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昔の人の圧倒的な好奇心と思考力に感動した。
毎日同じように生きて娯楽を消費し続ける自分の生き方を見つめ直すきっかけになった。
信念のために人が簡単に死んでいく時代で、その時の人々が渇望していた誰もが学び、衣食住も揃い、安心して暮らせる世界が今自分の生きている世界であると強く感じさせられた。
それなのに、今は多くの人が自殺をしてしまう世の中であり、どうすれば私たちは終着点に辿り着くことができるのか、もしくは永遠に一歩ずつ進み続けるのか考えさせられるものだった。
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史実を織り交ぜたフィクション。
地動説を中心とした時代の変遷を短編でコンパクトに好奇心を刺激してくれた良書。
意志をのバトンリレー、最新技術(火薬/活版印刷/羅針盤は出てないが)の描写、、、しびれました。
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面白くてネカフェで一気に読んだ。
正直、地動説の理論とか難しいことは全然分からなかった。
でもそこにかける人々の思い、好奇心、過去から思いがつながっていくのがアツすぎる。
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自分の思考力の限界に挑戦されるような、すごい漫画でした。同じ時代に生きる奇跡。ノヴァクが、この物語では自分が悪役だったと気づくところはゾクっときました。悪人とされる人物は数多いれど、自分でそう思う人間っているのかな。
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五段階評価で十の本。
アメトーーク漫画大好き芸人回で知った
とんでもない作品だった
最後の終わり方も美しい
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セリフ「不正解は無意味を意味しません」、「夜空が綺麗なのは、汚れた底辺の地球から見上げているからだ」が印象的だ。オクジーが空を見上げてもたくさんの眼球しかなく、空を見上げることが苦痛でしかなかったのが、地動説に出会い、空の綺麗さを再認識したシーンが好き。オクジーとバデーニが異端者としてノヴァクに処刑される前の見開きの広大な空がこの上なく愛おしかった。チ。とは地、血、知からなる地動説が提唱されるまでの物語だった。
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正直言って、「ち。」は最後の方になって急に雑になった印象だった。
特にそれぞれの時代の人が、その後世界を変えるテクノロジーに、そこまで自覚的だったとは思わない。そこを話の骨格にするのは、ちょっと無理があるように思った。
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ん?
大団円なんですけれど
最後の章に登場したラファウは何者?
そうか…こうして一気読みしている間は
まったく疑問を持たなかったけれど
この話って実は「ひとつの街」から
大きく離れていなかったんだ。
いろいろな人物が出て、消えていったけど
やっぱりバデーニが良かった。
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人は、自分の正義で生きている
自分が悪役だったと気づけず、人生を終えることもある、ほとんどがそうかもしれない
自分が悪役だったと気づいてしまったらショックだろうな
いや、一人の人でも、別の場所では、いい人にもなり得る
時代によっても、正義は変わるのだろう
その時代を生きた人も、当然、一人一人全く違う人生を生きているはずなのに、その時代のことと、くくられる、そうして時代は作られる
出来ることなら、悪役だったと知らずに、人生を終えたい
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地。知。血。
これは…良いものだ…オクジー好きだぜ…。
ラストは考察サイト見てすっきり。
いや、すごい漫画ですわ。。
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発売日に買ったのになぜかずっと読んでなかった泣泣
結局地動説は弾圧を繰り返される。しかし真実を追う知識者達の努力によってやがてそれが真実になる。その歴史の一端がここにあり、最高を見た。ラストに鳥肌立った。魚豊先生は天才。血、地、知。
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「血」、「知」、「地」…
今生きているすべての人たちは、それまで生きてきた人たちの「チ」を、何らかの形で引き継いでいる。
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【あらすじ】
真理に命を懸けた者達の物語、堂々完結。 「地動説」出版を目前に、審問官達に追い詰められつつも仲間の犠牲により包囲網を抜け出せたドゥラカとシュミット。しかしノヴァクが迫りくる!!一縷の望みを懸け、ドゥラカ達が向かう先とは。「真理」に命を懸けた者達の、そして「地動説」の結末は!?動かせ。歴史を、心を、運命を、――星を。
・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆
漫画ではなく、文章で集中して読みたい内容の作品でした。よくこのテーマで漫画を描こうと思ったなぁ。
物語の中心に据えられたのは「地動説」ですが、それ自体は一つの事例に過ぎず、人類の歴史の中には探究心が生み出した数々の物語が無数に生まれては消えてを繰り返してきた(そして今この瞬間も繰り返されている)のだと思います。例えその先に破滅があろうとも、誰も「知ること」への欲求は止められない。現代の社会だって、過去の時代が積み上げてきた知によって成り立っているのだから。だからどのような結果になろうとも、自分の欲求に素直に従って、知りたいことを知ろう。追究しよう。全うしよう。そして次世代へ繋ごう。
少し話が逸れますが、私は、現代の科学がいつか過去のものになる日が来るのではないかと考えています。遠い未来の教科書には「19〜21世紀の世界では『科学』という考え方が信じられていた」と記載されているのではないか、と。
真理とは何なのか。人類はいつか辿り着くことができるんですかね。
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知と血と地が重なるタイトルが秀逸。知の探求、その継承を、主人公達が命をかけ、苦難に立ち向かいながらも、希望をもって次に繋いでいくストーリー。これまで、地動説解明の物語をフィクションで描いてきたが、最終章では、これまでの物語が史実に繋がっている可能性も示唆しており、夢のあるストーリーに昇華されていると思いました。
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漫画だし、何も考えずするする読もうと思っていたけど、刺さる部分があったので。
「歴史」「正義」「真理」「感動」「解釈」というとても抽象的なテーマを、地動説の誕生物語の中で語られている。その描き方の面白さに、まさしく「感動」した。
人はなぜ真理を求めるのか。真理を求める時に何を犠牲するのか。何を守れて、どこまでが限界なのか。その真理を追求するにあたっての前提は、どれくらいが無意識に作られたものなのか。それは他者とどれほどの差を生んでいるのか。その差をどれくらい自分が感動できるか…
問いただされている気分。
真理を追うことの、業の深さが描かれているのが、この作品の一番の魅力だと思う。死んだ人たちがとても綺麗だったからそう思えたのかもなあ。絶望と表裏一体である感じがとてもよく伝わってくるように思う。
ヨレンタが言った、「信念は大事。ただ迷うことも大事。その中に倫理があるから。」というのは、名言。難しくて半分は実感できないけれど、大事にできたらと思う。
本当にすごく雑にまとめると、なんというか、自信のない日々だからこそ、自分の考え方に勇気をくれた気がして、読んでよかったと思えた。