紙の本
夢で逢えたら…
2023/03/10 10:16
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投稿者:Alive - この投稿者のレビュー一覧を見る
読み始めてから本の世界になじむまでに少し時間がかかったが、読み進めるうちにどんどんハマリ、主人公といっしょにワクワクしてきた。「自分の人生を大事にするには、すべきことが二つある。一つは、どうにも人生に満足いかないときにはその状況を変えるために最善を尽くすこと。二つ目は、自分の人生をあるがままに受け入れて満足すること。幸せは驚くほど近くにあるということに気づけるだろう」というドルグートの言葉が響いた。そして、「匿名で贈られる夢」で号泣。私にも届かないかなぁ。お母さん、予約してないですか? 届くのを待ってるよ。「飼い主と散歩にいく夢」のお話も素敵でした。
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本屋でカバー買いした。
読みやすい。
自分の人生を大事にするには
1、最善を尽くすこと
2、あるがままに受け入れること
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「他人の夢ほどつまらないものはない」と昔誰かが言っていたのを聞いてから、なるべく自分の夢は他人に話さないようにしていた。しかし、世の中、結構夢の話が好きな人が存在することを知っている。
本書では"夢"が主役。内容を話さないどころか、〇〇のような夢を見たい等という要望を客側が持っている。
お代は"夢値"という夢を見終わった後の様々な感情で支払われ、客達は自分が百貨店で夢を買ったことも覚えていないという仕組み。
私は悪夢はやはり御遠慮願いたい。
あえて悪夢を買いたい人というのが存在するところが凄い。
確かに目覚めたとき、ああ、夢で良かった…ε-(´∀`;)と安堵感を味わえるとは思うが。
何人かの客のエピソードが読めるのだが、老犬のエピソードが印象的だった。
動物も夢を見るんだな。老犬にとっては幸せな夢だが、その夢を購入した理由を知ると少し寂しい気持ちになる。
トルグート百貨店、一度は訪れてみたいものだ。読みたい本を読みまくれる夢を希望。
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クラウドファンディングで出版資金を集めて2020年に韓国出版され、ベストセラーになったデビュー作
日本語訳も今年出版されたので期待して読んだ
夢を売る百貨店のオーナーはドルグート
願いが叶ってこの百貨店で働き始めた ペニー が主人公
ドラえもんのポケットのように 夢を売る百貨店だ
将来なってみたい目標なども夢だし、夜寝ている時に見るのも夢だが
この百貨店で売っているのは、寝ている時に見る夢だ
夢を作るクリエイターもいて、その作品の特徴もクリエイターによって個性がある
悪夢もある
また、この百貨店で働く人々や夢を買いに来る人々のキャラクターもそれぞれ興味深い
現実の人生があってこそ、求める夢がある
百貨店のオーナー ドルグートは、お客様に合わせて夢を提供する
どんなに求められても売らないことさえある
その夢の意味合いがお客様にとって、どのような人生への潤いになるのか
販売する夢の対価は、夢値と言う、夢を見て得られた感情のエキスだという設定だ
こんな特別な設定でも楽しく読めるのは、人々の悩みや想いをしっかり吟味して小説の中に描いているからだろう
予知夢
別の人になる夢
色彩が綺麗で景色の素晴らしい夢
サンタクロースが子供たちのために作る夢
鷲になって崖から飛び立つ夢
明日からの生きる意欲が漲る夢
カラフルでクリエイティブでリアルな夢がいいかなー
どこかで売ってないかなー
どんな夢が売場に並んでるのか見るだけでも楽しそうだな〜
夜 夢を見るのが楽しみになる作品だった
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題名と表紙で手に取ったけど、内容も最高だった。暖かく、明るく、優しく、まるで真綿に包まれる夢のような話だった。洋書を読めるようになってよかった。
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フィクションでありながらも、どこか現実味を感じる作品であった。
ある1人の女性が、夢に興味を持ち、夢を売る百貨店の大企業「ドルグート夢百貨店」に入社する。そこで多種多様なお客様と接しながらも夢を作る「夢師」について興味を持つと、ドルグートの紹介で有名な夢師と出会うこととなる。夢師にはそれぞれ特徴があり、作品(夢)に反映されることを知る。そして、その夢がどんな夢で誰が必要とするかをドルグートと共に考えたり、享受してもらったりする。そして、読者にも夢について、興味深い発見を与えてくれる。
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Dreamが「睡眠時に見るもの」と「将来の夢というように、理想や願いを反映するもの」2つの意味を指すように、両方の意味で捉えられる話だった。始めはただの睡眠時に見る夢の話か、と思ったが、読み進めていくうちに睡眠時の夢が現実の自分にも良い影響を与えてるかもしれないと思えた。
悪夢にも意味があり、自分が睡眠時に見る夢もこの「夢を売る百貨店」で買ってみている物なのかも?と少し面白く捉えられるようになった。
夢は起きた時に忘れるから良いという儚さと、無意識に作用している重要さを感じられる読みやすく面白い作品だった。
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色んな感情や思いが生まれる素敵な作品!!
初めて洋書を小説を読み終えた作品でもあります。
寝る前に読むと、昨日の夢はドルグート百貨店で自分が選んだものなのか?とか物語に入り込みながらあっという間に読み終わりました。
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ドルグート夢百貨店、絶対常連だわ!私は「恐れに打ち勝つための夢」返品せずにいられるだろうか。毎日夢値を何で払ってるかな~と思って楽しくなった。
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不思議な世界観で、初めのうちはどんな仕組みで成り立っている世界なのか、何を言っているのか理解できなかった。
しかし、読み進めていくうちに自然と、物語の世界を理解していった。
読みやすく、独特な世界観で面白かった。
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まだ読み始めではありますが楽しい雰囲気がプンプンと。
現実に疲れた時やファンタジーの世界が好きな人には楽しい世界が広がっている。。
寝る前に読み、寝る直前にどんな夢を買おうかなと想像しながら寝るようになった(笑)
夢見が良くなっているのか夢をほとんど覚えてないタイプだけど、寝起きに疲れてると思うことがなくなり思わぬメリットが!
今度は頑張って韓国語版を読み進めていこうと思います。
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読後感を訳者の方が訳者あとがきですべて書いてくださっていました。
「本書を読んだ後は、まるで自分自身もこの物語の一部に思えてくるから不思議だ。」
「読者の皆さんも、本書を読んだ後で、夢を見て目覚めた日には、その夢がどんな夢であれ、きっとわたしと同じことを思うだろう。自分はドルグート夢百貨店で夢を買ったに違いないと。」
全体的にわりと賑やかに話は進むが、第9章の「匿名で贈られる夢」でこの作品に完全に心をもっていかれる。
今朝自分が見た夢からも、夢値がドルグートに届けられたのかな、と読後も世界に浸れます。
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夢をテーマにした作品はいくつか浮かぶけど、まさか夢を売る側・作る側のストーリーは初めてかも。
設定もキャラクターも和気藹々として面白かった!一緒に働いたらため息が出るかもと思うキャラはいても、悪意で相手を貶めるようなキャラが登場しないのがまた良い。
愛すべき人物がとても多いのも魅力的!
「五 . 夢師の定期総会」と「六 . 今月のベストセラー賞」の項目が特に好き。作り手の" 五人の伝説の夢師 "の関係性や性格が垣間見える気がした。
所々に勇気づけられる言葉が散りばめられている、気がする!肩にそっと手を置いて、大丈夫だよって言ってくれているような。
軍隊にいた時のことに恐れを感じていた男は、「悪夢」の夢を買ってその日に夢に見る。何度も見続けて、こんな夢に動揺する必要などない。と吹っ切れて言い切るのももはや才能なのでは。
気の持ちよう、転換の発想、とても素敵!
文章の中の、『〜〜そして、兵役についていた二年間はもう自分を苦しめるものではなく、輝かしい思い出の一部なのだと気づくのにそう時間はかからなかった』も良い!!それから彼は二度と軍隊に戻る夢を見ることはなかったんだって!