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面白かった。既読の作家さんだけじゃなく、新たな作家さんに出会えた。杉山幌さん、笛吹太郎さんは新発見でした。
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珠玉の短編ミステリアンソロジー。どの作品も文句なしの一冊です。
お気に入りは芦沢央「アイランドキッチン」と米澤穂信「ねむけ」。どちらも真相は驚くほどにシンプルなのに、案外とそれに気づけないのですよね。人間心理の奥深さが印象的です。もう「やられた!」というほかありませんでした。
川瀬七緒「攻撃のSOS」も好き。「ヴィンテージガール」の続編なのですね。桐ヶ谷の特殊能力と、そして彼の優しさが深く染み入る作品でした。しかし彼の能力は凄いけれど、本来なら知らなくてもいいことがわかってしまって見過ごすことができないというのは悲劇だよなあ。
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【収録作品】「スケーターズ・ワルツ」逸木 裕/「時計屋探偵と二律背反のアリバイ」大山 誠一郎/「アイランドキッチン」芦沢 央/「攻撃のSOS」川瀬 七緒/「光を描く」杉山 幌/「手綱を引く」大門 剛明/「コージーボーイズ、あるいは謎の喪中はがき」笛吹 太郎/「ねむけ」米澤 穂信
「スケーターズ・ワルツ」は『五つの季節に探偵は』、「時計屋探偵…」は『時計屋探偵の冒険 アリバイ崩し承ります2』、「コージーボーイズ、…」は『コージーボーイズ、あるいは消えた居酒屋の謎』所収。「アイランドキッチン」は『本格王2022』にも収録されている。
「スケーターズ・ワルツ」 探偵の榊原は、レストランでピアノ奏者の尚子の昔語りを聞き、真相を見抜く。
「時計屋探偵と…」 妻と愛人の死。疑われた夫は、どちらかの犯人ならばもう一方の犯行はできなかったように思われた。
「アイランドキッチン」 元刑事の主人公。過去の事件を思い出す。
「攻撃の…」 著者の仕立屋探偵もの。児童虐待の話。
「光を…」 高校野球がテーマ。甲子園行きがかかった試合で、ピッチャーのサインが盗まれているのではないかと疑うキャッチャー。
「手綱を…」 警察犬とその相棒の話。
「コージーボーイズ、…」 野生動物専門のフォトグラファーである姉が、誰も死んでいないのに喪中欠礼ハガキを知り合いに送ったのはなぜか。
「ねむけ」 強盗傷害事件の容疑者が起こした交通事故。目撃者は容疑者が信号無視をしたと口を揃えるが、担当捜査官の葛は疑問をもつ。
ベストといいつつ、玉石混交感がある。
真相はわかりやすいので、どう読ませるかがポイントなのだろう。
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「スケーターズ・ワルツ」逸木 裕
「時計屋探偵と二律背反のアリバイ」大山誠一郎
「アイランドキッチン」芦沢 央
「攻撃のSOS」川瀬 七緒
「光を描く」杉山 幌
「手綱を引く」大門 剛明
「コージーボーイズ、あるいは謎の喪中はがき」笛吹 太郎
「ねむけ」米澤 穂信
短編の楽しさ、ってやっぱ一刀両断されるような、やられた感が欲しいなって。
でも、この昨年度のベストミステリーズ読むと、そういうの、流行ってなさそうで。
連続ドラマの一話的な、そういう話が多い。
実際、連作短編中の一編もあって、他のも読んでみたい気もするけど。
名刀には出会えなかった。そんな短編集です。
一推しは「アイランドキッチン」。独善的な夫と、その計画をこっそりと挫いた妻の小細工が小気味よかったです。が、読後感はスッキリしません。それがまた良し。
警察犬の世界の「手綱を引く」も楽しく読めました。
全般的にはオススメです。
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ミステリー短編集
シリーズものの中の一遍やちょっとした身近にある不思議?なものなど、色々取り揃えてあり飽きない。
私としては、警察犬の話手網を引く、指揮者の話のスケーターズワルツが印象に残った