紙の本
作家の人は、このようなお仕事もあるんですね
2022/07/08 14:33
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みえ - この投稿者のレビュー一覧を見る
企業からの依頼で、テーマに応じて文章を作られています。基本的に短いコラムのような物が多いので、隙間時間に読みやすいのではないかと思います。個人的には後半に行くに従い、少し飽きてきて、長文が読みたくなりました。
なかなか趣きがあって良いなと思うものあり、なんじゃこりゃ?と思うものあり、そしてウザイ女が登場したり、学生のいじめシーンが登場したりで、読む気が失せてます。
投稿元:
レビューを見る
面白そうな話が詰めこまれていそうと期待していた分、評価は辛めになる。
「読む」という行為を楽しみたいのであれば、サクッと読めるものから少し長さがあるものまで色々揃っているのでオススメできる。
もう一回読み返すかは、ものすごく気を向いた時になるであろう。
投稿元:
レビューを見る
普段の朝井リョウさんとは全く違ったイメージの作品でした。
なによりも、たくさんの企業が文章を依頼していたことに驚きました。印象に残っているのは、ウイスキーとタバコの話。
Diorの香水も良かったなぁ〜と。
タイトル通り、たくさん発注いただきました!良かったですね!!どんな話?みたいなテンポで読めるのがすごく良かった。また発注もらったら一冊出して欲しいなと思います。
投稿元:
レビューを見る
企業コラボの作品がどういう条件で作られていくのかがわかって、次にそういう作品を読むときに、登場させる言葉の条件やテーマを想像しながら読む楽しみができました。
投稿元:
レビューを見る
気楽に読める短編小説かと思いきや、最後(20番目)の作品でやられました。
SNSや動画が発達している現代、誰もが語り手となれる世の中で、常に自分の中でモヤモヤしていた気持ちが『贋作』で描かれていました。豪華な額縁に飾られている贋作がいかに多いことか。そして、それがいかに表面だけで切り取られ取り上げられてしまっていることか。現代社会のテーマとしては取り上げられてないけど、現代社会の本質ど真ん中をきれいに貫く、まさに真作小説家、朝井リョウならではの作品だと感じました。この『贋作』だけでも読むべきです。それくらいここ最近の中でどハマりしましたし、もっとボリュームがあってほしかったと思いました。
次点で『あの日のダイアル』と『清水課長の二重線』が好きです。この2つも色々語りたいです。
他の作品も面白かったですが、やっぱり作者発信と依頼とでは差が出るんだなと感じれるのもよかったです。
投稿元:
レビューを見る
確かにお仕事小説ですね。
発注内容や感想も見れて、
お得感があります。
ただ、もう少し分量を減らしても
よかったのでは?
投稿元:
レビューを見る
蜜柑ひとつぶん外れて、引き金、贋作が好きでした。
朝井さんの書く、もやっとする感情みたいなのすごく共感してしまうんですが、私にだけものすごく刺さるのか、多くの人に刺さるのか
投稿元:
レビューを見る
作家朝井リョウ氏が企業から依頼された文章を書いたやつを集めたやつ。「コンセプト、カッコいい!」と思ってて注目してたんだけど、この度文庫化され、さらにナツイチにもなってて、ブックバンドも貰えてウハウハ。
朝井リョウの小説って、もちろんタイトルは聞いたことあったし興味もあったけど、人間関係の重っ!って部分をまたガッツリ読むのもなかなか辛い…と思ってたんで手を出さずにいたから、今回のこの短編集(って言っていいよね)は、自分にとってはめっちゃよかった。作家ってすごいなあ…企業案件なのにこんな読ませるの書くのかあ…と感動。 好きだったのはJTのかな。心に残ってる。あとアイアムアヒーローのやつは元ネタも何にも知らなくて読んだけど、こえ〜と思いつつガーッと読んだ。早稲田文学のやつもすごかったな。「贋作」も面白かった。
にしても主人公が性別年代関係なくスーッと書けちゃう朝井氏、すごいです。
投稿元:
レビューを見る
今までにないパターンで手にとりました。各企業からの依頼に沿った内容を一歩先にいく感じはさすがだなと。読後の印象が残らないのは私だけでしょうか?
投稿元:
レビューを見る
短編集で其々の内容は上手く纏められて面白く読めた。でも初の試み?であるスポンサー会社?からの依頼内容で書き上げる主旨は理解出来るが、個々の依頼内容、筆者感想は小説を楽しむ読み手サイドからは不要で折角の個々の内容に想いを重ねても要らない筆者感想が邪魔をする。これは読み手サイドへの本ではなく、筆者自身の依頼内容に対する想い、苦労等々を自慢気に表現する作り手サイド側の自伝書的な要素も垣間見えるちょっとウンザリ。
投稿元:
レビューを見る
久しぶりの朝井リョウさん。
僕が思う朝井さんの最大の特徴は「独特な比喩」で、かっこいい比喩だけどワケわからん!ではなく、「なるほどなあ」と感心させられる。
作中の登場人物の多くが10代20代だったりするので、若い人向けの作品だと思う。あと朝井リョウさんの作品を何冊か読んでいる人にはおすすめできるかなという感じ。エッセイも何作かあるし。
投稿元:
レビューを見る
企業から依頼を受けて書いている書籍を読む機会があまりないので、どのように苦悩して書かれているのかがよく分かった。どのような意図で書かれているのか知って考えながら読むのが面白かった。
特に気になった2作品として、17歳の繭ではしりとりでメッセージのやりとりをしているところが好きで、学生らしい甘酸っぱさが感じられた。贋作ではメディアに踊らされている人たくさんいるんだろうなと感じた。自分の魅せ方を考えさせられた。
投稿元:
レビューを見る
本屋さんの棚でインパクトのあるタイトルに興味をそそられて衝動買いしてしまいました。
作者側の意図を意識しながら小説を読むという新しい経験をさせてもらいました!
ありがとうございました‼️
投稿元:
レビューを見る
文章を読んでから改めて発注内容を見てみると、これをこんなふうに書いたのか、と感動。
自分がこの発注を受けて文章を書くとしたら、ただの直接的なメッセージになってしまいそうだし、味わいも雰囲気もないだろうな。
言葉で雰囲気を作れる小説家ってすごいなあ。
あと、一般企業からの発注内容を小説家側から明かすのが新鮮だったし、筆者ご本人の振り返りやツッコミが楽しかった。褒められたがってるw
ラストの「贋作」はよかったなあ。
投稿元:
レビューを見る
デビュー10周年企画として、過去に企業から依頼を受けたタイアップ作品を集めた短編集。
作品の前後に「発注内容」と「感想戦」が添えられているのでただの短編集とは違った味わいで読める。
以下数編を抜粋して雑感
『タイムリミット』『蜜柑ひとつぶん外れて』
どちらも感想戦にて「同企画に寄稿していた角田光代さんの作品が素晴らしい」の記述が。
めっちゃ読みたくなる、どうすりゃいいんですか!
『胸元の魔法』
収録作品で一番好き。読んでいてウルッときてしまった。
パートナーを好きなのは本当なんだけどこの物語を迎えるまでに10年かかってる感じとか、そしてそこからのラスト4ページとか、自分の好みにぴったりとハマってしまってね……
『いよはもう、28なのに』
読後にアサヒビールのラベルを調べない人はいるんだろうか。
強引な力技なんだけど、確かにそう読めてしまう。
確かに……って笑っちゃった。
こういう無理矢理なネタ、嫌いじゃないよ。
『アスパラ』
現実的に考えたら、現在の「あたし」のお相手は町田寛ではないのだろうけど、いろいろと妄想が出来そうな良い感じのバランスになっていて面白い。
でもなによりもaiko本人からという発注内容が一番興味深い。素敵な人だなぁ。
『C、ふと思う』
なんつーオチだ……って笑っちゃった。
こういう無理矢理なネタ、嫌いじゃないよ。
『こちら命志院大学男子チアリーディング部』
こち亀×チア男子コラボ。
自分は「チア男子!!」を読んでいないので、開始2ページでこんなに登場人物を出されても覚えらんないよ!なんて思ってたのに、偉いもんで物語中盤ではちゃんとそれぞれのキャラと名前を把握できていました。
さすがプロの筆力、恐るべし……
両さんの描写で「椅子が壊れてしまうんじゃないかという勢いで背もたれに体を預けている」というのがあって、これが一番両さんらしくて好き。容易に画が浮かぶ。
チア男子のキャラの口を借りて、漫画世界の住人のこち亀キャラにツッコミを入れていくのも楽しかった。
『十七歳の繭』
アイアムアヒーローを数巻しか読んでいない自分でも楽しめた。
物語としてとても好き。
「感想戦」で、比呂美と小栗のその後がさらっと書かれているのも味わい深い。
原作を知らない身からすると、そこまで含めて楽しめた。