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前作『自由研究には向かない研究』からそのまま続きで始まるストーリー。
こちらを先に読むのは絶対NG!
前作のおもしろさはそのままに、
タイムリミットが迫るなかでの捜索に
ドキドキ感がさらに加速。
ピップとラヴィの絆も素敵です。
すでに次作が待ち遠しい…
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『自由研究には向かない殺人』の続編。主人公ピップは前作で、自由研究としてかつて彼女が起きた町で起きた殺人事件の謎を解き明かし、一躍の時の人となったが、親友の父親、愛犬を失い、「二度と探偵の真似事はしない」と固く心に誓っていたが、同級生コナーの兄であり行方不明になっているジェイミーの捜査を依頼され、その記録をPodcastに投稿することになる。
少しずつ真実に近づいて行くかに思えたが、捜査情報の自作自演疑惑や同級生の嘘の証言などが起き、ピップを罵倒した同級生を叩きのめしてしまったために停学処分を食らう羽目に。
逆境の中で、相棒のラヴィと共に真実に辿り着いたピップだったが、最後は彼女自身の中にトラウマを残す形で物語は幕引きとなる。
次作が全3部作の最終作で、全てのわだかまりが溶け、ピップが幸せになりますようにと願わずにはいられない。
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天才ストーリーテラー、ホリー・ジャクソン。
この続編では、それを痛感した
前作同様まるでNetflixのドラマを観てるかのように読ませてくれ(服部京子さんの翻訳も素晴らしいのだろう)、やはりSNSを活用し真相を探っていくのだが、まさに今を象徴するあるアイテム!の登場はお見事!
このネット社会、SNS世代のストーリーなのに、ドラッグ、銃社会、犯罪被害者の人生といった普遍的な問題が根底にあり、どの世代も胸を打つラストになっている。
この3部作の3作目は来年刊行予定、期待大!
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まさかの前作から引っ張っているとは!
ピップが大人になる物語でもある、青春ミステリ。
友人の兄の失踪という謎から、イマドキの捜査方法でぐいぐいと物語は進んでいく。一気読みでした。
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昔読んでいた翻訳もののティーン向け小説を思い出す文体。そこに、現代のガジェットを使いこなし、町の事件を解決する高校生という絶妙な設定が加わり、好きな要素しかない小説に仕上がっている。
前作もとても面白かったけど、それを超えてくるというのは、シリーズとしても凄いことだし、著者の力量の底知れなさ、今後への期待にもつながる。
主人公のピップが可愛いんだよな。前作を踏まえての「悩み」、そりゃ高校生には荷が重いだろうと思うし、ネットを駆使するからこその周りの反応とか、たんにピップに負けるな〜って思いながら読んでいた。
構成は、本作から読み始める読者をフォローしつつも、位置づけとしては「第二部」のようなところも大いにあるので、やはり前作は読んでおくに越したことはないと思う。
両作とも、ページ数もそこそこあるけど本当に没頭できるミステリなのでおすすめ!
続きを楽しみにしたい。ピップ大好き!!
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面白すぎて爆速で読んだ。
ずっと支えてくれるラヴィ良い奴だな……。前作の最初じゃ、ちょっとおっかなかったけど、スーパーでの差別の現場とキレたところを見てから、なんか親しみを覚えるようになった。
スタンリーが死ぬとこは泣いた。命がこぼれていく感覚。
ピッパすげえよ。
マックスが無罪放免なの、司法無能すぎる。しかし現実。弁護士有能だ~。
そこで落ち込むピッパを励ますチャーリー良い奴というか、なるほどね、ここでこの盛り上げね、と思ったら、その後のピッパの行動がよろしくなくてびっくりした。おいおい違うだろ。なんでそうなる!?ってなった。窓ガラス割ってペンキとか。電話の内容をあげるだけで良かったと思うんだけど。社会的リンチに肯定はしない。だって、間違ってたら取り返しがつかない。だから裁判で丹念に事実を積み重ねていくべきなんだけど、ピッパは結果ばかりをせいて感情的だな。それが幼さなんだろうか。
そして、チャーリーはそそのかした自覚はあったのが面白かった。
スタンリーの過去は恐ろしいけど、10歳の少年に責任能力は無いし被害者だとしか考えられなかった。どうしてそこでさらに復讐を望む気持ちが生まれるのかよくわからない。いや、わかる。ぶつけたいのはわかる。わかるけど、可哀想にしか見えなくて。可哀想に見えなかったらぶつけたくなるかな。難しいね。人間は勝手だ。
900ポンドはどうしたんだろう。スポンサー契約出来たのかな。ピッパの短所を見たら、契約するのに躊躇うな。己の正義を為すためなら犯罪を犯すわけだから。だから、チャーリーは自分と同じと言ったわけだけど。探偵と犯人は似てるもんな。まだピッパは探偵になりきれてないから、優等生は探偵に向かないってことかな。まだ子供だし。
警察働け~~ってなるよ、ほんと。ピッパに頼むんじゃなくて、金出してプロ雇うしかないけど、そんな余裕無いしな。
3作目では、警官のダニエルがもうちょっと出てきそう。彼もまだなんかありそう。妹との仲はどうなんだろう。
あとラヴィ。めちゃめちゃ良い奴だけど、ピッパとずっと仲良くやれるのか。ここら辺はまだ問題が起きそう。
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海外ミステリーということで、前作に続き登場人物の名前を覚えるのが辛い…
行方不明になった友人の兄を探すというストーリーで、結末は切ない部分もあり。
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前作「自由研究には向かない殺人」がとても面白かったので、続編である本作も期待して読んだ。結論から言うと本作もかなり満足度が高かった。
前作とは質が異なった事件を解決することにはなるが、前作ありきの設定とストーリー展開になっているので本作を読むなら、まずは前作を読むことを強く勧めたい。
SNSやPodcastといった現代の我々に馴染み深いツールを駆使して謎を解き明かしていくため、物語にすっと入り込める。また真相に至るまでの構成も緻密に組み立てられているので読んでいて心地よい。そして何より主人公ピップがとても魅力的である。今作でもピップが果敢に真実の追求に立ち向かっていく姿に心を打たれた。
どうやらシリーズ3作目も出版予定とのことなので、引き続き続編も楽しみに待っていたい。
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面白さ、衝撃度は断然前作に軍配あげます。おいおい、あなたの方がイリーガルだよ、と言いたくなるような不法侵入、器物損壊も登場。また、後半ちょっと唐突では、と思われるような展開も。それでもポッドキャストやチャットを駆使した展開の斬新さは稀有と言わざるを得ません。マッチングアプリまで登場し、実にリアル。今そこで起きているような、自分も事件に参加しているような気にさせられます。そんな気持ちにさせてくれる作品は今作の他にないのでは。事件は高校生の手に負えないレベルにまで到達し、心配になります。はからずも自分の内面にも踏み込まれてますし。でも、そんなところからどう前進するのか、そこにどんな事件が絡むのか、期待せずにはいられません。完全に作者の手の内に取り込まれた感じです。しっかし、ビップがあまりにクレバーに進めてて相変わらず舌を巻きますね。警察なくてもいいのでは?レベルです。
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前作を既読している前提で話が進んでいくため、前作から間が空いてしまった私にとって、「なんだっけ?」と思い出すところからはじまり、読むのに時間がかかってしまった。
前作よりも暗ーい雰囲気が漂っていて、何事もうまくいくわけではないと言う感じが、よりリアリティを産んでいる。
インタビューの様子や主人公のまとめメモが途中に挟まっているから、自分の頭の中も整理されて、読みやすかった!!
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『自由研究には向かない殺人』の続き
前回の事件を全面的に引き継ぐ形で物語が進んでいく
今回も調査記録はレポートや原稿としてまとめられる.
区切りごとに課題・問題点を列挙し、一つ一つ解決して新しく出てくる謎に挑む、という構造は理解しやすい。
やはり日本とは生活や文化、個々の性格など全然違うが、描写や表現が分かりやすいので問題なく読めた。
どんな状況でもピップの自分の信じる道を突き進む姿、いつもその背中を押すラヴィは応援したくなる。
真実とは何か。正義とは何か。
答えは一人一人違う。それを実感させられる。
きっと自分だったらピップとは違う道を行くだろう。
だからこそ、他者を否定せず受け入れられる自分でいたいと思った。
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★5 ピップの正義感と責任感に超胸アツ! 今回は自由研究では収まらないっ #優等生は探偵に向かない
前作の事件解決からピップは街の有名人になっていた。家族と友人たちともよい関係を継続していたが、事件関係者とは微妙な関係性になってしまっていた。
ある日ピップは友人から、兄弟が行方不明になってしまったと相談を受ける。もう探偵ごっごはやめようと誓っていたが、友人の切実な思いに絆され、得意の調査能力で新たな事件へ足を踏み入れるのだった。
相変わらず、クソ面白い!★5
前作、自由研究を読んでるんなら、絶対読めという作品。
ただ冒頭から前作のネタバレをしているので、必ず前作から読みましょうね。
今回も独特の世界観は継続。
海外のどこにでもある街で発生する事件、街の高校生が独特の調査能力で探偵アドベンチャーが繰り広げられます。
ポッドキャストやSNSなど今風のツールを使いこなすのは全作の通り。小道具の使い方が上手で、読んでて楽しいです。
ただワクワク、トキメキ感は、前作と比較すると減少ぎみ。
事件関係者へのインタビューをボッドキャストで配信するのがメインなんですが、前作ほどの目新しさはないのが少し残念。
ミステリー要素としては引き続きよくできていてGOODですが、前作と比較すると事件としてはシンプル。ある地点で犯人と動機は目星がつきました。
ただ、本シリーズの特筆すべき点は、何といっても登場人物と成長の過程が最高なんです!
前作の事件解決を踏まえて本人や家族の中で成長がありながらも、今回の事件も責任感につぶされそうになりながら葛藤と戦っていく。困った友人を助けるために、勇ましく事件解決にむけてみんなを引っ張っていくんですが、今回もそう簡単にはいきません。強大な問題や衝撃に立ち向かう姿は、それはもう痺れます!
そして後半からの怒涛の展開は強烈! サスペンスフルで最後100ページほどはマジで読む手が止められませんでした。
前作自由研究では考えられなかった展開、もはや高校生の探偵ゲームではすまされない、あまりにも荒々しい結末が読者をひきつけます。
今回は優等生が考える一見正しそうな道徳感、正義感が、自身への新たな壁となって立ちはだかります。彼女はこれからもチャレンジや成長ができるのか、次回作へつながる必見のラストとなっています。
いやーほんと、面白かった。
バックトゥザフューチャー2を見たら、そりゃ3も見たくなるんですよ。ということで、来年も新作の翻訳を期待しておりますmm
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前作に負けない面白さ。
危ない目にあったし、周りの人も巻き込んでしまったことを反省し、もう事件に首を突っ込むのはやめると決心していたピップが、友達のために再び頑張ると決めるシーンが熱い。
周囲の人へのインタビューを地道に行い、そのインタビューの仕方もグラマースクールの上級生とは言えまだ18歳の女子とは思えない卓越さ。
知りたいことを聞き出したら相手が話してようがバッサリ終わらせる冷静さも素敵なピップ。
相棒のラヴィとも順調なようで、微笑ましい。
今回、同級生の友人が失踪した調査に乗り出すのだが、なんと途中でその事件自体が"やらせ"なのではと騒がれてしまう。
これには驚いた。こういう穿った見方をする人たちが多数いるとは。
ちなみに私の夫もバラエティ番組は全てやらせだといつも言っている。それはそうかもしれない。
けれどやらせじゃないことを知っている側としては、やるせない気分だ。
相当ダメージを受けただろうに、立ち直ってくれて本当に良かったが、読後、立ち直るきっかけとなった人物を思い出すと複雑な気分になる。
ラストは私には考えもつかない結末が明かされた。犯人は必ず登場人物の中にいるはずなのに、なかなか見抜けないものだ。
見抜けないからこそ、面白いのだが。
まだまだピップの活躍を読みたい。早く3作目出てくれ。
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前作に続き、こちらもすごく面白かった。
面白かったけど、モヤモヤしたものが残る。
きっと親が違ったらジャックは同じことをしていなかったと思うし、全く違う人生を歩んでいたと思う。
彼は親とは別人だし、親が犯罪者であったからといって、彼が生まれながらに犯罪者であったとは思えない。
もし私の父親が彼の父親だったらどうだっただろうか?
周りに助けを求めることはできた?
たったひとりの肉親を失うことになるか、もしくは死ぬより辛い目に遭うかもしれなくても?
あー、やっぱりハッピーエンドが好きだなあ。
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前作と同じくらい楽しませてもらった。
事件の内容は違えど、前作の続きものなので、まずは自由研究には向かない殺人の方を読むことをオススメする。