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【俺たち、久々の共闘になりそうなんだ】命を狙われる謎の少女を守る「紅」、全国を騒がす偽札事件を追う「橡」。新大久保を舞台に、探偵バディが繰り広げるアクション活劇。
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お人好しの武闘派・紅と頭脳明晰ながら運動神経ゼロの橡(ツルバミ)。所長が亡くなったことでわだかまりを抱えつつ、二人で探偵事務所を継いでそれぞれに依頼を受けている。
紅は、ダークウェブで懸賞金を掛けられ、逃げていた少女を助け、橡は前職の先輩刑事から頼まれて偽札事件を調べていた。
苦手なドタバタものだった。恩田陸『ドミノ』が好きな人にはいいかもしれない。
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話のテンポもスピード感も良くておもしろかった!
タイトルの『紅だ!』ってそういうことね!って感じだったし助けに来た紅がガラス割って叫びながら入ってくるところでテンション上がっちゃった
紅を助けるためにテーブルで反撃に出た橡の「いっぱいあるときは投げる!」で普通に声出して笑ったしあれは良かった
サクッと読めるおもしろくて良い話だったけど、全部ちゃんと解決してるような、微妙に何も解決していないような感じがする
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異国情緒あふれる新大久保に構える「道明寺探偵屋」。真田紅は、事務所に飛び込んできた少女ハイタカにボディガードを依頼される。同じ頃、相棒の黒川橡は公安の追う偽札事件に巻きこまれる。やがて、2つの事件は重なって…。
X JAPANの名曲「紅」の歌詞が引用される桜庭一樹らしいラノベ調の作品。2つの出来事が交互に語られ、ややわかりづらいところがあったけれど、主人公2人のキャラが立っていて、ラストもやや思わせぶりなので続編もありそうだ。
(Ⅽ)
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新宿(百人町)を主な舞台とした、バディ物の探偵小説。本来ならハードボルド小説になりそうな物語だが、エンターテイメント小説の顔をしつつも、作者の主題は人と人の関係性(絆)ではなかったのかと思わせる人間性に重きを置いており、どっちつかずの作品となってしまったようにに感じました。主人公の一人の真田紅の描写がしっかり描けており、なかなか魅力的。格闘場面がテンポがよくて、文章の切れも抜群です。戦い中の適度なユーモアもよいアクセントになっていて効果的。また、一つの事象をバディの主人公の真田紅と、黒川橡のそれぞれの視点で描く文章構成も、A級サスペンス映画のように鮮やかです。と非常に魅力満載ではあるのですが、いかんせん物語の筋が雑で、展開の問題山盛りです。また、ミステリー的な出だしではあるのですが、主人公のバディがロクに推理も分析もせずに、主人公以外の登場人物が、事件の秘密にすべきキーポイントを、べらべら話してしまうのでエンターテイメントとして楽しさが消失してしまいます。TVのサスペンス劇場でも、犯人が海沿いの崖に追い詰められて、やっと口を開くという位の考慮がありますが、本小説の主人公以外は、ホンクラ過ぎてなんとも。舞台が新大久保周辺ですが、外国人が登場するから場所として不自然でない程度で選ばれたのか、人と人のつながりが非常に特徴的な街なのに、ほとんど描ききれていません。現地調査不足な印象を受けました。その他、ストーリーは海外にまで広がりますが、その国の経済制度や法律、犯罪への取り組みの調査不足は否めず、無理な話しの流れを増幅しています。最後まで読むと、エンターテイメント性よりも、人の関係性が作者の描きたかったのかなとわかりますが、エピローグと、その前の翌朝のエピソードは、とってつけた感じで、冗長性は免れないと思いました。出版が、文藝春秋社のようなしっかりした出版社であり、雑誌連載でなく書き下ろしで時間的にも余裕があったので、編集者がもう少しフォローできていたら傑作になる可能性もあったのではと感じさせる一冊です。
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桜庭一樹の新刊、図書館で借りた。
いずれ買う。
「GOSICK」などのラノベ系の方の桜庭一樹。
軽快なテンポで物語が進んでいく。
「砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない」や「私の男」が好きな私にはちょっと物足りない。
ただ読む楽しさはあるから、シリーズ化されたらまた読んじゃうかも。
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元テコンドーのオリンピック選手だった探偵の紅に持ち込まれたのは、とある少女のボディガードという任務。ネットで賞金首にされた謎めいた少女はいったい何者なのか。そして紅の相棒である橡が受けた依頼は、大規模な偽札事件。一見関りのなさそうな二つの事件には徐々に繋がりが見えてくることに。痛快なバディものミステリ。
体力派の紅と頭脳派の橡、という一見ありがちなコンビなのですが。どちらも劣った部分があるというわけでもないんですね。それぞれ別々に任務をこなしながらも、必要があれば共闘するという適度な関係性。読んでいる側としてはひとつで二度おいしい印象なのです。二人のパート別々でも面白いんだけれど、共闘も面白いぞ、と。
終盤はスリリングさも増してきますが、ときどきコミカルなのである意味安心して読めます。すごくシリアスなシーンのはずだったのに、「いっぱいあるときは投げる」で大笑いしちゃいましたよ……いやたしかにそうだけれど。
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『赤朽葉』や『私の男』のイメージとは違う軽やかな桜庭一樹が楽しめる。
ただやはり根底にあるのは「家族のしがらみ」なのか、と。
元テコンドーオリンピアン紅と元警視庁勤務の橡。武闘派と頭脳派の探偵コンビ。
普段はそれぞれ別の仕事を請け負う2人の、久々の共闘は、偽札事件。
いやぁ、このコンビのキャラ設定がいいよね。近所の人に夫に間違われる紅と妻に間違われる橡。コンビとはいっても一定の距離を置いている、というか、なんとなく感じるよそよそしさのその理由。
別々に語られつつ重なり合う事件との接点。二人が振り回され命まで狙われるその事件の中心人物。
勢いよくテンポよく、どんどん進む心地よさよ。映像が頭の中で鮮やかに動き回る。
紅だっ!!のセリフの決め所、これはかっこいい。よそよそしさの垣根が取れていく、その向こう側をぜひともシリーズで!!
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ドタバタと凄い速さで場面が変わってゆく。文章も蛍光マーカーみたいに目がチカチカして来るよう。
読む漫画としたら楽しめそう。
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シリーズ物の途中のダイジェストだけ読んだような感じ。
ザックリ。
キャラは立ってるので映像化すれば面白いかも。
[図書館·初読·8月29日読了]
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最近の作者の作品に触れていなかったが、以前の作品に比べると意外なほど軽いタッチの探偵バディもの。
ページ数も200ページ足らずだし、絡まる伏線や複雑な構成もなく、主人公他の登場人物がわちゃわちゃしているうちに終わってしまうが、この潔い軽さは嫌いではない。
思わせぶりなエピローグがついているが、続編は書かれるのだろうか。
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すごく響いたわけではなかったけど(たぶん二人にあまり感情移入ができなかった)桜庭さんの新規の物語が読めるというだけで面白かった……雛月を主人公にしたノワール小説?的なやつが読んでみたいなと思った。
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初読。図書館。わくわくする疾走感で一気読み。あちこちにまだ語られていない過去や未来や余白やらが散りばめられていて気になって仕方がない、そこが余計に面白い。できればこの二人にまた会いたいなと願うのですが、書いてくれると嬉しいなあ。
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このタイトル、X‐JAPANを想像するのは難くない。そして久しぶりの桜庭さん。装丁にちょっと違和感を感じる。面白いのかなぁと。
元チキン屋の居抜き物件で道明寺探偵屋を営む橡と紅。元々は葉さんが2人を雇っていたのだがその葉さんは亡くなり、橡と紅は絶妙な関係でその跡を継いでいたのだった。紅は何者かに追われ命を狙われている不思議な少女をボディーガードすることになった。そして橡は元いた職場、警視庁の先輩の依頼で偽札事件を追うことに。物語は進んで行き2人は交錯する。
まぁまぁ面白かった。なんだか伊坂さんの伏線回収に似ていた。
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探偵のバディもの。桜庭さんっぽい不思議な空気感と謎の疾走感。でも、私の読みたい桜庭一樹じゃないなって感じ。