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忘れもの常習犯のトラタ、月謝袋を忘れてしまったレミ。そんな2人に声をかけてきた、「忘れもの遊園地」の園長。
園長の差し出すタブレット端末に、「忘れたい嫌な記憶」を打ち込むと、忘れものが手に入ると言われ――。
忘れたいほど辛い記憶、嫌な思いをした記憶は、誰にでも何かしらあると思う。それを忘れさせてくれる機会があるとしたら、一時しのぎでもいいから忘れたい!と思ってしまうのではないか。
でも、それは未来へつながる大事なエネルギーにもなり得るのだ、ということを、この本から教えてもらった。
まだ小学1年生だったトラタとレミにとって、事故の記憶というのは小さな心では抱えきれないくらいの重さで、心を守るためには忘れることも必要だったかもしれない。でも、それでお互いを傷つけあう未来になってしまうのであれば、辛い記憶を二人で分け合って持ちつづけるという選択肢もあるのだと思った。
一人で辛い記憶を抱え込んでしまうのは、年齢に関係なく、誰でも苦しい。誰かと分かち合えれば、どんな記憶もその人の糧になり、経験値として人生を豊かにしてくれるのだと思う。
児童書なのでさくさく読めたが、その中に込められた強いメッセージは考えさせられるものがあり、読み応えがあった。
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忘れ物をしたトラタの前に現れたのはみんなの忘れ物で作られた「忘れもの遊園地」の園長。忘れたい記憶を渡せば忘れ物を受け取ることができると言う。
「私」を忘れたい友人レミの母親が遊園地に取り込まれてしまう。トラタはレミと姉のツバメと共に遊園地に探しに行くが…。
児童書だけど,忘れたい事だらけの大人にも響きます。
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主人公は小学生だか、専門的な内容から、より理解できるのは中学生以降だと感じた。つらい過去、思い出から立ち直る方法、記憶について描かれたファンタジー。
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忘れたいことほど忘れられない、っていうよね。自分が忘れても、周りが覚えているのは、なるほどと思った。思い出は自分だけのものじゃないし、自分の存在は周りの人がいるからこそ成り立つものなのかな。
久米さんっぽい、優しいけど考えさせられるお話だった。
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単純に忘れ物でできた架空の遊園地に行く話かと思いきや、ものすごく読み応えがあった。
記憶に関する知識やエピソードがわかりやすく、それが物語にも深く関わってくるのでワクワクする。
後半になればなるほどどんでん返しの展開が多く、とても面白かった。
覚えていたらうまれなかった齟齬がどんどん大きくなっている様子は、現実にもおこるし不都合が生じる。記憶を乗り越えて、受け入れて人は無意識に強くなっていくのかもしれない。
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「小学生のトラタは、見知らぬ老人から「忘れ物遊園地」というウェブサイトに、トラタの忘れたいことを投稿してほしいと頼まれます。トラタが、幼馴染のレミを泣かせてしまったことを投稿したとたん、その記憶がなくなってしまいました。しかし現実に起きたことは、なかったことにはできません。忘れた自分自身の記憶を乗り越えるための、忘れ物さがしがはじまります。」
茨木市立図書館の本の紹介より
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自分が自分であるために大切なことを知ることができた。誰しも忘れたい記憶があると思うが、記憶も人生の右腕。一つ一つの言動を気をつけたいと感じた本だった。