紙の本
新聞、テレビだけでは絶対に分からない裏側
2022/06/28 18:40
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投稿者:ノンフィクション好き - この投稿者のレビュー一覧を見る
多くの事件報道が日々、消化されていく中で事件発生当時の一時的な報道では分からない、事件のその後が丁寧に描かれている。
被害者遺族が裁判とどう向き合うのか、犯人が死刑判決を受けた時に去来する思い等々。
一方で、犯人側にフィーチャーした章もあるが、1つ1つの事件を泥臭く取材しているので、とにかく生々しい。
決して公式コメント的では無い本音、真実を知ることが出来る貴重な本。
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犯罪被害者の遺族のその後や、加害者の過去について取材してまとめた本。例えば、京都アニメ放火事件の加害者の父や妹、兄が自殺したことなどが取り上げられている。また、被害者遺族が、SNSなどによる誹謗中傷などで苦しめられたことが綴られている。
SNSなどで軽々しく被害者や被害者遺族のことを批判してはいけない。当たり前のことがもっと、当たり前であってほしい。軽々しく傷つけた人たちには、厳罰が与えられても仕方がないのではないかと思った。
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世間を騒がした凶悪事件、普通スポットが当たらない被害者遺族のその後をインタビューを中心に構成した書。誠実に被害者遺族に寄り添っており、筆者の意欲を感じるが、特筆すべきエピソードはなく淡々とすすみ少し退屈、、と感じる自分を少し恥じる。。
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交通事故、殺人、子供への虐待、学校でのいじめ等々。日々、様々な
事件が発生している。
事件が起これば加害者が未成年でなければ名前が公表されるし、
被害者が見目麗しい女性なら、加害者以上にそのプライベートは
マスコミによって丸裸にされる。
そんな報道は報道とは呼べないし、必要以上の情報を興味本位で
取り上げるのは如何なものかと思う。
しかし、一方で事件の裏には加害者側・被害者側の多くの関係者
がいるのだ。そんな人々の「声」を拾い上げ、映像化している
YouTubeチャンネルの書籍化である。
300ページに満たない本書では9件の事件を取り上げているが、
映像化した作品に加筆するのであれば、もう少し件数を絞って
掘り下げてもよかったのではないかな。
副題に「メディアが伝えない」とあるが、私が知っている限り
掲載事件の何件かはテレビ番組が取り上げていると思うのだが。
これまでも、犯罪被害者の遺族が事件による大きな喪失感や
修復できない心の傷を抱えながら手記を出版している例も
あるので、本書及び動画の企画は目新しいとは感じない。
だが、気軽にアクセスできるYouTubeであるから、多くの
人たちが犯罪に巻き込まれた人たちが、どんな思いのなか
で生きているのかを知るにはいいのかも。
まぁ、それも一面に過ぎないのだけれどね。
本書は取材する側の感情移入が過多になっているのと、言葉の
使い方に引っかかる場所が数か所あったのは残念だった。