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都内で放火殺人事件が発生した。被害者は著名なヴァイオリニスト。捜査一課の音喜多と音楽隊志望の刑事鳴海と再びペアを組んで捜査を開始する。
怨恨と睨んだ捜査をしていたが、関係者一同全員が口を揃えて被害者への敬愛を語る。犯人の糸口が見えぬまま、捜査は難航し…
音喜多と鳴海ペアがまた読めて嬉しいです。
親子みたいなペアですが、息はピッタリでした。
そして、音楽しか知らない故に潰しがきかず、24で目が出なければもう諦めるしかないって厳しい世界だとは知りませんでした。一般人からしたら途方もない倍率のオーケストラメンバーなのも納得でした。
犯人の動機とやるせない感情が何とも言えず、後味の悪さが残りました。
鳴海は音楽隊への入隊を望んでるとばかり思っていましたが、何やらまだ理由があるみたいですね。そして、有名指揮者の娘だと発覚。今後のシリーズに期待します。
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音楽隊志望で警察官になった鳴海桜子と、捜査一課刑事・音多喜とのコンビシリーズの2作目。
都内で起きた放火殺人事件の被害者は、有名なオーケストラのコンサートマスターでもある有名な男性ヴァイオリニスト。
現場から被害者が愛用していたヴァイオリンも無くなっていることから、所属していたオーケストラの関係者の聞き込みに当たる音喜多と鳴海。
しかし、聞き込みをしている間に第二、第三の事件が起きてしまう。
作者のこれまでの作品とは違い、かなり本格的な警察小説になっていると思う。
トリックもフーダニットに徹しており、途中で真犯人が分かるけど、動機が分からないところが作者の術中にはまっている感じがした。
作者の新作は発売されれば、ほぼ漏れなく読んでいるはずなのに、何故か1作目を読んでおらず、今作から読み始めてしまった。
前作から2年経っていると言う設定だそうだが、最初から音多喜は鳴海の良き理解者でいいコンビネーション。
そこまで行く過程を順番が逆になってしまったが、今1作目を読んでいる最中・・・
少し前に吹奏楽の小説を多く書いている作家さんのエッセイを読ませていただいたが、申し訳ないが、今作の方が音楽の表現も良かった。
こんなに音楽の描写も出来るんだと、作者の新たな一面も見れた気がする。
いろいろシリーズが終了しているので、今作の続編が出ることに期待!
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オーケストラの人気ヴァイオリニストが殺害された。誰からも愛された男がなぜ殺されたのか? あの『連弾』の異色刑事コンビが謎に挑む! 文庫書き下ろし。
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鳴海桜子シリーズの第2弾。前作は犯人は自明な倒叙ミステリーのようでしたが、今回は普通にフーダニットであり、人格者と謳われる被害者がなぜ殺されたのかを問う物語になっています。
桜子の抱えているものの一端が描かれるので、このシリーズはまだ続きそうです。
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前作『連弾』ではピアノ、今回はヴァイオリン。
どっぷり音楽に浸ってそうな名前なのに全くそうでない音喜多弦と、天才的な音楽の才能を持つ鳴海桜子の刑事コンビがまた登場する。
人が殺されるミステリーではあるが、この二人のやり取りがなんどもユーモラスなので、好き嫌いがここで分かれるだろうなと思う。
ちなみにわたしはコメディタッチの物語が苦手で、すべてにおいてシリアスなものを好むから、こういう作風は敬遠する傾向がある。あくまでも敬遠。
だけど、今回の『人格者』はとても面白かったと思う。
前作は犯罪者の心情を中心に描いたものだったが、今回は刑事コンビや周りの人たちがメインになっている。『人格者』というタイトルもいい。その言葉自体、自分自身を含め周りにその言葉にふさわしい人がいないため、なんというか幻の、霧のような、現実味のない、つまり全員が口を揃えて被害者をそう表現すればするほど、胡散臭いもののように思えてくる。
だって、誰からも尊敬され、好かれ、非の打ちどころのない人物が、なぜ殺害されなければならなかったのか不思議だ。完璧に見える人ほど隠し持った何かはすごいってよく言うけど、9.9が気高く美しく優しいもので作られていても、その残りの0.1が汚れきった耐え難いもので作られていたら、やはりその人間は許されないっていうことか。
だったら、わたしみたいに9割がくだらないもので出来ていても、残りの1割は役立たずではあるが、ささやかな愛と正義で形成されているほうが殺されなくて済むかもしれない。
さて、今回はブルックナーという作家が出てくる。
ブルックナーは特異な嗜好があり、生涯独身だった(と思う)。作る曲も特徴的なものが多く、ブルックナー開始とかブルックナー休止なんていう言葉もあるくらいだ。彼はワーグナーを尊敬していたが、文学の良さを理解することが出来ず、ワーグナーのように歌劇を作ることはできなかった。そしてひたすら交響曲と宗教音楽を作り続けた。
わたしは女だけど、ブルックナーの交響曲は嫌いじゃない。
狭く険しい道をヒヤヒヤとくぐり抜け、やがて広い草原にたどり着いたみたいな、そんな気持ちになる。
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人格者の裏側については特に驚くものではなかったがそれを暴く過程が音楽家ならではの視点で綴られているところは興味深く読めた。
主人公のユニークな描写も自然な感じで好感が持てて飽きずに読み終えることができた。サクッと読めるシリーズとしてはお気に入りになりつつあるかな。
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連弾シリーズ?第2弾
捜査一課刑事の音喜多と音楽隊志望の所轄刑事の鳴海桜子が再びペアを組んで殺人事件の解決に取り組む。
相変わらず天然な桜子が鋭い観察眼で事件を解きほぐしていく。
このシリーズ面白い!
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シリーズ第二弾。
前作が重かったので積読から読み出すまでに時間がかかりました。前作より良い意味でそこまで重くなく二人の関係性も良くなっていてめっちゃ好みでした!
何かを極める人は狭い世界しか知らない人ではあるが、逆にそこを抜け出し広い世界で生きる人は狭い世界だけでは生きられない人ということ。
音楽だけじゃなく極めるべく歩んだ人は潰しが効かないよね。その狭い世界しか知らないのだから。
このコンビが好きだし、ずっと読んでいたいシリーズだなと思いました。
先生曰く、第三弾が一番面白いと報告を受けていらっしゃるそうで読むのが楽しみです!
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シリーズ第2弾。
警察音楽隊で採用されたが刑事として有能な女性刑事鳴海とバツイチ捜査一課刑事音喜多コンビが有名ヴァイオリニスト殺害事件を追うお話。
クラシック音楽の世界の複雑な様子が鳴海の不安定な感情を通して伝わってきます。
自然とこなしてしまう刑事としての素質を持つ鳴海に好感が持てるシリーズ。
このまま音楽の縛りで続けられるか心配ではあるが次作も楽しみ。
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シリーズ第2弾。一気読みでした。
前作より物語の開始時から2人の息が合っているので読みやすかったです。
人格者のコンマスがなぜ殺害されたのかを追う展開ですが、全編通してクラシック業界の厳しさが伝わってきました。
設定上2年も経過しているそうで、すぐに終わってしまったら悲しいなぁと思いますが、桜子の生い立ちが出てきたり少しずつ深掘りされてきているので、今後も楽しみです。
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捜一の音喜多刑事と音楽隊志望の鳴海刑事が再びペアを組んで殺人事件を追う話。誰もが認める人格者のコンマスが殺害され、クラシック界の闇も相俟って混沌とした中犯人を探す。シリーズ続編待ってました!前作より2人の息が合ってて掛け合いが楽しい。何気に音喜多刑事が優しくて鳴海を気に掛けてるの好き。更なる続編が楽しみ。
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桜子が音楽隊に配属されない理由が少し明かされてびっくり。これからその理由が詳しくなっていくのが楽しみだ。まだ続編がありそうで嬉しい
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2023/03/28
人格者
佐藤青南さん。
音喜多弦刑事と、音大出の鳴海桜子刑事
シリーズ第二弾
おもしろかったー。
2人の掛け合い。
よいわー。
音喜多刑事の優しさ。
鳴海桜子刑事の天才的な捜査。
鳴海桜子さんの
歌。聞いてみたい。
推理が最後まで、わからない。
佐藤青南さん凄いな。
第三弾。早く読みたいな。
おススメです。
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今回も面白かった。
このシリーズ、すごく好きだなー。
鳴海桜子さんと、音喜多弦さんの掛け合いがとてもリズム感が良い。
このシリーズを読むと、日頃全くと言って良いほど聞かないはずのクラッシックが聴きたくなる。
次回作にも期待!
今回、最後の最後に判明したことは、許されないことである。
そして、つい最近、それがリアルにニュースとして駆け巡ったことがあったなーと、思い出して、顔をしかめた。
何を意味するのか?が気になった方は読んでください。
胸糞悪いから。。(ああ、汚い言葉だなー。。。ごめんなさい)
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連弾に続く 第二弾
天才作曲家、篁奏事件から、2年。
上司からも部下からも、評判は上々。
教え子にも慕われていて、その保護者からも信頼を寄せられ、家族からも尊敬されている、まさしく、文句のつけようのない「人格者」が殺された。
その、放火殺人の被害者は、関東フィルハーモニー管弦楽団に所属する、プロのヴァイオリニストで、コンサートマスターの久米充。
警視庁捜査一課の音喜多弦は、
警視庁玉堤警察署所属、音楽隊採用の鳴海桜子とコンビを組み、捜査をする。
少し天然の桜子が、自由に振る舞い、音喜多が、手綱を引き締めるかと思いきや、彼女の洞察力を尊重して、じっくり見守る。
そんな二人が、最高。