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とうとう完結してしまった。
最終巻も、スムーズには終わらせてはもらえない。
菊栄の新店の件、店が大きすぎるという話が出た時点で、きっとそうなると思ってた。そして、売買手続きで、実はちょっと引っかかってた。ん?大丈夫?って。ま、考えすぎだよねと思ってたら、、、
そして、そこにあの人の影が見えた時、いやいや、そんな、何かわけがあるんだよね、と思うほどには信用するようになってたのだ。
厳しい顛末だった。。。
それにしても、幸たちの次々アイディアを出していく姿勢、素晴らしい。
だからこその大海。
結とも、うん、あれ以上は望みすぎなんだろうね。
次のステージに進み続ける幸たちに心からエールを送る。
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あきない世傳シリーの最終巻。
最終巻も様々な困難が降りかかるも、知恵と様々な人との縁で乗り越えていく。
賢輔が話す「金と銀」との話、16年前に出会った母娘との再会、すれ違ってしまった実妹・結との関係などが最終巻にまとめられている。
まだまだ五鈴屋の今後も見てみたい気がしてならないが、別冊が出るようなので、ぞこでどのような話が展開されていくのか楽しみに待つことにしよう。
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完結。やはり最後まですんなりいかずやなあ。嫉妬だったり火事だったり五鈴屋には次から次へと試練が。その度に、知恵を絞って乗り越えていく。幸の人生それがずっと続いていくんやろう。外伝が楽しみ。
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ついにシリーズ完結!
最後までハラハラさせられました。
完結を迎えて嬉しいような寂しいような、幸のこれまでの苦難の道のりを思うと感慨深い。
『買うての幸い、売っての幸せ』
幸のあきないへの思いとその生き方。
五鈴屋の仲間が一丸となって新たな試みに挑戦する姿、苦難に立ち向かう姿はいつも心に強く響いてくる。
本シリーズを読んでいると、人生について勉強させてもらっているような気分になることが度々ある。
『幸が居てくれるから、胸を張って、顔上げて、歩いて行ける』
幸と菊栄の絆。大切な人たちとかつて交わした何気ない会話のなかの約束。
過去のいろんなことを思い出して、なんかもう胸がいっぱい…。
シリーズ完結の「大海篇」大いに堪能しました。
巻末の「治兵衛のあきない講座」「作者より御礼」も良かった。
「五鈴屋出世双六」にはやられました!
こんなところに読後の楽しみが♪
特別巻2巻も楽しみです。
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2022/08/09リクエスト 15
読み終え、すぐにまた、最初から読み直した。
五鈴屋は、仲間に力を得て、一度は断たれた呉服商いに戻ることができた。
吉原での衣装比べで日本橋音羽屋に僅差で破れたものの、それにより五鈴屋は、身分の高い武家を顧客に持つことができるようになり、豪奢な絹織も扱うことになる。
力造も悩みに悩んで、何年もかけて、吉次の色を作り上げた。やっとOKをもらった、何色ともつかない茶色のような様々の色を含む深みのあるその色は江戸中を駆け巡る。
何度も火災にあい、困難を乗り越えてきた歌舞伎役者の言葉がこれまた良かった。
役者がいなくなっても、色が世間に残る、そんなことがあったら素晴らしい。
もともと五鈴屋はお手頃な品で、庶民から親しまれていた店だったため、武家も出入りしたりするような店になっていくことで、馴染みのお客様が離れてしまう。
づつない思いをさせたくない、その気持ちから武家向きに、大阪でやっていた屋敷売りをするための新店を持とうと探し始める。
ちょうど良いものを口ききを通さず、信頼できる人物から購入できることになり、10間の店を半分ずつ、菊栄の店と隣で商売することになる。
商売も繁盛していい感じになった2年後、思わぬ事態に巻き込まれる、というか仕組まれていた罠にかけられる。
元惣次であり、両替商になり名前を変えていた、井筒屋に騙される。そして店を追われる。
幸は周りみんなで、衣裳とは、商いとは、と五鈴屋なりの答えを探していく。
幸と菊栄の友情、幸と賢輔の関係、幸と結の関係、色々含みをもたせたまま、スッキリとは終わってないのに、最終回。
あとがきに後2巻あるとのこと。
とても気になる。
幸のモデルとなったのが、のちに松坂屋となる「いとう呉服店」10代目店主だっということ。その10代目は11代目と結婚しているらしいので、モデルどおりの話が、このあと進むといいなと期待してしまう。
現実世界は、こんな人情溢れる世界ではないから、この本を読んでいるときだけは、異世界に飛んで行けて楽しかった。
自作も楽しみにしてます!
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ラストシーン良かった。。最終巻も波瀾万丈で、ほんとに最終巻?となりながら読みました。面白かった!
衣装競べも音羽屋もあっさり…と思ったけど、五鈴屋にとっては激浪のひとつだということなのかなぁ。
自分たちの店だけでなく、同業者を超えて町内全ての商店がひとつになって知恵を絞り商っていく。すごい結末です。
南天の笄に王子茶。紋羽織は綿フランネルの原型なのか…この結末は描かれてないのでもうスピンオフを楽しみにしています。
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色んなところに伏線があったんだな、の完結巻。
特別巻が2巻控えているというので、予想してみる。
まずは結と音羽屋のその後、あとは幸と賢輔のその後。安直かな?
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とうとう完結。今作で完結すると知らず、どのように終わるのか、この一巻で全ての問題は納得いくように片付くのか…という思いは杞憂に終わった。
ラストの場面、泣けました。
あとは幸と賢輔の余韻をを残した描写も良い。
五十鈴屋、菊栄他、縁のある人々が幸せで、良い商いが続けられますように!
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まだまだ今後の展開が期待できるのに、遂に完結してしまった。
吉原の衣装比べは五鈴屋なりの揃えで良い方向へ。同時に菊栄の笄も評判となる。その勢いで二つの店が新店を開店。大評判となるが、良い話の後は突き落とされるのがこの作家の特徴か。不幸が二つの店に覆い被さる。裏にはもう一つの陰謀があるのだが、1勝一敗の結末か。戻ってこない大金の行方が気にかかる。
前作で出た二代目吉之丞の色が遂に完成。盛大なお披露目で成功の後に大火に襲われる街。これも幸のアイデアで街全体が復興して行く。同業組合の和から街の和へ。
小さい丁稚だった賢輔は親から「女将さんは金。賢輔は銀となり、金の側を離れずに命懸けで金を生かす努力をしろ」との言葉を守り尽くしている。江戸店も16年経ち、両者とも結構歳を重ねたが、最後はどうなるのかと考えてしまう。
同じく新規開店時に現れた親子も良い歳頃になり、買い物に現れる姿に涙してしまう。
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北国春景/新たな時代へ/秋立つ/華いくさ/
時運/幕開き/次なる一手/恋江戸染/奈落/
激浪/一意刻苦/分袂歌/金と銀
良いことも悪いこともあって、浮き上がったり沈み込んだりもする。支えるのはひとつの矜持。くさらずおごらず歩み続ける幸の地力はどこからわいてくるのだろう。
遠く離れてしまった結も、少しでも幸せを感じていられたらいいなぁと思う。
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宝暦元年に浅草田原町に江戸店を開いた五鈴屋は、仲間の尽力を得て、一度は断たれた呉服商いに復帰、身分の高い武家を顧客に持つことで豪奢な絹織も扱うようになっていた。
だが、もとは手頃な品々で人気を博しただけに、次第に葛藤が生まれていく。
吉原での衣裳競べ、新店開業、まさかの裏切りや災禍を乗り越え、店主の幸や奉公人たちは「衣裳とは何か」「商いとは何か」、五鈴屋なりの答えを見出していく。
時代は宝暦から明和へ、「買うての幸い、売っての幸せ」を掲げて商いの大海へと漕ぎ進む五鈴屋の物語、いよいよ、ここに完結。
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終わりました。
最後まで、大変なことがあるけれど それでも
乗り越え、さらに前に進む強さ。
才能だけではない。人としてあるべき姿
それにしてもこの長編 どんな設計図を
描いているのか!
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シリーズ第十三弾にして完結編。
時にはハラハラしながら、楽しく読ませて頂いてきたこのシリーズもついに完結です。
“これでもか”という程、数々の試練を乗り越えてきた〈五鈴屋〉。
もう最後なんだから、この巻は順風満帆な展開で頼みますよ・・と願いながら読みましたが、やはりそう甘くなかったですね。
屋敷商いに特化した新店を開業して、波に乗ってきたところの“奈落”に突き落されるという・・読みながら“もう、ええって~!”と悲鳴をあげたくなりましたが、この件に関しては実は裏があったというオチに繋がるのですけどね~。
さらにさらに火事にも見舞われて、ここにきてどんだけ落とすのやら・・。
それでも、従業員一丸となって苦難を乗り越えていく〈五鈴屋〉と〈菊栄〉の皆さまの姿はとても素敵で、本当にいいお店ですよね。
そう、幸にとって菊栄さんという戦友の存在は本当に尊くて、この二人の友情の清々しさに心が洗われるようでした。
ラストの母娘のエピソードも素敵でほっこりしましたし、とりあえずは大団円といったところでしょうか。
結局、結との和解はなく、決別した姉妹ではありますが、いつかは分かり合える日がくるのかな・・と、結の今後も気になるところです。
このように、色々あった本編は終わってしまいましたが、巻末の「作者より御礼」の中で、この後“特別巻”が2冊刊行予定と書かれていたので、そちらを楽しみに待ちたいと思います。
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しばらく読書から離れていたので久々のレビューです。
まもなく特別篇の下巻が出版されるというこのタイミングでようやくシリーズ読了。
惣ぼんには振り回されもし、悩まされもしてきましたが…惣ぼんらしい幕引き。本当に一筋縄ではいかない人でしたね。
ドラマも観ましたが…原作にはないキャラクターのせいで楽しめませんでした。ストーリーも端折りまくりでしたし。
やはり高田さんの筆にはかなわないですよね。
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遂に最終巻です。
とはいえ。最後の最後まで厄災続きですし、幸が智恵を絞るのもいつも通り。
惣次と結との因縁にどう決着がつくかが気になるところでしたが、相変わらず惣次は小憎らしくて、でも憎めなくて。結に関してはまぁ、これでいいのかな?という退場でした。
全13巻、6年半。一艘の小舟が航海に出て荒波を乗り越えていくように、「買うての幸い。売っての幸せ」を目指すあきないの道に、時に励まされ、時に鼓舞されつつ、楽しい時間を過ごせました。作者である高田先生には本当に感謝です。
そして。ラストシーンが、あそこに繋がると分かったときに涙腺が大決壊しました。しばらく涙が止まらなかっったですが、満たされた気持ちになれました。
これから特別編2冊の用意があるとのこと。また幸たちに会えると思うと嬉しいですし、高田先生の次回作も楽しみです。