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クトゥルーに詳しくなくても読めると思います。当て字ににやりとできないぐらいでしょう。怪異についてはきちんと説明もありますので、おいてけぼりをくらうことははいかなと。土俗に伝わる怪異の話にかなりの部分が割かれるのですが、推理はあくまでも現実に誰かが起こしたこととして解決されます。ちゃんとミステリなんだと思いました。ただ警察に起こったことなどを考えると、あちら側(この世ならざるもの)の存在を朧げに窺わせてるとは感じました。
途中にはさまる怪談の部分、あそこが途中から少しばかりしつこく感じたのですが、推理をする際の下敷きにするための演出だったのかもしれないと感じました。
はやくから太夫側に着目していたのに、防げませんでしたね。夢太さんにミスリードしちゃったのが大きな間違いだなと。
他のお話も読んでみたいです。呻木さんは無有に遭遇したことになってるっぽいけど、大丈夫なのかしらね。
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ミステリとホラーの境界線は曖昧。ホラー風味を出しつつも、ミステリの作法で行くぞみたいな感じ。京極堂シリーズの初期のころに似た印象。解決編はシンプルで良いけれど、もう少し深くても良かったかなとも思う。結末のスッキリしない感じも、独特の風味につながっている。呻木&鰐口の役割分担が、『medium』とか『屍人荘の殺人』ほどにははっきりしていなくて(鰐口さんの実力はいかほど?)、この先の展開が読めない。このコンビものの続きを読んでみたい。
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2023/06/08 読了。
図書館から。
ミステリーも含んでるみたいだったので、
借りてみたものの、ほぼ怪談かな。
これはこれで、妖怪とか怪談の逸話や説明があって
知識が増えて楽しいけど。
無有がえげつねぇ…怖かったわー。
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妖怪や登場人物の名前がほぼアレで面白い。
蓮太も人間がやってるんだと思ったが、そこは解決されなかった。
とりあえず塁江さんは逃げたほうがいい。
鰐口は松岡茉優で渡部警部は氷川きよしっぽいと思いました。
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第2弾。前段にあった「愛媛の連続殺人」の件。
おもしろかったけど、視点が変わりすぎて若干読みにくい感もある・・・。
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結局いちばん怖いのは人間という話。
民俗学に精通しているから、一つ一つの話の関連性がしっかりしていて納得できると面白かった。
でも、もう一度読みたいとは別にならないかなと思った(個人的に)。
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怪異と計画殺人が淡々とした文章で語られるので説得力があっていい 怪異の考察が好き
警察にも祟りが起こったり目の前に化け物が現れたり、夢を壊さないで終わるところも好き
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愛媛の山間部の赤虫村へ怪談の収集に訪れた作家の呻木叫子。
村の有力者、中須磨家の人々が不可解な死を遂げ、その状況が村に伝わる怪異が起こしたとしか思えないことから呻木は事件の解明に関わることになる。
中須磨家が祀る苦取(くとる)明神、顔のない化け物の無有(ないある)、暴風雨を呼ぶ蓮太(はすた)など、様々な怪異が伝わる村だが、『あの神話』を彷彿とさせてニヤっとしてしまう。
中須磨家に降りかかる災厄は人が起こした事件として推理、解決されるが、村の怪異はちゃんと存在しているとしか思えない部分もあり、ホラー強めのミステリーといった感じ。
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前作の「なんか物足りない」感が、長編になったことで相殺された気がした。単純に、ひとつの事件に一冊まるまる関わるので。
それでも呻木先生のキャラクターからトリックの解決まで、アッサリ風味であることには変わらない。が、逆に毎日少しずつ読むのに合ってたなあ。途中で止めてもテンションが一定なので再開した時に困らない。
ミステリ部分はしっかり人間由来だが、前作よりホラー寄り(怪談寄り?)になっていた。無有の怪談は普通に怖いし、複数の神がバカスカ祟ってくる村に住みたくないわあ…
クトゥルフ神話は全く知らないが、漫画みたいな名前が多いのはこれが下地にあるからなのでしょうか?
呻木叫子の失踪までを描いた本、読みたいです。