紙の本
何を?何が?
2023/07/23 11:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
良い小説だとは思う。
けど、書店員さんは、これで何を感じてほしいんだろう?
劇的な人生を送る人達の話ではあるけれど。
自由に動けない人たちの話ではあるけれど。
電子書籍
花火がいい
2022/09/16 01:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
花火のシーンは、良いと思います。ただ、色々つっこみたい箇所はありますけどね。瀬戸内海の小さな島に育った高校生の暁海、そこへ京都から転校してきた櫂。その二人の物語なんですが……。
投稿元:
レビューを見る
痛い、痛い。ものすごく読んでいて痛かったし後半は泣けて仕方なかった。
ものすごい物語だった。
ヤングケアラー自体が辛いのに、閉じた島の環境も辛いし、もうどうして後からこんなに辛いことが2人に起こるのかと嘆きたくなってしまった。
それでも心に刺さる言葉はたくさんあって、なんだか心が落ち着かず気持ちが揺れっぱなし。
すごい本だった
投稿元:
レビューを見る
ストーリーは書かずに、感想のみ書きます。
一部、軽くネタバレしているので、これから読まれる方はお気をつけください。
最初は暁海が自分の母親の弱さゆえに、ヤングケアラーとして生きるしかなく、高校時代からの恋人で、どんどん有名になって成功していく櫂とすれ違うようになっていくところは、暗く可哀想な話でしかありませんでした。
暁海が父の浮気相手で、事実婚している瞳子には「ーいつになったら、あなたは自分の人生を生きるの?」と言われます。
狭い島の中でずっと二人のことを見ていた北原先生に暁海が「僕と結婚しませんか」と言われる場面では、ああ、これでこの作品に本当のハッピーエンドはなくなるのかと思いました。
「子は子、親は親です。
附属物のように考えると悲劇が起きます」
by北原先生
そして、まさかの場面展開。
「過去は変えられないと言うけれど、
未来によって上書きすることはできるようだ」
by暁海
櫂と暁海が3回目に見ようとした、花火の音が書いていないけれど「ヒュルルルルー、ポンッ」と打ち上げられて夜空に全開するのが見えた気がしました。
確かに泣かされましたが、最後の場面はずるい、禁じ手だよ。こんな残酷できれいなラストはないよと思いました。
投稿元:
レビューを見る
すごい物語を読んでしまった。暁海と櫂の年齢順と季節の構成がすんなり読めて素晴らしいかぎりです。読む手が止まらず一気読み間違い無し恋愛小説の最高傑作、ラストは悲しみを忘れさせてくれる終わり方でした。
投稿元:
レビューを見る
〈愛と呪いと祈りは似ている〉〈わたしにとって、愛は優しい形をしていない。どうか元気でいて、幸せでいて、わたし以外を愛さないで、わたしを忘れないで。〉ずっと、ずっと、、苦しかった。井上暁海と、青埜櫂。十七歳~三十二歳。〈俺にはよくわからない。足りないことは俺にとっては苦しみや寂しさでしかない。歪なものに、歪であるがゆえの価値を与えるのは常に他人だ。〉『あんたの中心はあんたやで。あんたの価値はあんたが決めるんや。』時間が2人の人生を否応なしに進めていく。出逢いと、別れ。そして再び共に生きる時間を進めた時には残された時間があと少しだなんて、、あぁ無情すぎる。-わたしは、愛する男のために人生を誤りたい- 離れていてもそばにいても絶対の存在になった2人。『自分の人生を生きることを、他の誰かに許されたいの?』生きるということをとことん突きつけられた。
投稿元:
レビューを見る
初めは重い話だなと思って、読み進めた。
瞳子さんのことばが印象的で、ああいう人になりたいと、みんなが思うんじゃないかな。でも、それは
難しくて、、、
どうしても、島にいる噂話をする側、その方がラクだから、そっちになってしまう。
あきみは、それを時間はかかったかもしれないけど、
成し遂げて、それをわかってくれている先生と
出会えて、よかった。
かいくんの人生も、色々あったけど最後には気持ち全部を小説にできて、よかった。
最後まで読んで、また初めから読みなおすと違った感想になりそうな、そんなお話だった。
投稿元:
レビューを見る
重い、切ない、苦しい。
だけどそんなもどかしさの中
勇気や愛を感じられるとてもいい作品でした。
住んでいる環境や生んでくれた親
そう簡単には切り離せない生活の中で
暁海と櫂は心通じ合い、17歳からの2人のストーリーが交互に書かれる形で物語は進んでいきます。
きっと不の方向へいっちゃうんだろうなと
はじめは昔流行ったケータイ小説のような主人公たちの心境に胸が苦しくなったりしてました(褒めてる)
だけど、登場人物たちの"星"、
大切な人や輝ける居場所、希望が垣間見れて
それぞれの幸せってこういうことだよなと
切ないながらも感じることができました。
誰に何と言われたって思われたっていい。
逃げたり選んだり遠回りしても
自分なりの今を、幸せで最善の今を生きるんだと勇気づけられました。
プロローグとエピローグの回収は
さすが凪良ゆうさんらしかったです!
投稿元:
レビューを見る
切なく辛い恋愛。
櫂くんにはもっと生きてほしい
という気持ちで、読み進めるのが怖かった。
最期まで付き添えたあきみは幸せだったのか。
プロローグとエピローグ、
まったく印象が違うことに驚いた。
背景やそこに至るまでの経緯、想いを知ると
こんなに違うのか、
なにも知らずに他人のことを言うことの怖さを知った。
投稿元:
レビューを見る
「愛と呪いと祈りは似ている」作中に出てきたこの言葉がズーンと胸に響きました。
誰かを愛すると、その人の幸せを祈ったり、強い想いは相手を呪ったり、向かい合う自身への呪いになります。そしてその呪いは深く胸に巣くってなかなか解くことができません。この物語の舞台は瀬戸内のある島です。
住民がすべて知り合いというくらい閉鎖された空間で、少しでも「フツウ」から逸脱すると、レッテルを貼られてしまう中で、高校のクラスメイトとして出会った櫂と暁美はそれぞれ家族に悩みを抱えていた。恋に振り回される母を持つ櫂と、父の浮気で精神を病んだ母を持つ暁美。島民の退屈を賑わせるかっこうのネタを持った2人は互いに惹かれあってゆく。母、父、世間体、地元…自分らしく生きるには重すぎる枷を「捨てた」者と、「抱えた」者。「わたしは愛する男のために、人生を誤りたい。」という暁美の想いは呪いとなったのか祈りとなったのか。物語は2人が30代になるまで紡がれていく。
10代・20代・30代と、これから皆さんが「辿っていく道」をわたしは「辿ってきた道」として噛みしめながら読みました。
投稿元:
レビューを見る
愛媛の小さな町で出会った、櫂と暁美の物語。親は選べないとはいえ、どちらの親も「いなくなれ!」と思わずにいられない…。北原先生や編集者たち大人ががいなかったら地獄だ。切ない、決してハッピーエンドではないけれど、愛のカタチはいろいろあるのだと思わずにはいられない。
投稿元:
レビューを見る
『正しさに縛られ、
愛に呪われ、
それでもわたしたちは生きてい
く。』
悲しくて切なくていらただしくて、いろんな感情がぐちゃぐちゃになりながら読んだ。泣く。
投稿元:
レビューを見る
ちょっと私には受け入れられませんでした。
主人公である暁海、櫂ともにヤングケアラーであり意味合いは前半と後半で変わってはいるものの、何故か浮気・不倫が肯定的になっている点。
主人公ではなく、彼らの親に自分の視点を合わせれば見えるモノも違うかとも思ったが、どうにも親としての考えよりも「個」を重んじている感じ。
勿論、親も1人の人であり、個人の人生を大切にするべきだとも、そういう時代になっているとも思うけど、分かっているけど、飲み込めない…
旦那と元カレと旦那の連れ子と、その連れ子の母親全員揃ってとか無理でした。
もしかして、私の古い固定観念をブチ破る革命的な作品なのかもしれない。
もう少し、いや、もっと物語を咀嚼してみます。
数年後にもう一度手に取って、その時どう感じるかなぁ〜
投稿元:
レビューを見る
どうしてこんなことになっちゃうんだろう…と、最初から最後まで寂しい気持ちで読んだ。
頼りにならない親を支えながら、自力で夢を叶える少年と少女。彼らは何も悪くないのに、頑張っているのに、人生は閉塞感に満ちている。
途中で読むのが辛くなるくらい、親に振り回される二人だけど、頼りになる大人や友人もいる。
自分の居場所を自分で選ぶためには、経済的な自立が必要なこと。
他人の意見や依存に左右されずに、取捨選択すること。
彼らの教えが、二人を、特に暁海を救ってくれる。
北原先生と結ちゃんの確固たる飄々さと明るさにも救われる。
どうか歪に見えるあの家族が、みんな幸せになれますようにと、願いながら読み終えた。
投稿元:
レビューを見る
とても深い愛の話だった。
親によって、環境によって、仕事によって、思うように行かず何を選択するべきか迷って遠回りしてしまう。
しかし主人公の暁美は自分のことを自分で決め、実行できる力を付け、最後には選択したことに自信と誇りを持っている。
青埜は最後まで変わらぬ愛は持ちながらも、選択したと言うよりは割と流されており、いい人生と本人が思えているのか、、
繊細に書かれており、情景が綺麗に見える分、読後はなかなか胸にずんと残ってしまう。。
リュネビル刺繍が素敵に表現されていて、読みながら調べた。
とても綺麗で、実際にやってみたいと思う。