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酒井駒子さんのイラストに惹かれて読みました。
こんな小さな「ぼく」が死を考える事が切なすぎる。
死なないで。死なないで。
子どもは「希望」です。
子どもは「未来」です。
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橋の上で、川に飛び込んでしまおうかと考えている少年のもとに現れる雪柄のセーターを来たおじさん。「みずうみを見たことある?」きみだけのみずうみ。
示唆的な語りと幻想的な絵。
酒井駒子さんの絵だなー、と思って手に取ったら「くまとやまねこ」の組み合わせだった。
文:湯本香樹実、絵:酒井駒子
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酒井駒子さんを通すことで現れる
キャラクターたちの表情は、
淡いタッチで描かれているはずなのに
きちんと明確に生きていることが伺える
奥行きのようなものがあって魅力的。
耳を塞いだときの、
「ゴゴオオオ…」っていう
あの音にフューチャーして
作品ひとつ作ってしまえるのは
絵本のちからが存分に発揮されてて
いいなぁーと思いました。
落ち着きたいとき、
耳を塞いで波の音を聞いてみようと思います。
ありがとうございました。
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本の帯に
「20万部のベストセラー『くまとやまねこ』から14年──
夢のコンビが贈る、いのちの物語」とある
酒井駒子さんの絵が胸に痛い
表紙の少年に語りかける
「どうか……」
モノクロの暗くて暗くて、でも愛にあふれた絵
ラストの見開きのそこだけカラーの絵
「よかったぁぁ」
雪柄のセーターのおじさん、ありがとう
子どもたち、どうか、生きて生きて
そんなときを経た婆さんが祈ります
≪ 耳ふさぎ みずうみの底 水の音 ≫
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〝橋の上で川を見ていた夕方、雪柄のセータ-を着たおじさんが いつのまにか、ぼくの隣に立っていた...「川が好き?」おじさんが僕にそう聞いた。「べつに。見てただけ」「じゃあ、橋が好きなの?」「べつに。ただいるだけ」...ほんとは考えていた。いまここから川に飛び込んだら、どうなるだろうって...〟橋の上にたたずみ、川の流れをじっと見つめる少年と浮浪者風の男。言葉かずの少ない二人の会話に、人生のそこはかとない深淵を覗き見るような、湯本香樹実さん作、酒井駒子さん絵による大人のための絵本。
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静かな、でも力のある絵本。
今が辛い中高生の手に渡れば良いけど、そんな時は絵本とは出逢う余裕がないかもしれない。いつか何かを乗り越えた大人が手にした時に、静かに沁みて生きてることを喜べたらいいな。
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川と湖の対比が、心の有り様を表してるよう。静かな湖畔にたたずむ人々は、自分を存在させる命のつながり。苦しみは暗闇に心を閉じ込めるけれど、水に流されてたどり着く、あるいは水が流れ込んで自分を満たす時、再び光を感じて目に映る景色は、孤独の中で見つけた大切なもの。皆にそういうものがあるといいと思う。
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絵本ってすごいなぁと思った
川を見つめる少年の表情や、
一番最後のページの
川に辿り着くまでのうなだれた歩き方など
本当に悲しさが伝わります
なんとかその日を乗り越えること
やり過ごす術、もしくは逃げ場所の大切さ
を改めて感じました
なんとか見守り、寄り添える大人でありたいと思いました。
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両耳をぎゅうっとふさいでみる
ほんとうだ
ごおぅという音がきこえてくる
わたしだけのみずうみから流れてくる
たしかな水音が…
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おいちゃんが何者かは知らんが、気が紛れたならそれでいいし、多分おいちゃんもそう思ってる。
そして君が次のおいちゃんになるんやろう。
知るものとして。
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<出版社情報>
学校帰り、ぼくはひとりで川の水を見ていた。そこに雪柄のセーターのおじさんがあらわれて、ふしぎなことをおしえてくれた……名作『くまとやまねこ』の夢のコンビで贈る、いのちの物語。
イジメや誤解で川に飛び込んでしまいたくなった少年。おじさんが、まるで少年の心の闇を見透かす。「耳をぎゅうっとふさいでごらん。」
すると、きみだけの湖が見えると言う。その水は暗い地底の水路をとおって、きみのもとへやってくる。そしてその水がきみのからだをめぐるんだ、と。
湯本さんは「人は自分だけの湖を持っている」という。(インタビュー記事)
その湖は生きる泉で、自分を静かにのぞきこむ時間があると、なんとか新しい朝を迎えられる。
絵本で見開き1ページに唯一きれいな彩りのある湖が描かれる。
「水辺にはかならず、だれかいる。
友だちや、だいじなひと。生きているひと、もう死んでしまったひと。
よく見ると、そこにはかぞえきれないほどたくさんのひとたちがいて、みんな思い思いに、草の上にすわったりねころんだりしている。
ぼくと言葉をかわすひともいれば、しずかに見つめるだけのひともいる。
ふりむいて、
ぼくがちゃんといるのをたしかめると、ほほえんでうなずくひともいる。」
今、悩む人に。
どうか、長く、苦しい夜が明けることを祈ります。
川にとびこまないで。暗くよどんでしまう時もあるけれど、澄んだ水になる日はくると信じて。
そう、思えた絵本でした。
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図書館で水をテーマにした本を紹介する展示をしていて見かけた絵本。酒井駒子という人の絵が良い。暗めの絵が続いて最後の湖はカラーになる。
それにしてもなぜタイトルが「橋の上で」なのか。ここは「みずうみ」じゃないのか?子供がおじさんに会ったのは橋の上だが教わった湖の方が大切なんだから。
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男の子が橋の上で川を見ていると、雪柄のセーターのおじさんが話しかけてきて、少し会話する。その後はそれぞれで感じ方が変わってくる内容かなと思う。
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酒井駒子さんの絵が印象的。
今辛い思いを抱えている人のそばに、そっとあってほしい本。でも、本当に辛いときには……
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少年が橋の上で考えている。「いまここから川にとびこんだら、どうなるだろう」。
いつの間にか隣にいたおじさんが、少年に話しかける。「みずうみを見たことある?」「ただのみずうみじゃない。その水は暗い地底の水路をとおって、きみのもとへやってくる。」「なんの話?」「もちろん、きみの話さ。」
「みずうみ」って、いったいなんなんだろう。読後もそれを考えたくなる。生きることの尊さを問いかけてくるような作品。
小学校高学年の子と読んで、話し合ってみたい。