紙の本
落語の魅力
2023/04/11 12:16
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投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
落語の魅力が、いろいろな角度から紹介されていて、よかったです。笑福亭鶴瓶さんなどのエピソードが、面白かったです。
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対談形式で読みやすいというのもあるけれど、一気に読み切った。
落語家と落語家の写真を撮り続けてる写真家のお話だけれども、要は落語という容れ物の中の人間のことを書いている。
人選の妙もあり、容れ物の中で様々な活動と葛藤をしてきた人たちの話は飽くことない。さらっと読める人生白書だ。
橘蓮二氏の話の引き出し方も良い。写真で一言、じゃないけれども印象的な一枚を持ってきて饒舌に舌を湿らすのも大したもの。
落語という背景をある程度知ってるからすんなり話に没入出来てるのかも、しれないけどね。
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昔は古典落語ファンが多く、古典落語こそが落語の本道だと思われてたそう。高座で一番うけていても、新作というだけで異質に見られていた状況で、「やりたいことも評価されることも、両方やればいいんですよ。」と新作落語をやり続けた昇太師匠。今では笑点の司会者ですもんね。
宮治師匠のことは、笑点メンバーに選ばれたことで初めて知り、アマプラで観てみて、この人すっごく落語が好きなんだろうなぁという印象でした。枝雀師匠の高座を見て、「何百人というお客さんが、たった一人のおじさんが喋っているのを聴いて、信じられないくらいひっくりかえって笑ってる。こんな人になってみたい」と落語家になったという宮治師匠の落語を生で聴いてみたいです。
テレビではタレントとしての活躍されてる鶴瓶師匠。本格的に落語をやろうと思ったのは2007年とのこと。お忙しい中、本当に一生懸命落語に取り組んでらっしゃるのが伝わりました。「こっちがすべってたら自分らもすべったみたいになるから、お客さんを恥ずかしくさせてはいけない」と、毎日すごい量の稽古をされている。恥ずかしいというか、大丈夫かなと心配しながら聴いた経験はあるけど、確かにしんどかった。
私が落語にハマったきっかけの一之輔師匠。嫌なことがあったり、気分が滅入ってても、そんな事全部忘れさせてくれるように腹から笑える噺家さんだと思います。これだけ活躍されてるんだから、真面目に落語に取り組魔れてるんでしょうけど、そんな事ないよ〜みたいな力んでない感じが好き。ラジオも面白いしね。
「ためしてガッテン」と龍角散のCMのイメージが強かった志の輔師匠。少し前に「志の輔らくご」を聴きに行ったけど、オーラ半端なかった。談志師匠に鍛えられ、認められた一番のお弟子さんなんでしょうね。PARCOでの一ヶ月公演では、ずっと同じネタをされるって、それでもすぐにチケット完売してしまうって、やっぱり凄い噺家さんなんだなぁ。
対談で共通して口にしたのは、落語を楽しむコツは“先入観をもたない”ことだと。どんな分野でも通ぶって知識をひけらかす人っているけど、そんな事を気にせずに自分の感覚で楽しんでいいんだなと改めて感じました。まだまだ落語に関して知らないことだらけの私は、純粋に落語を楽しめるってこと。これからも生でいろんな噺家さんの落語を聴いていきたいと思います。
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【概略】
数々の噺家の「一瞬」を捉え、噺家の様を写真に凝縮させてきた筆者が今回は噺家とのインタビューを通じ、文章に凝縮させる。5名の噺家が語る落語観を垣間見ることができ、また観客としての落語との付き合い方を学ぶことができる一冊。
2023年04月15日 読了
【書評】
本書とは直接の関係はないのだけど、ブクログでレビューを書き始めて300冊目となる本になったよ。節目となる書評は、やはり落語関連の本だね。・・・100冊目・200冊目が落語関連だったかどうかは、全く自信がないけれど。
さてさて本書の話。まずインタビュアーである著者が5名の噺家からの信頼を得ていることが文面から感じられるよね。ジャンルは違えどお互いの芸に対して評価をしているからということと、著者の撮る写真に噺家さんの内面を露出できているのだろうなぁ。
この本は、特に「落語とは?」や「落語の見方」「寄席でのマナー」「この演目を見ろ」といったハウツー本ではないのよね。何十年と落語と向き合ってる噺家さんから見た落語に対する考え・姿勢などが語られてる。そしてお客さんの落語に対する楽しみ方・姿勢などの願い(とはちょっと大げさな言い方かな)なども入ってる。
深く理解できればできるほど、知識が増えれば増えるほど落語は楽しめる反面、にわかのお客さんへの不平なども増えたりするのがこのテの伝統芸能にありがちな話。噺家さんの側からすると、実はそういったベテランによる初心者への(よかれを前提とした、でもちょっと面倒くさい)感覚は、不要だって思い、わかる。と、同時にお客さんにも(知識の集積という意味で)成長してもらいたいってのも、絶対あるだろうなぁってのもわかる。
あと、読者の側の勝手な想像だけど、皆、自分の存在意義を見出す過程と苦しみが読める。そのフェーズが終わると、吹っ切れた感覚と同時に落語との付き合い方が変わるような気がする。
そして、回転の早いこの時代で、落語という無駄の集合体のようなものを楽しめる贅沢さよ。エンターテイメントの中心に置かれることはないけれど、揺るぎないファンが消えることはないであろう、伝統芸能。喜餅の英語落語も、そうでありたいね。
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落語の奥深さが少し分かった気がする。
やっぱり、鶴瓶はすごいよなあ。
BIG3とか言われるけど、
この人を忘れちゃいかんですね。