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短編集20編
東京に住むイケてる大人になりたくてなれなかった様々なケース。みんながみんな学歴や親の出自、年収、住所を気にして日々暮らしている。一人一人は違うけれどあまりにも人間のベースが似ていて最後は読むのが疲れてきた。
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本としてはいわゆる勝ち組/負け組混ぜ込んだ1話完結型のショートショート。サクッと読める。
最初の「3年4組のみんなへ」が1番印象に残った。みんな大なり小なり辛いことがある、なんてよく言われてることだけど、「人それぞれ地獄がある」というのが重くていいなと思った。別にこの本が初出典というわけでもないけど。
幸せって結局主観で、自分の心持ちが大事なのかもしれない。
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現代風刺画。
今しかわからない風刺画。
数年後読んでも、おもしろく感じないはず。
東京コンプや学歴コンプや容姿コンプを全部同じ大鍋に入れてぐつぐつ煮込んで、もう汁なくなりましたよーってやつを小皿に分けて調味料で味変した小話集。
全部じゃないけど9割方のエピソードに“きつぅ〜”ってなった。なぜなら私も彼らと同じく“きつい”から。
「東京」というものに夢みて、怠惰と少しの努力で生きられる地元を「退屈」だと見下し、自分は日本一の都会で華咲かせるんだと、それだけの能力を持っている側だと何故か思い(本当に何故だ?)、あっけなく「生まれもって持っている側の人間達」にボッコボコのバッキバキにされる。
「生まれもって持っている側の人間達」がこちらに気付いてもいないのもまた“きつい”。
私もその“きつさ”を味わってきたから、この本がおもしろかったりおもしろくなかったりするんだろう。
侮蔑なのか羨望なのか嫉妬なのか焦燥なのか、それは知らんけど。
読後に得るものはない。
けど、結局「幸せの形なんて人それぞれだし、自分が幸せであることが何より一番大事な気がする」って思った。
という“分かったようなコメント”を残して締める。
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読んで得られるもの特になし。笑笑
田舎出身の私には何か少しだけ分かるなぁと思うところも。
希望だけが良い内容だったかな。
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東京なんてただのデカい街でしかないはずなのに、どうしてこうも幻想を糊塗してしまうのか。お仕着せ、出来合いの幸せに目が眩めば、待っているのは緩慢な地獄だ。
※板橋区出身の峯岸みなみ氏が帯に賛辞を寄せているのはどこか解せないが、「必ずその人だけの地獄の苦しみがある」のだろうか。
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麻布競馬場さんと堀江さんの対談を聞き、面白いということで購入。
短編集で、希望を持って地方から出てきたが、なんらかの理由でうまくいかない人たちの物語が集められている。
私自身は地方出身ではないですが、「こういうことはありそうだなぁ」という内容が多く、リアリティのある内容だった。恐らく売れている理由も、リアリティと共感する人が一定数いることによると推察。
東京という街を舞台にした若者の思いと姿の一端を垣間見るには、面白い内容だと思う。
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最初の方は面白いけど似たような話ばっかりで途中からもう読みたくなくなる
学歴、出身地、育ち、容姿などにとにかくコンプレックスを持っていて東京にきても不幸な人たちの話
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楽しみにしてた本だが
わりとけっこうほぼほぼ
ハァ…?
ってなる話が続くなぁ
それオマエ自分のせいやんけ
かっこよさげに言っとるけど
オマエの性格悪いだけやんけ
やなやつばっかの話、読むのやめよかなー
って書きながら
あ、それが狙いなのか?
と思ったりもする
だったらめちゃんこ上手くいってる
己が田舎生まれ田舎育ち
今いるでかめの都市が
なかなかにストレスな
真正の田舎人だからわからぬのか
おのれ都会人め…
田舎人にわからん話をしやがって…
そんな田舎愛強めの人には
オススメしない
田舎から都会に行ったけど
求めてたなんかが足りないなあ
って人には響くのかも
最後まで読んで
感想がかわったら書き直すけど
星は2つ
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Twitter文学と呼ばれるだけあって連ツイを読む感覚でスイスイ読めた。わざとそういう書き方をしてるのだと思うけど、高学歴なのにイタイ人しか出てこない。「なんか実際にいそう」なリアルさが面白いんだと思う。「何者でもない平凡な自分」への焦燥感とか、身近な誰かを常に見下しつつ、羨んでいるリアルさとか、30歳の頃、自分はどうだったかな?と思い出しながら読んだ。
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20代の自分を思い出す。人と比べて自分が劣って見える、そこから抜け出せる気がしない、という閉塞感、停滞感。経済的に学歴的に容姿的に性格的に人気的に、劣っている。たいしたことない。
私の場合は、資格を取って独立し、ものごとのポジティブな面を見ていく練習をしてきた。子どもを産んで育てたり男社会での仕事の荒波に揉まれる中で、たくさん本を読んで、だまされもしたけど、何が幸せかを何が幸運かを理解してつかみとってきた。そうやってあの停滞感や閉塞感からは抜け出したんだった。
自虐の地位にとどまるな。そういう意味では、3年4組の先生の挨拶は希望。それでも生きていく。
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タイトルに惹かれて手にとる。
個人的は好きな内容。
東京よりもTOKYOに近い。
ちょっと何言ってるかわかりません。
て言われたらとりあえず読んでと言う。
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SNSなどの普及から、他人と比較したり見栄を張ったりしてしまう人が多いのだと思う。
とくに東京という街は様々な人がおり、他人と自分を比較してしまったり、自分の存在意義を探してしまう。
私も東京にきてまだ9ヶ月だが、東京という街で自分の意志や、存在意義を出していきたいと感じているし、東京でしかできないビジネスや体験は沢山あると思う。
何が幸せなのかを20代のうちに確立させて
30代からも幸せな人生を送っていきたいと感じた。
何回も読みたくなる面白い本です。
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このテイストの文章はあまり見たことなくて、個人的には好きだった。
これほど皮肉っぽいというか、ネガティヴっぽい文章をコミカルな文章だったり、共感を生むようなものに変換できるのがすごいと思った。
港区に住んでる人の話はかなり共感できた。
けど、この本を読んでて思ったのが、たとえ社会に認められなくても、必ず自分に合うような環境ってあるはずだし、無理にとどまる必要はないと思った。別に都内に住んでるからすごいとかそーゆうのないし、逆にそれを判断基準に人を品定めすることがナンセンスだと思う。
この文章で救われる人もたくさんいるだろうし、僕も共感する点がたくさんあった。
良い本でした。続編が出るようだったら是非買いたい。
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『この部屋から東京タワーは永遠に見えない』
麻布競馬場 著 読了
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Twitterのツリーで投稿していたものを
加筆・修正し書籍化した短編集
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地方出身者の悲哀が収録された20篇
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タワマン文学と言われているようで
なかなか興味深い
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主に、地方の中流家庭で育った優秀な人物が
東京の大学へ進学し就職
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その過程で
何者かになろうとするも
何者にもなれないという
悲哀と愛憎を
テンポ良く描いていて
誰もが、少しは共感できそうな物語だ
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作者のインタビュー記事を
いくつか読んでみたところ
ご本人は、なかなか達観していて
そこもまた面白い
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「アンナ・カレーニナの法則」のように
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まさに、本書に描かれている人々は
側から見れば
「成功者」であり「幸せな人生」
を送っているように見える
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にもかかわらず
悲哀に満ちているのは
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それぞれが想い描く
「成功者」や「幸せな人生」の形が
紋切り型で解像度が荒いからだろう
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自分にとっての
絶対的価値観を持たず
勝ち負けの判断で
相対的な「成功」や「幸せ」を求めても
天井知らずで、終わりは無い
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なんてコトをぼんやり思わされるような
エピソード満載で
これはこれで興味深かった
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中でも
「東京クソ街図鑑」は
わりと的を得ていると思う
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街にもいろんな顔があって
住む人々の雰囲気が似ていて
それが好きな人が集まってくるというところでは
あながちバカにはできないだろう
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#麻布競馬場
#この部屋から東京タワーは永遠に見えない
#タワマン文学
#読書感想
#読書好き
#ブクログ
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かくいう自分も田舎から東京に出てきたクチなので、(それぞれの物語の主人公が抱く思いに)共感できる部分はなくはない。ただ、上京したのはバブル末期で、いまほど閉塞感が漂う時代ではなかったし、格差もイマほどではなかったので、感じ方はいまとはだいぶ違うのかもしれない。
BMWが「六本木のカローラ」と呼ばれた当時から、港区界隈はキラキラだったのだが、バブルがはじけ(さらにドットコムバブルもはじけ)た後も、港区はそのステイタスを維持、増長させているのが興味深いところ。
兎にも角にも、この著者の筆力は大したものだと思う。