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猫が主人公ではないが、猫がいないと成り立たないといった感じの猫にまつわるお話。
本物の猫だったり、ぬいぐるみ お面 と、様々な形で登場する。
女性の主人公たち心の内には悲しみや苦難がある。それを猫を通して静かな感慨 心の安寧を感じることができる。
猫を飼いたい気持ちがさらに膨らんできた。
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ねこがいる人生の様々な場面が描かれた短編集。
「ミャアの通り道」では導き教えられる。
「運河沿いの使わしめ」では心を癒される。
「陽だまりの中」では見守られる。
「祭りの夜に」では神様として。
「最期の伝言」では思いを伝える。
「残秋に満ちゆく」ではぬくもりを届ける。
「約束の橋」では共に暮らす。
そんなねこたちがでてくる素敵な1冊。
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人生の曲がり角を何度か曲がった7人の女性、それぞれの物語。(うち一人は、その夫が語ってます)
歩く道のどこかに猫がいます。同行してたり、塀の上でひなたぼっこしてたり、一定の距離をついてきたり・・・。生きることを描く物語だから、当然、後悔や苦みもあるのだけど、どこか暖かいものを感じるのは、そこに猫がいるから、かも知れません。
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ネコが好きな方は勿論、ネコが好きではない方にもお薦めする。ネコをモチーフに、「別れ」をテーマにした短篇集。いづれも女性が主人公。じわーっと心に沁みてくる七編。
自分は最初と最後の話が特に好きだ。うちでもネコを飼っているが、20年も経っているわけではない。やっと1歳だ。
あと、自分も齢を重ねてきたからだろうか。いろいろと思うところがある。
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帰省するのはいつぶりだろう。大学進学を機に上京して十四年、忙しさにかまけて実家から足が遠のいていた私は、新幹線で金沢に向かっていた。まもなく旅立つであろうミャアを見送るために──。(「ミャアの通り道」) ふり返れば、いつもかたわらに猫がいた。離婚して傷ついた時、肉親を亡くした時、家庭のある男を愛した時、人生の様々な場面で猫に救われてきた女性たちの心洗われる七つの物語。
各話に必ず猫が登場する7つの短編集。一つ一つの作品は短い話なのですが、とても癒されましたし、動物って良いなと心が温かくなりました。
どうしても、悲しみの状態になると、癒される「何か」を欲してしまいます。その隙間を埋めるべく、猫によって心が潤っていく描写は読んでいて、自分にも潤いがきたように感じました。
どの作品も感動的な話ですが、意外性のある展開で気づいたらあっという間に終わっていました。
猫のみならず、「別れ」は必ず訪れますし辛い気持ちになりますが、新たなる一歩の始まりを応援してくれるような終わり方になっていて、自分の心も前向きな気持ちにさせてくれました。
しばしの時間でしたけれども、幸せの時間をありがとうと言いたくなりました。
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7つのネコ短編集。
ほわほわするようなおはなしではないけど、
また、がんばろうって思える作品でした。
こんなに泣くとはきいておりません笑
電車の通勤時間に読んでいたので、車内で泣いてしまって
周りの人にみられたかもしれないです。
読む際には、お家がおすすめです。
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温かい涙がこみ上げてくる物語がいっぱい詰まった作品でした。
愛犬を失ったばかりでこの本に出会い、個人的にも込み上げてくる感情がありました。
また、最近自分の想い、相手の想い、に敏感になっている部分があって
親子や、家族や、全く接点なかった方と
繋がったり、秘めていた事や気持ちが通じ合う瞬間がうまれるきっかけになっていく存在だなって、改めて猫もだけど、人ではない愛しい存在を大切にしたいと想えた作品でした
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人生の切実さと、猫の温かみのコントラストが良かった。奇をてらったような話はなくて、いずれも猫好きの親戚のおばちゃんや友人にいそうな感じ。どの方の人生にも信じられないようなことが起きたり、自ら選択しなければならない場面がある。特に最後の話は、バリバリのおばあちゃん美容部員さんあたりに本当にいそうで、目頭が熱くなった。
私自身猫アレルギーで猫を飼えない身なんだけど、作者の唯川さんが猫を飼っているわけではなかったのにも驚いた。
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どのお話も愛猫との別れや、
家族とのツラい事情がテーマなんですが、
切なくも読み終わりは温かくなる
素敵なお話ばかりでした。
涙が止まらないお話もありました。
唯川恵さん、初めてでしたが、
他の作品も読んでみたいです。
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猫にまつわる7つの短編小説。
人と人の関わり合いに猫が繋いでくれている。猫好きは時に胸が痛いお話もあるかもしれない。
私は特に「祭りの夜に」が辛く苦しかったが、祖父を見て、罪滅ぼしとはいえ支えている優しさが素敵に思えた。
悲しい話が多いが、重いわけではなくて、前向きなお話が揃っています。
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ホロッとして思わず涙が、の短編が7編。
なかには
猫の絡ませ方が不自然かなと
思う話もあるけど
自分が最後を迎えるとき
虹の橋であの子たちが待っている、と思うと
それはひとつの楽しみになるかも、、
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色んな人生、色んな旅。
色々な人達の物語に猫達がいた。
人と人を繋げる猫。
ほっこりとする短編集。
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猫をテーマにした短編小説集。
猫のいる暮らし、羨ましいなと思いました。
辛い時、苦しい時に猫は寄り添ってくれる。それぞれの物語でそんな安心感がありました。
特に、「運河沿いの使わしめ」での猫ちゃんの行動がとても好きでした。
辛い時には寄り添ってくれ、立ち直ったら次の人を救いに行く。
猫ちゃんの自由気ままなだけではない行動がとても素敵でした。
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猫にまつわる短編集。
優しくて温かいながらも、どこか別れの寂しさや切なさが心に残る素敵な話ばかりだった。
猫飼いとして特に心に残ったのは「運河沿いの使わしめ」と「約束の橋」
生きる気力を無くして汚部屋に住んでいたのを、猫との出会いで変わる江美。紆余曲折の長い人生をさまざまな猫と共に過ごしてきた幸乃。
側から見たら「猫を飼ってる、猫の世話してる」なんだけど、実は生かされてるのは自分の方だったりする。自分にも心当たりあるなぁ。
話として好きなのは「祭りの夜に」
祭りの夜に待ち合わせするそれぞれの思いが切なくて美しくて、ほろりときた
猫のために少しドアを開けておく、とかの細かい猫描写もよくて、「そうそう、猫ってそうだよね」なんて思いながら没入して読めてよかった
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病院の待ち合いで読んでいた、
冒頭の『ミャアの通り道』の最後でいきなり泣けた。
どのお話しも『猫ってそうだよな〜』と納得しながら、
いつもそばにいてくれるウチの猫への愛しさが、
読み進めるごとにどんどん強くなるのがわかるし、
猫と暮らす人はみんな同じ想いなんだなぁと、
改めて実感する。
ストーリーで描かれる猫との別れや死別を
自分の事としても捉えると悲し過ぎて考えたくはない。
でもその時はいつか必ず来る…と教えてもくれている。