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軽井沢の話と最後の話が好きです。最後の話はどこに向かって歩いてるかわかったけど、そこまでの筆運びがとてもいい。最期は私もそうだといいな…。
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集英社文庫のナツイチフェアで表紙買い。
7編のオムニバス。
何れも猫が登場し、主人公の心を揺らす。
別れがあり、新たな出会いや門出を予感する。
辛い時に猫がいる生活はいい。
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どこまでも優しくてあたたかい、猫と一緒に過ごしたお話7編。心にすーっと染み入るような読み心地でした。特に印象に残ったのは「運河沿いの使わしめ」と「約束の橋」です。
ちょっと不思議なお話もあって、とても楽しめました。
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唯川さんの作品を読んだのは十数年ぶりになるだろうか。
若い頃、アラサーと呼ばれる世代に唯川さんの恋愛小説の大ファンだった。
同世代のヒロインの心の動きを繊細かつリアルに描く作風に強く魅力され、深い共感を得た。
本書はたまたま書店店頭で見かけて、タイトルと表紙に惹かれて購入した。
特に印象に残ったのは「祭りの夜に」。
認知症の祖母が今なお待ち続けている男性の正体が実は夫である祖父だったー。地方の田舎でひと夏の休暇を過ごすヒロインの目を通して、幻想的、情緒豊かに祭りの夜が描かれる。
「最期の伝言」。幼い頃に母と自分を捨てて他の女性に走った父。ヒロインは父を恨めしく思ってきたが、父が家庭を捨てた事情の裏には、意外な真実があったー。
全体的な感想としては、相変わらず今も昔も唯川さんは女性の心理描写が秀逸だなと改めて思った。
唯川さんも歳を重ねられ、読む側の自分も歳を取った分、昔とは違う作風なり感じ方なりがあるのは当然かもしれない。
私が唯川さんの作品にハマっていた頃、小説のヒロインは若い女性が多かったが、今は、あらゆる年代の女性たちが生き生きと作品の中で息づいているように思った。また機会があれば、唯川さんの作品を是非読んでみたい。
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猫にまつわる7つの短編集。
若い頃によく読んだ唯川恵さんの本は久しぶりでしたが、最高でした。
電車の中で何度も涙が溢れそうに…
悲しい涙ではなくて、全てじんわり切なくて温かい涙という感じ。
我が家も2匹の猫がいるので、
彼らの毛の温もりや匂いに癒される幸せを改めて感じます。
全猫好きに読んでもらいたい。
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様々な日常の中での猫との生活。転機もあればそうでないこともある。大きな悩みも小さなきっかけで解れることもあることを思い出させてくれた作品。特に最後の川沿いを歩く作品が印象的。一言であらわすならば、少しだけ心に風が通る爽やかな短編集でした。
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いずれの短編も猫がモチーフになっている別離や喪失の物語なのだが、どの登場人物もなんというか、非常にまっとうで、物語もひねたところや複雑さがなく想像を覆さない。この”ちゃんとした感じ”がどうも猫っぽくない・・・と思いながら読了して藤田香織氏の解説を読んで、あっ!そうだったのか!!と腹落ちした。著者は実は大型犬を飼っていた犬派なんだそうである。なるほどなるほど。
藤田氏が書くように作家というものは必ずしも自分の志向や経験の有無でものを書くわけではないから、それがかえっていいのかもしれない。猫好きは猫を使ったまっとうな人々のほんのりした物語は書けないかも・・・どの作品も幅広い読者に支持されるであろう温かい小品になっていると思う。
30年前に別れた余命いくばくもない恋人が軽井沢でフラワーショップを営む自分を訪ねてきて・・・”ハーレクインロマンス”ってあったなと久しぶりに思い出した「残秋に満ちゆく」は奥付を見ると初出が家庭画報というので著者の読者ニーズをとらえる力がさすがである。猫を支えに独りで人生を切り開いてきて死を控えた女性が、見送った猫たちを回想し終えたとき、まさに彼岸に渡ろうとしている「約束の橋」もよい。
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猫好き必読です。
短編なのですが、どのお話も猫への愛が溢れてる。
読んでいて、「分かる分かる!」ということばかり。確かに、猫って気まぐれだけどその分敏感で。
人間が言わなくても、辛い時は察知して寄り添ってくれる生き物。
我が家のニャンズとも、彼らが虹の橋を渡るまで、一日一日を大切に生きようと思いました。
なお、猫好きさんなら100%泣くので、電車の中で読むのはオススメできません。笑
(特に一番最初のお話「ミャアの通り道」は、我が家のニャンズの来る日を想って号泣したし、何なら実家にいる老犬を想って泣いた)
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猫をモチーフにした短編集。
猫と暮らすということはいつも喪失を伴うのか。
愛と別離と、喪失の物語だと思った。
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猫に関係した7つの短編集だが、どれも良く書き込まれていて、読んでいてすぐに引き込まれた。
出会いがあれば別れがあるという事を考えさせられる物語。
自分が今生きているという事がどれだけ大切かを教えてくれた作品。
色々な人との関わり、いつ別れがくるかわからない疎遠になっている人達と連絡を取ってみようかな?と思わせてくれました。
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猫がいろんな形で人々に関わる短編集。
どの話も引き込まれて人生について考えさせられるものでした。読んで良かった。
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猫が出てくる7つの短編集
20代に唯川恵さんの本を読むことが多くて
久しぶりに図書館で借りて読んだ
唯川恵さんは男女の恋愛のイメージが強いが
家族 生と死 老い 温かみ
新しい面をたくさんみれて良かった
『陽だまりの中』
『最期の伝言』
が良かった
他の唯川恵さんの小説も読みたくなった