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読みやすくてあっという間に読んでしまった。
著者の境遇はともすれば悲惨なようにも見えかねないのに、軽妙でユーモラスな語り口でくすりとしてしまう。
言葉選びに独自のセンスがあってすてき。
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自分の病気のことや家族のことをここまで書けるのは覆面作家だからこそ?だけど、暗い話も、カラッと読ませてしまうのは才能のなせる技。
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いい。とても良かった。
たまたま図書館に行ったら新刊の棚にあった。
おや、届いたばかりでまだ誰も予約してない? じゃあ私が先に頂いちゃいますよーっとばかりに、といそいそと借りてきた。
正直に言うと、前の二つの「おしまいの地」は、おもしろくなかったわけでは決してないが(←ここは強調したいところ)、私には少し重苦しく感じられたので、「次は読むか分からんな」などと思っていた。
いや、でも良かった。一皮むけたかんじ。
読んでいて辛くない! 辛いどころか、Kさんとのエピソードとか幸せな気持ちになったよ。
ご自身でも、少し変わったかも、と書いておられたけど、たしかに厚くて重い服を脱いだみたいな、ずっとおぶさってた子泣きじじいを降ろしたみたいな感じがあった。でもやさしいところは全然変わってない。
無理に笑いを追求しないことにしたせいで、あんまりおもしろくなくなったかも、とご自身は少し心配そうに書いておられましたが、そんなこたーないです。私はおしまいの地シリーズの中ではこの本がダントツで好き。
先の二冊は、笑う回数は確かに多かったように思うが、私には少しだけ息苦しくてイッキ読みができず、ところどころで休憩が必要だったのだが、今回はおもしろいままにイッキ読みした。
特に、一番最初の「先生のお葬式」がめちゃくちゃ良かった。
特に泣かせようとしている話ではないけど、涙がこぼれてしかたなかった。いい先生だったんだなぁ。
コンサートにでも出かけるように葬式に出かけた、とあったが、きっと先生はすごく喜んでおられるはず・・・。
ちなみに、先の2冊のおしまいの地を読んだ時、さすがにうちのド田舎の実家も、「おしまい度」ではこの人の故郷には負けるな、などとぼんやり思っていたが、なんと! バスが一日2本あるですと!? 信じられん。交通の便、良すぎ。
終わってないじゃん。外界とシッカリつながってますがな。
うちの実家では、採算が取れないからということで、バスなんてとうの昔に廃止になったよ。大昔に一度乗ったときは私がたった一人の乗客だった。
ポケモン起動したら、モンスター一匹もおらんかったし。
まさか、うちの実家の方が終わっていたとは・・・
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こだまさん、なぜか引かれる作家さんです。デビュー作は「夫のちんぽが入らない」。この潔いというかw、インパクトの強いタイトルに引き寄せられ、2020年1月に図書館に予約。ものすごい予約数でした。所蔵5冊。現在13位にまで。あと2~3ヶ月でしょうか。3年越しになりそうです(^-^) こだまさん、日常は山奥・田舎の中年、非日常は覆面の物書きだとか。「ずっと、おしまいの地」、2022.8発行。先生の葬式、愛猫の死(19歳)、がんの父の終活などを綴ったエッセイ集(日記)です。
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読み始めてすぐ、(すごく動いているな、こだまさん)
そう思ってしまった。
先生のお葬式
小学三、四年生の時の担任のお葬式に行く話。
先生のお人柄も伝わり、あかりが灯るようなあたたかいエピソード。
ご両親を心配される「娘」の顔も見える。
ご主人との関係も、濃すぎず薄すぎず。
ほどほどが良好なんだと思う。
不思議な魅力のある、しっとりとした文体も好き。
楽しかった。
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読んだのは去年なのに、登録していないことに年末気付き、レビューを書こうとしたけどめちゃくちゃ長くなってまとまらず、いつまでも投稿できないから、もう、いったん今思ってることだけを書く。
こだまさんのように生きられたらな、と思った。
外出したとき、誰かと接したとき、こだまさんみたいにその一瞬を楽しみたいな、と思う。
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2022.02.12
ずっとこのシリーズ読んでいます。
今までは出版されてすぐ読んでいましたが、今回はなかなか読書する気持ちになれず、時間もなく、読むのが遅くなってしまって悔しい。
こだまさんの住んでいるところは北海道の道東、帯広〜釧路周辺なんじゃないかなと思っています。
自分の住んでいるところが「おしまいの地」と言われているのはちょっと思うところはありますが…。
シリーズの中でも、クスッと笑えるところが以前より少なめかな?でもこだまさんらしさは健在で、これでおしまいの地シリーズがおしまいなのかと思うと寂しいです。
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『ここは、おしまいの地』『いまだ、おしまいの地』に続くシリーズ最終巻。
2021〜2022年の日記とエッセイが収録。
やっぱりこだまさんの文章が好き。
ポジティブとは程遠いし読んでいてハッピーな気持ちになるわけではないけれど、身体から力が抜けて心が軽くなっていく。
自身の行動を俯瞰し自分を客観的に分析するこだまさん。
一生懸命だったり、妙におかしかったり、時に怒ったり、いろんな面が垣間見れる。
でも全ての行動の根っこに飾らない人柄と正直さを感じてますますこだまさんが好きになる。
笑いと切なさと優しさが凝縮された至福本。
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これまで何作かこだまさんのエッセイを読む中で勝手に脳内に自分なりのこだまさん像を作り上げてしまっていたんだな、と少し反省。一人の作家であると同時に一人の人間として変化していくこだまさんが素敵だし、やっぱり自分はこの方が書く文章が好きだなと実感。