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凶弾に斃れた安倍元総理の業績を振り返る1冊。冒頭70ページにわたって掲載されている制定した法律、外交記録、閣僚名簿は圧巻。特に制定した法律、外交記録。これだけのことを成し遂げた政治家が果たして今後現れるのだろうか。二度とこのような人物が現れることなないのではないか。そう思わずにはいられない。また同時にマスコミが何も報道していなかったのかもうかがい知ることができる。すべての法律を報道する必要はないのだが、全く報道しないのも問題がある。医療や消防の充実、児童虐待防止、雇用促進、これらは生活に直接影響のある法律であるがニュースで聞いた覚えがない。
さて、統一教会問題については軽く触れているのみであるが、無関係であることが端的に示されている。問題となっているビデオレターも国連事務総長からの依頼であること、むしろ距離を取っていることが示されている。これについては報道が独り歩きしているので改めて解説をしてほしいところ。
訃報が伝えられるや否や、各国から弔意が届けられ、国連安保理では黙禱が捧げられるなど、日本だけでなく国際社会にとっても大きな損失であった。安倍政治とは、そして安倍晋三とは何だったのか。そして、何を受け継いでいかなければならないのか。緊迫する国際情勢において、残された時間はあまりに少ない。