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淡々とジンワリ
2022/10/29 15:15
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Cyanopica - この投稿者のレビュー一覧を見る
変わらずのペースで、様々な時に奇体な依頼がやってきます。この空気が好きです。一緒に呑みに行きたい様な。
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35年以上も前にハード&ルーズで出会い、今作もついに最終巻。
狩撫麻礼作品からほぼほぼ全て所有しています。
新たな狩撫節とはもう会えないかと思うと寂しいです。
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帯表
完結。
唯一無二の黄金コンビ、これが最終作。
帯裏
掬い続けた人生の“澱”、感謝万感ここに終幕。
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ミステリではない探偵ものだった。依頼としては人探しが多い。そして、全11巻中の2巻のエピソードが色とりどりで濃度が高い。特にイケメンが恋したマネキンを探す話『夢幻の恋』、一度見たものをカメラのように記録できた同級生を探す話『ニッポン奇人伝』でその能力が“極限のカンニング”と表されたことが面白かった。
第6巻/『セックス基金』の仕組み(奥様がシャドウワーク、無償とされてきた夫婦間の性行為に対価を要求してイザという時あるいは将来のために預金する。利息は発生しませんが、奥様にとってご自身の努力で得た対価としての貯蓄ですから、とてつもない安心感に満たされると多くの会員たちが。わたくしどもが無許可なのは営利が目的はなく女性たちのセーフティネットだからです。)が印象的。
第8巻/『ケダモノ対決』での、ある会社のヤリチンとどこかの会社のヤリマンをセックスで対決させる依頼が好き。
好きなセリフは第1巻/ミラー越しに他人の情事が見れるラブホテルを探す話『セックスファンタジー』で所長が村木に言った「変態にならない方法を知ってる。聞きてえか?酒だ…酒と仲良くすることさ。静かに静かにケダモノの“本能”をなだめてやるのさ。これが人間の知恵ってやつだぜ」の後に宴会をするホームレスたちのカットインからの「どーだ変態よりはあの連中の方が共感できるだろだろーが」と第3巻/勃たなくなった老人を立たせる話『愛の呪文』で所長の姉さんが村本に言った「そもそも権力が資産がある奴は“性の亡者”なんだわ。だから出世や成功するんだよ」だ。
最終話が幼い頃に駄菓子屋でおっぱいを揉ませてくれたお姉さんにもう一度会いたい中年男性の話『オッパイ』なことに『リバースエッジ大川端探偵社』にしかない独特すぎるナンセンスさが盛り込まれている気がした。