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物語も面白いが特に、今や当たり前のように私たちの生活の中ある(当時でいう「南蛮」の)文化、物、渡航の機会などがほとんど無かった安土桃山の時代に生きる子どもたちの喜怒哀楽を擬似体験、追体験できるところがとっても楽しい。
これほどまでにリアルな子どもたちの内面をに想像し、表現できる知識と技術に脱帽!
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俵屋宗達の人物像が面白く、生没年すらも判然としていない人物をここまで生き生きと描ける技量に驚きました。また日本画の技法についての細かな説明が興味深かったです。
同じ表現や説明が何度も書かれており少ししつこいと感じる箇所もありましたが、文章が易しく明瞭で、全体的な読みやすさとしては申し分ありませんでした。
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織田信長、天正遣欧少年使節、俵屋宗達、日本の戦国時代に揃った類まれなる才能を持った人々が、それぞれの立場思惑によって結びつき、行動を共にすることになります。一枚の絵画「風神雷神」から膨らまされた著者の想像力が大いなる物語を導き出されています。歴史には描かれなかった部分について、飛躍した想像力をもって補われることで、イフ以上のストーリーが出来上がることが面白く読ませていただきました。キリシタン大名やその部下武将の子息として、絵師の子供として、少年達はローマに赴く使命を与えられます。目的地を同じくする彼らは日本を旅立ち、胸に燃えるものを持って海路を進んでいきます。無事にローマに辿り着けるのか。下巻が楽しみです。