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個人的にとても好みだった
嫁姑関係をこれだけ面白く描けるのはすごいと思う
残り7人の作品もぜひ読みたい
2022年の終わりに良い本が読めてとても良い気持ち
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伊坂節が炸裂する中編が2作品。
昭和後期を舞台にした嫁姑問題。
近未来で巻き起こるクリミナルサスペンス。
どちらも深刻な状況にもかかわらず、ふと笑ってしまう瞬間がある。
こういうところが伊坂作品らしいなと思う。
虚構と現実のバランスが丁度良く、集中して一気に読めた。
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8人の作家が共通ルールを設けてとのお話。
伊坂さんがおっしゃるように単独としても楽しめるし、お休みの日に一気に読みました。
こんな未来もいつかあったりして?デジタルが行きすぎで郵便の良さも見直される。時代や歴史は繰り返すという言葉を思い出しました。
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螺旋プロジェクトの一冊らしいですが、それを知らなくても楽しめますし、知っていたら更に楽しめます。(1冊で2度美味しい!)
身近な嫁姑問題がこんなに面白いなんてついつい笑ってしまいました。何も知らずに読んだので次は螺旋プロジェクトのルールを意識して読みなおそうと思います。
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出会ってはいけない二人が出会ったとき、世界の均衡は崩れ、物語は暴走する。時空を超えてつながる二つの物語。「運命」は変えることができるのか。時代を跨いで疾走する、二つの中編小説。
「共通ルールを決めて、現世から未来までの歴史物語」を朝井リョウ、天野純希、伊坂幸太郎、乾ルカ、大森兄弟、澤田瞳子、薬丸岳、吉田篤弘の八作家により描く、「螺旋」プロジェクトの一部をなす作品でもある。
本作には、昭和後期。米ソ冷戦よりも恐ろしい。嫁姑の死闘を描く、シーソーモンスター。と、2050年の日本。ある天才エンジニアが残した手紙をもとに、見えない敵の暴走の前に奮闘する、スピンモンスター、の中編小説二篇からなる。
スピンモンスターは「魔王」「モダンタイムス」のような世界観。見えない脅威におろおろしながら対峙する主人公が描かれている。ただ、シーソーモンスターの方が読みやすくて、好きな人も多そう。(ぼくはスピンモンスターけっこう好きでしたけど)
この、螺旋プロジェクトなる存在を知らなかったので、他作家さんの作品も合わせて読んでみたいですね〜。
本作のみでも十分楽しめる作品なので、興味がある方は、ぜひ、手に取ってみてくださいね。
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Amazonの紹介より
バブルに沸く昭和後期。一見、平凡な家庭の北山家では、元情報員の妻宮子が姑セツと熾烈な争いを繰り広げていた。(「シーソーモンスター」)
アナログに回帰した近未来。配達人の水戸は、一通の手紙をきっかけに、ある事件に巻き込まれ、因縁の相手檜山に追われる。(「スピンモンスター」)
時空を超えて繋がる二つの物語。「運命」は、変えることができるのか――。
「螺旋プロジェクト」昭和後期と近未来編。
文庫化されるまで、この企画は知らなかったので、これを機に読んでみました。
この作プロジェクト一作目でしたが、企画抜きでも面白かったです。
2つの時代で起きるそれぞれの騒動が、スリリングでテンポよく展開していくので、大いに楽しめました。
特に表題作である「シーソーモンスター」では夫と妻の視点で展開するのですが、視点によって妻に対する雰囲気が全然違く、妻の活躍は痛快で面白かったです。
夫のパートは、お淑やかな雰囲気なのに、妻のパートでは溌剌とした雰囲気プラス元情報員ということで、勢いある展開で世界観にハマっていました。
一方、夫の頼りなさはありつつも、真面目な雰囲気を醸していて、夫と妻との温度差が面白かったです。
それに加えて、夫の母親の存在感が半端なかったです。姑ならではの佇まいだけでなく、ある秘密を持っていたことに驚きでした。
その後の姑と嫁との「協力」では、お互い反発し合いながらも奔走する展開は読んでいて清々しかったです。
もう一つの作品「スピンモンスター」では、追う立場と追われる立場、2つの立場を入れ替えながら、物語は展開します。
どこか「ゴールデンスランバー」のような雰囲気があって、面白かったです。
コミカルな部分もありながら、それぞれのパートで味わう緊張感や壮大な出来事に対する意外な展開もあ李、躍動感も相まって楽しめました。
他の「螺旋」の世界も気になりました。
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めちゃめちゃ面白かった!
螺旋シリーズとは知らずに購入。
こちらの1冊だけでも十分楽しめるけど、他の作品も読みたくなる…
"螺旋プロジェクトとは"
「共通ルールを決めて、原始から未来までの歴史物語をみんなでいっせいに書きませんか?」
伊坂幸太郎の呼びかけで始まった8作家=朝井リョウ、天野純希、伊坂幸太郎、乾ルカ、大森兄弟、澤田瞳子、薬丸岳、吉田篤弘による競作企画。本作はこの企画から生まれた。
歴史は正直興味がない私なので、全部読破するのは諦めてるけど、でも読んでみたいような…笑
こちらの伊坂幸太郎さんの"シーソーモーンスター"はこの企画の昭和後期と近未来を描いてる。
平成担当の朝井リョウさんは買ってみた。楽しみ♪
こちらの作品で描かれる昭和後期は、主人公一家の嫁姑問題にスポットが当たっている。
その内容がこの螺旋プロジェクト自体楽しめる構成にもなってるし、第2章(?)の近未来を描いた"スピンモンスター"にもしっかり繋がってて本当に素晴らしい構成だと思う。
近未来はまだ我々には見えてない世界だけど、実際にありそうですごく気に入った。
こちらの1冊だけでも楽しめるので、伊坂幸太郎さんファンや気になった方はぜひ読んでみてほしい。
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伊坂幸太郎さんらしい文体で、あーこれこれ!と思いながら読みました。
シーソーモンスターと、スピンモンスターの中編二つ。どちらもおもしろかったー。
特にスピンモンスターを読んで、こんな未来が来るのかもしれない…と、ちょっと恐ろしくもなりました。デジタル化を推奨している昨今、確かに便利になったとは思うけれど、やはりそれだって様々な不都合が生じるのだ、という危機感。ニュースで報じられているのが果たして真実なのか、それこそ便利なはずの人工知能によって人間の行動全てがコントロールされているとしたら…?
印象的なセリフも沢山あり、争うこととは、平和とは、なんて考えてしまいました。
伏線が螺旋プロジェクトの他の作家さんの作品とどんなふうに繋がっているのか、それも楽しみです。
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8人の作家さんがおんなじコンセプトで色んな時代の「海族」対「山族」の争いを書いた企画ものの、昭和後期~平成編と近未来編(伊坂さんだけ二つの時代を書いているんですね。)がセットになった一冊。初出は月刊誌の連載で、毎月各時代がシンクロしながら進行していくのを読むのは面白かっただろうなぁ、と想像する。
けど、今のところ他の作家さんの作品は読む予定ないんですけどね。
作品の感想は短く、昭和平成編堪能、近未来編消化不良。
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感想
時空を超えて受け継がれるミーム。運命の奔流はあまりにも強大。だが人間は世代を超えて自らの考えを引き継ぐ力を持つ。少し毛色の違う人間讃歌。
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シーソーモンスターとスピンモンスター、どちらも一気読みしてしまいました。
シーソーモンスターはまさかと思っていたそのまさかで、とても驚かされました。バブルの時代が描かれていましたが、いい意味で古い感じが無く、でも違和感無く読めたので、とても面白かったです。
スピンモンスターは全体的には面白かったですが、近未来のことということや、ストーリーのスピード感から少し難しいところもありました。
宮子さんが元気で良かったです。
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作家共演企画の一つとして書かれた本。長編が2つ収められているんだけど、両方が企画もの。かといって普段と何が違う訳ではなく、蓋を開けてみれば、いつも通りに伊坂ワールドを堪能。得意パターンと言ってしまうことも出来るかもしらんけど、面白くて、かつこれだけリーダビリティが高いのであれば、なにも文句はないのであります。
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スピンモンスター
自分像がガラガラ崩れていくところ
不安感が伝わってきて怖かった
セツミヤコカッコよすぎた
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螺旋プロジェクト、死にがいを〜読了後の個人的2作目。
シーソーモンスター。設定が面白くて、海と山の重々しさよりコミカルさが立っていて読みやすく面白かった。結末も良い
スピンモンスター。本当にありそうな近未来の話で、現実味を感じてハラハラドキドキした。
時代物得意じゃないから昔すぎる時系列の作品は読むのしんどいかもしれないけど、2023は螺旋プロジェクト完走目指すのもいいかもな〜
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「シーソーモンスター」「スピンモンスター」2つの中編からなる1冊。
今回も伊坂ワールドを堪能できた。特に「シーソーモンスター」が好き。ただの嫁姑問題の話で終わるわけがなかった。驚き時々ニンマリって感じがいい。妻の「自分が結婚した相手だからどうしても贔屓目になるが、直人少年は可愛らしかった。(中略)さすがわたしが惚れた男は少年時代も輝いているな、とうなずきたくなった。(中略)さすがわたしが結婚した男は少年時代も味わい深い、と好意的に解釈した。」のくだりが、伊坂さんらしくて超好き。
「スピンモンスター」は印象でいけば『ゴールデンスランバー』に近いものを感じる。ほんと、印象だけど。
本の感想とは無関係だが〈螺旋プロジェクト〉の8冊買ったらクラフト・エヴィング商會デザインのトートバッグプレゼント、惹かれる〜。でも単行本で買ったもの買い直しかと思うとツライ〜。けどほしい〜、という葛藤。