紙の本
ぷろじぇくと
2023/02/19 11:40
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投稿者:イシカミハサミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
螺旋プロジェクトの昭和と近未来を担当する
「シーソーモンスター」「スピンモンスター」収録。
伊坂幸太郎が嫁姑を描く、ということで
それはもう包丁が飛ぼうが銃弾が飛ぼうが楽しめるだろうと思って読んだのだけれど、
「嫁」と「姑」という記号を使っただけのただの伊坂幸太郎だった→シーソーモンスター
人工知能の話だったけれど、
対立軸にある二人の言動がたまにAIに直接干渉を受けているとしか思えないくらい
突飛なものになったりして没入感がなかった→スピンモンスター
伊坂幸太郎は活字で読むものではなく映画で見るものだという認識が上塗りされた。
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シーソーモンスターとスピンモンスターの二本立てのお話。シーソーモンスターは嫁姑戦争という建て付けながはも、マリアビートルなんかに似たテイストの物語です。会話のセンス、ちょっと非日常な展開、でもこの爽快感、これはさすが伊坂幸太郎。スピンモンスターはその流れを引き継ぎつつ近未来をテーマに話が進みますが、私的にはラストの納得感がイマイチでした。全体的にには面白い話なんだけどちょっと消化不良という感想です。
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螺旋プロジェクトを今更知って読んでみた!
シーソーモンスターとスピンモンスター、リンクしていてワクワクしながら読んだ!
螺旋プロジェクト、他の作品も読んでみたいと思った。
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螺旋シリーズとやらの一作らしい。
伊坂さんっぽいような、物足りないような。
でもやっぱり面白かった。
綿貫さんいい人だと思ったのにー。
もし、人工知能があんな感じで人より賢くなり、自我をもったら恐ろしい。
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昭和時代の嫁vs姑「シーソーモンスター」と近未来の配達人vs国家「スピンモンスター」の2作が楽しめる1冊。
元スパイの嫁と姑の反発し合う日常生活と嫁姑の間に挟まれた夫の板挟み&会社で巻き込まれるある出来事を描いた「シーソーモンスター」、夫が可哀想になりながらもただの主婦ではない嫁姑に楽しませてもらった。
そして、「スピンモンスター」は伊坂幸太郎さんの描く近未来だったり、架空の世界が好きだなぁと改めて思わせてくれた。「その通りだな」と思う登場人物の言葉が多くて、怖くなりながらも「じゃあ、今の自分にできることは?大切にしたいことは?」と考えさせられる。
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シーソーモンスター
宮子とセツの嫁姑バトルは面白く読ませてもらった。
スピンモンスター
確かに人の記憶はとても曖昧であると思う。
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螺旋プロジェクトのひとつ。
死にがいを求めて生きているの読了後読み始めた。
【シーソーモンスター】
プロジェクトの山族、海族の対立構造でいうと、「嫁vs姑」の対立を描いているが、、、
嫁と旦那の視点それぞれからを交互に描いている。
嫁は元諜報員でそれを隠して専業主婦として生活している。裏社会?で生きていた嫁と、なんだか不穏な事件に巻き込まれる夫。伊坂幸太郎感がある設定や展開でとてもよかった。オチというか、嫁姑問題の仕掛けもよかった。
【スピンモンスター】
近未来2030年頃の話。
手紙の配達人水戸直正は新幹線で1通の手紙を届けてくれるよう頼まれる。そこから巻き込まれる人工知能との戦い。敵は?国家?
巨大な敵にごく平凡な男が挑む?巻き込まれる?という伊坂さんらしい作品。後半のハラハラ度はさすが! 記憶は必ずしも正しいのか?記憶よりも記録の方が正確だろう。対立する相手でも相手のことを知るのは大事だよね。 シーソーモンスターに出てくるキャラが出てくるのもアツい!
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宮子さん好き 直人が早くに亡くなってしまったの悲しい、結局はどこかでそうやって早く逝く運命だったのか
な
どの時代にも海族と山族のように、「生まれた時からそうなると決まっていた」関係ってあるよね 元来性格が合わなくて何をやっても正反対だったり存在だけで影響しあっているような人たち
壊して、作るの繰り返し 対立を生んで撹拌しないと新しいものは生まれない
対立はあまりしたくないものだと思っていたから少し衝撃だった だけど確かに新しいものが生まれる前には必ず穏健派と改革派で意見が衝突してしまうよね 壊すことは必要悪で、再建してより良いものを作る為には仕方がない
元々気になっていたけど「死にがいを求めて生きているの」がさらに読みたくなった、あっちの世界でも「アイ
ムマイマイ」が有名作品として語り継がれているんだろうなと みやこさんが亡くなるのが想像できなさすぎて
なんか生きてそうな気がする
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対立により生まれるもの、新たな価値や意味。それでも対立しない方がよいかも、それで生まれる価値や意味もあるから。ただ、対立は避けなくてもよい、向き合う対立ならば、根底がつながっていれば、めざすものが同じ方向ならば。
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「死にがいを求めて生きているの」
に続く螺旋シリーズ第2弾
朝井さんのを思い出しながら答え合わせをしながら読むのが楽しかった
2022年ラスト読書を飾ってくれました
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最初は嫁姑の日常的なお話かな、なんて気軽に読み進めていましたが、次第に物語のピッチが上がり、いつの間にか伊坂ワールドに引き込まれていました。異なる時代の2部構成となっていましたが、登場人物や設定に繋がりがあり、ぶっとんだものもあり、読み応えがありました。2つのグループの対立について描かれていますが、対立する定めにある者同士でも相手を知ろうとすることはできる、何かやり方はあるんだと思わせてくれる物語でした。
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本を開いたら,いきなりカラーページでしかも企画ものだって?もしかして買ったの失敗だった?なんて心配したけど,そこは伊坂幸太郎,期待を裏切らない面白さでした.
海族と山族の対立という安易っぽい設定も存外面白くって,辣腕の元女スパイとか風来坊風の元研究者とか,いかにもっていう登場人物が出てくる伊坂ワールドにしっくはまっている(そこが伊坂先生の上手いところなんだろな).
読んでいて思ったのだけれども,人智を越える知性というものをみてみたいかな(こわいけど).はたしてシンギュラリティを越える日は来るのだろうか.
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相変わらず伊坂作品は少し捻くれてるのと伏線回収が秀逸で面白い。
螺旋プロジェクトなので海と山の対立が根底だが、シーソーモンスターでは「嫁姑」をそこに落とし込むのが面白さを生んでる。伊坂著者特有の「どこか不敵で万能感のある落ち着いてた妻と少し頼りのない純朴な主人公」というお得意の構成だが、やはりハズレ無し。
スピンモンスターはうって代わってシンプルな因縁の構図で面白い。内容というか、展開はどこか「ゴールデンスランバー」を彷彿させるような逃走劇。
人間の歴史は全部争いと言い切ってしまうスピンモンスターが好み。
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シーソーモンスター、面白かった!
近くにいない方がいい関係ってあるかもしれないな。
スピンモンスター。
ラスト、見舞いに来てくれたこと、知ることができたらいいな。
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二部構成からなり、当初は独立した物語だと思って読み進んだが、二つの話は細い糸で結ばれていた。
第一部の『シーソーモンスター』は、2030年代に製薬会社の営業社員である北山直人と結婚した宮子が物語の主人公として綴られる。
同居の姑と嫁の確執が面白可笑しく、何だかいつもの伊坂氏の作風とは異なるな〜との印象を抱きつつ読み進んだ。
途中から俄然伊坂ワールドらしい、予想もつかない突飛な物語が展開する。
直人には打ち明けていないが、宮子の前職は何とスパイで、夫の危機を陰ながらサポートし、内助の功を大胆に発揮する。
第二部の『スピンモンスター』は、AIに社会の管理を任せた2050年以降の物語だ。
社会の管理業務のために設計されたスーパーコンピュータ「ウェレカセリ」の予測不可能な動きがテーマとなる。
この「ウェレカセリ」を開発・設計した寺島は、このAIの暴走を予測して、何とかこれを防ごうとするのだが、何故か命を落とすことになる。
自らの死を予測していたのか、大学時代の同僚である中尊寺に、謎めいた手紙を託す。
この手紙を託された受け渡し人の水戸と、手紙の受け手の中尊寺は、何故か警察から追われることになる。
中尊寺は何とか寺島の意思を受け継ぎ、「ウェレカセリ」を破壊しようとするのだが⋯。
今回の『スピンモンスター』では、AIのコントロールの難しさが描かれている。
さて、人間とAIは、未来社会で共生可能なのかどうか、ちょっと考えさせられる内容となっている。