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投稿者:hm - この投稿者のレビュー一覧を見る
各地からの登場人物が絡み合ってさらに面白くなってきます
情景の描写も良く、映画を見ている感じにさせられます
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もうこのシリーズの本には星を五つつけることに何の躊躇も感じない。
それくらい好き。それくらい素晴らしいと思う。
たしかにちょっと言葉使いが古めかしい(というより武人よりも侍然としてしまう話言葉)に思うけれど、それくらいかけ離れた世界である方が没入できる気がする。
ついにミナス・ティリスの戦い。
エオウィンが戦いに出て居くというのが、映画を観た時に「すごいな、お姫様が戦に出ていくなんて!」と思っていたし、随分女性がその魂を誇っているな、と感じていたけれど、原作からもそうだったなんて驚いた。
主軸で描かれているのは男の人物なのだけれど、女性が追いやられているとか、軽んじられているとかいう印象は受けない。
ちょっとここまで読んで思ったのだけれど、オークたちには女はいないんだな。
というか、女を欲する欲自体が無い気がする。
いたぶるのには男も女もない、という感じ(女に興味がない、人間というものとしてひとくくりにしているのかもしれない)。
メリーとエオウィンの戦い。
ピピンのファラミアへの献身。
エオメルの妹や王への深い愛情、そして妹へ知らずにかけていた影の正体への反省。
彼は本当にいいやつなんだろう。アラゴルンとも気が合うんだろうな。
きっと王の息子が生きていた時は、仲良くやっていたんだろう。
平和なときなんてあったんだかと思うけれど、幼馴染三人(兄弟+王子)の幼い日の話とか読みたい。エオウィンが料理駄目なのって、映画オリジナルなのだな、というのも知れた「王の帰還 上」だった。
ホビットという種族は、驚くほど生きる気持ちが純粋に強いのだろうな。
メリーが目覚めて最初に晩御飯の話とパイプ草の話をするのなんて、どれくらいあの場所にいた人たちの気持ちを和らげただろう。
明るくすることはできなくても、そこに居てくれるだけで心にやわらかで温かなものが押し当てられるような感覚になるのじゃないか。
デネソール候がピピンを好いていたのも、それが欲しくてなんじゃないかと思う。
本当にどこにいてもみんなが好きになる存在だ。
そりゃアラゴルンが人がホビット庄に入るの禁止にするはずだよ。
のこのこ行ってしまうと思うもの。そして美味しいもの一緒にたべていたいもの。
でもきっと心にあの場所の平和を守れているという自負を持って生きることは、なんてつよくて甘いお守りなんだとも思う。
エルフや魔法使い、ドワーフ、そして人間までは神様が授けた力を持っているけれど、ホビットは何となく中つ国が生み出した生の喜びの結晶みたいな種族だなと思う。
ホビットがどんどん好きになってしまうな。
上巻が終わり、ついに最終巻(まだシルマリル?の物語とか、終わらざりし物語があるんだけれど、そこにフロド君いないし、、、これだけみんなのこと好きになっても、フロド君が一番好きだ)に手を出すのか。
「二つの塔」の下巻の感想にも書いたけれど、さみしい。寂し過ぎる。
でも読む。
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ついに冥王サウロンの軍勢と激突! 旅の仲間たちにローハン勢、ゴンドール勢といろいろなキャラが出てくるけど、今巻はやっぱりエーオウィン姫と、執政デネソール&ファラミル親子が印象に残る。メリーとピピンの出番も多くて嬉しい。
物語も佳境に入ってきたが、最初はピンと来なかったホビットたちの強さが分かってきた。小柄で戦力的には劣りそうなのだけれど、根が快活で精神的に強いのだろう。分かりやすく腕っぷしが強いのも良いけど、こういう強さも魅力的だなあと思う。