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「女の痛みはなぜ無視されるのか?」というタイトルから、女性の疼痛が軽視される理由、文化的背景について論じられているのかと予測していたけど、どちらかというと
「女の痛みは無視される、じゃあどうすればいい?」という方向性の比重が高かった気がする。
なるほど~。っていう部分と、
う~ん…?っていう部分があって、興味深かった。
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男性が怒ると圧を与えられるだろうけど女性が怒ってもいなされる
ヒステリーの語源は子宮
P293人々が普段、もっと真剣に話を聞いてもらいたいなら、こうすれば良いと女性にする提案は、すべて、医師が女性を『ヒステリー』か『健康への過度な不安』のいずれかに分類するサインであることが多いのです。そのため、女性はますます真剣に話を聞いてもらえなくなってしまいます。
アメリカの人種差別の話題に重きを置かれていたので求めていた内容は少なく感じたが人種差別についても知れてよかった
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主に米国の医療現場で女性、なかでも有色人種の女性の患者の訴え、痛みが医師に無視された結果、亡くなったり予後が悪かったりする…という現実を統計と患者の声から描くロビイストの著作。
日本とは状況が異なるところも多々あるが、出産時の痛み、生理痛は当たり前だし、むしろ取り除いてはいけないという謎の信仰等重なるところも。著者は出産や出生そのもには前向きなのだが、具体事例があまりにも酷いので妊娠・出産自体を避けたほうがよいのでは…と思わせる。日本ではなんとなく出産=女性の幸せ幻想があるので、(仮に医師が女性患者の声を傾聴したとしても)こういうリスクがある、ということを子どものうちに知っておいたほうがいいと思う。
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内容は原題の「The Pain Gap -How Sexism and Racism in Healthcare kill women」のほうが正確に表しているかと思う。
日本国内に住む日本人女性として参考になる部分も当然あるけれど、アメリカにおける有色人種女性の苦難に関するエピソードがたくさんあり、胸が痛くなった。
日本でも地方だと医者を選んでいられないなどの事情があるけれど、話を聞いてくれない医者は命にかかわるのできちんと聞いてくれるところを常に選ぶようにしたい。
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国立女性教育会館 女性教育情報センターOPACへ→https://winet2.nwec.go.jp/bunken/opac_link/bibid/BB11535643
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アメリカにおける医療差別は最近知った。
今回は黒人女性の妊産婦死亡率の高さや、
疼痛に関して適切な処置が行われないこと、
コロナ禍での出産がいかに危険で大変なのか
など綴られていて心が苦しくなった。
ある、アメリカドラマで
黒人は白人よりも救急で心配蘇生の時間が短いと
言っていた。実際の研究結果を読んだわけではないのですが、医療差別を知れたきっかけです。
アメリカ独特の問題もあるとは思うが、
同じ女性として女性の痛みは無視されやすいのは感じる。生理痛が代表的だと思う。
人によって個人差があるのに、生理は病気じゃないから会社を休んだり、学校を休んだりするのは
なんとなく出来ないものだと私たちは思い込まされてきたところがある。
なんとなく、軽く扱うのが正しいような
女が耐えるべき痛みであるかのような圧力があるのは否定出来ない。
若い頃から鎮痛剤を飲むのは身体に悪いとか、なんとか。
だんだんと社会が変わってるなぁと感じることもあるが、男女の不平等はまだまだ氷山の一角でしかない。