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以下2つの理由でクリスマスに関するほっこり話を読みたくなり、内容も知らずして手に取った『あくたれラルフのクリスマスプレゼント』(ジャック・ガントス)。
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❶『考えの整頓』(佐藤雅彦)で紹介されていた【ある一家のクリスマスプレゼントの話(実話)】
不況下のアメリカで起こった、極めて貧しい一家のお話。
クリスマスプレゼントも買う余力がない一家(シングルマザー、長男、長女、次男)に現れたプレゼント。
実はその中身、その一家の末弟が、数ヶ月にもわたり、失くなっても騒がれない物をこつこつ隠していた物であったというオチですが、
それでその家族は笑いでいっぱいになったそうで、メチャほっこりしました。
❷『ベニテングダケの話』(堀博美)でゲットしたクリスマス話。
クリスマスに大いに関係のあるサンタクロースの赤&白の配色は、
何とベニテングダケから来ていると考える人達がいるそうです。
クリスマスとベニテングダケの関わりで言うと、ドイツなどではクリスマスの飾りつけにベニテングダケグッズは欠かせず、またベニテングダケを形どったお菓子も食べるとの事。
さらには、サンタクロースが乗るソリをひくトナカイはベニテングダケを食べるという所から以上の説が生まれたんだそうです。
ホッコリというか、私にとっちゃ意外すぎて笑い話でした。
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もうそろそろクリスマスですし、近所もそのカラーに染まってきた事もあって関連書読みたくなったという事もありますが、
さぁいざ読んでみたら、
最初の方はもうホッコリどころか、イタズラ好きの赤猫ちゃんとこの子を飼う女の子のドタバタ喜劇。
赤猫ちゃんがイタズラを引き起こしては、女の子が諭すように叱る事の繰り返し。
しかしこの物語の結末&著者の若かりし頃のエピソードを読む事で「ほっこり」に繋がっていきます。
なかなかな珍体験をしました。
「行動の裏には、必ず心情がある」というのは深い内容です。
今年のクリスマスが来た頃には、
プレゼントとキノコと赤猫を思い出すんだろうなと思うと、
何だか笑えてきてしまった。
何でこの絵本にしようと思ったのか私自身も謎ですが、
選んで良かった。