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ぶんしょう舎でお世話になったオナンさんの初短編集を拝読しました!
寂しさとある種のテレ。それを、こんな形で発散する方法があるのだなと思いました。「考えつづける心の体力」って、どうしてしぼんでいくんでしょうね。文章と向き合うオナンさんを、これからも応援します。
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彼女は、書く原動力が怒りだと言った。
しかし、やり場のない怒りをぶつけたはずの文章は、ユーモアに富み、リズムを与えられ、読者の心を掴む。
一言でいえば面白いのだけど、どの話も単純な感想に留めることは難しい。
ユーモアの裏の怒りと少しの落胆は、薄れることなくそこにある。
これは、彼女が彼女の怒りに対して行う供養なのかもしれない。
我々は供養されて文学となった彼女の怒りを見送りながら、自分の中の怒りや落胆を供養しているのかもしれない。
彼女の供養に心を重ねられる人々が、彼女に寄り添い、彼女に想いを寄せる。
にもかかわらず、次なる供養を待っている。
彼女も、そして我々も罪深い。
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田中泰延さんが作った、出版社の最初の本らしい。
ちょっと読み始めたけど、まぁ、いいかなって感じだった…
「誕生日おめでとう」はなんか、よかったよ。
次作に期待したい。
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タイトルが最高だと思って読んだら、いわゆるポインティ系というかちょっとした猥談のくすっと笑える小話集だった。
自分がしょーもない恋しているなあと思う人にはいいのかもしれない。
『恋愛依存症』とかそういう類に近しい話を期待していて、どうしたら「全部を賭けない恋」をできるようになるだろうか、というヒントをもらえたらいいなと思っていたけど、そういったものとはかけ離れた内容だった。人には薦められないかなあ。