紙の本
書籍修復の描写がよかった
2024/02/10 20:48
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投稿者:きのこごはん - この投稿者のレビュー一覧を見る
図書館、書籍修復師という魅力的なタイトルが気になって読了。
個人的に書籍修復の場面が気に入りました。
喰い裂き、という手法も単語も初めて知ったこと、
静謐な雰囲気というか傷ついた書籍が再生される場面が本当に素敵。
"心が弱りすぎると現実と物語が混ざって歪んでしまう"な小説好きの自分にとってはワクワクする設定。
どの物語なのか、キーワードで何冊か出てくる場面はよかったけど、少し単調かな。
このミス大賞シリーズ、だからビックリするぐらいのミステリーを期待してしまったのもあるかもだけど、
もう少しあっと驚くミステリーが欲しかったかも。
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タイトルの書籍修復師は、バイト先の波々壁だった。囚われた本を突き止めるのは、難しくデリケートで、読也が技術を習得するにはまだまだ時間がかかりそう。難しい内容だった。
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私は苦手な話でした。図書修復に興味があったので、買ってみたけど…。修復には、そんなに触れられていず、ネタバレ本も、よくわからない繋がりで、何より、本にのめり込む部分の描写が、私とは決定的に違うという。
修復も、高校の時に司書教諭の方がおっしゃっていた事よりも浅い内容で、うーん。今は、本の修復って、こんなもんなのかな?人にはススメません。
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まず横浜山手という舞台にとても親近感が湧いて、さらに図書館、書籍修復師というワードにとても興味を持ちこの本を手に取らせて頂きました。
物語に囚われた人を救うという設定が面白いと思いました。
始めは物語に囚われた人と読んで私だ!なんて思ってしまいました笑(戻って来れなくなってはいないのですが、不安な時や弱くなっている時に、登場人物に自分を重ねて物語を読んで元気を貰ったりしていたので面白い設定だなと思いました。)
最後の章で波々壁さん自身も物語に囚われていて、読也くん達がその物語を探し出すというところが真相を解き明かしている感じて読んでいて面白かったです。
あと、読みながら読也くんの『物語の内容が記憶できない』にももしかしたら訳があって、こちらも実は物語に囚われていたのでは?など考えてしまいましたが、こちらは作品上では語られていなかったので分かりませんでしたが、その辺の読也くんのエピソードもあったら読んでみたいなと思いました。
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『定価のない本』を読んだ後にブクログでオススメされてこちらを読みました。なんとなく古本シリーズで続けてきましたが、こちらはあまり好みではなかったです。ミステリだからなのかもですが、あっさり人が死ぬのはちょっと、、
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「物語」は絶対の安全を保証してくれないという、読書好きからすると衝撃的な言葉に惹かれて。
実際、物語に囚われた人の中には間に合わずに命を落とす人もいた。
死人が出る話だったとは本当に思いもしなかった。
しかもそれなりの人数が、唐突にお亡くなりになるので驚いたのなんの。
読書は、物語は、安全ではなかったのか。
読也にしろ千都生にしろ状況受け入れるの早すぎて、それに驚いたけれど、状況からどの物語なのかを推理したり、修復師としての仕事ぶりを見られたり、興味深いお話だった。
読也の特性も物語に関わってることなのかなと思ったら、そっちは違った。
寧ろ囚われていたのは……それは本編でご確認を。
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皆さんは、物語に大きく心を動かされ、読了後、想像の羽を広げて飛ぶが如く、呆然と何も手につかない状態に陥った経験はありませんか? これを「物語に囚われた」と言うなら、私は何度もあるし、いっそのこと、恍惚の人になってもいいな、とも思います。
さて、本書に登場する図書修復師は、「人と物語の関係性も修復する」という設定になっています。心が弱っている時、体は現実を生き、心が物語に囚われている状況は危険で、その物語の題名を当てて、救わなければならないのだそう…。
図書修復の仕事の手法や技術の部分には関心をもちました。四話に登場する、物語に取り憑かれたそれぞれの話がやや唐突で、諸々の設定も少々苦しく、本書の展開に没入しにくい印象が歪めない感想をもちました。
しかしながら、横浜山手周辺の異国情緒あふれる情景が目に浮かぶストーリーに、元町辺りを散策してみたくなりました。
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ぱんさんが書いていたように、私も本や、書店、図書館が出てくる物語にワクワクする。しかし、今回のはなんかわからないけど、予想していたのとは全然違ってホラーだった(汗)
本の大好きなヨミは、本を買うためにもお金が必要ということで大学2年生から山手図書館でアルバイトを始める。そこで出会ったのが、波々壁主任。波々壁は修復に携わる一方、「物語に囚われている人間を救い出す」仕事をしており、一話目から死者が出るなど、びっくりした。(きっと勝手にビブリアの栞子さんのような物語をイメージしていたと思う。)
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登場人物は魅力的だったと思う。第一話の結末が驚いた。ヨミくんへ、司書は物語の内容覚えられてなくても大丈夫だと思うよ(私も内容全部覚えてないし。読後感くらいで。知識はあるに越したことはないけれど検索方法も色々あるから)
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アルバイトの読也と修復師の波々壁が物語に引き摺られている人を救い出す物語。
ちょっとファンタジーかつホラーっぽい?実際にはないんでしょうけど、でも宗教とか色々囚われるって点では似たような感じはありそう。
一点だけ…こちらのあらすじにある主人公の名前間違ってません?藤本読也くんですよね?小口さんとは…?
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書籍修理師を探偵役に据えた一応ミステリ
一応というのは話の体裁がそうだということ
説得力を欠く設定であるうえ、事件の根幹にその設定が関わるため、全編通して空々しさが漂うように感じてしまった
書籍修復の描写は興味深かった
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本好きの大学生・藤本読也はアルバイトとして働くことになったのは山手図書館の修復棟。書籍修復師の波々壁(ははかべ)の助手として本の修復に携わる一方で『物語に囚われている人物を救い出す』という仕事にも関わるに…
修復師という仕事を知らなかったし、本の中に出てくる物語も知らないものばかりで新鮮でした。読也のコンプレックスは、私も同じなので親近感を感じました。
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心が弱くなっているときに、物語に依存してしまうという現象はわかるような気がした。
図書の修復方法についても詳しく書かれていて、図書館で働く自分にとっては、とても印象に残る本だった。
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「書籍修復師」というタイトルに惹かれて読んでみたが、中身はファンタジー寄り。
『物語に囚われている人間を救い出す』という不思議な設定が本筋だった。
私も結構本は読んでいる方だと思っているが、探偵役である書籍修復師・波々壁(ははかべ)の言う『自分のことが書かれていると感動』し『心は物語に囚われてしまう』ほどの作品に出会ったことはない。
しかしこの作品を読むと、それは幸運なことのようにも思えてくる。
キリスト系学園の生徒の異変、図書館周辺に現れる野犬、完成したての図書館での不審死、そして最後は探偵役自身の秘密。
最終話以外は、探偵役である波々壁とアルバイトの物語大好き大学生・読也が当事者を捉えている物語が何かということを追うことで事件の解決に挑む。
読也は心優しいキャラクターだが、彼にもまたある秘密があった。
読也と好きな本が被っている同じ大学の一年先輩・時田千都生(ちとせ)がツンなのにいざとなると助けてくれるところは良いキャラクターだった。
話としては面白かったし、作中様々な作品が登場するのも嬉しい。有名作家さんや有名な作品でも知らないものがあり、読んでみたくもなった。
ただちょっと惜しいのが、この『物語に囚われた人々を救う』という設定と書籍修復との絡みが無かったこと。
書籍を修復することで、人々を救うという展開があればもっと良かったかなと(偉そうですみません)思った。
書籍修復のやり方も少し知ることが出来たのは良かったし、読也にしても波々壁にしても良い結末となったのは良かったと思う。
そして千都生が最後に再び彼女らしさを見せたのも良かった。
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書籍修復師という言葉に惹かれて読んでみました。
物語に人の心が囚われ、死んでしまう事もあるとは…
ファンタジー的な感じのお話でしたが、人の心に寄り添うような所も多々あり面白かったです。
でも何故か波々壁主任をおじさんとイメージしてしまいます(笑)