投稿元:
レビューを見る
私より15年先輩の書かれた最新本です、これで57冊目となります。社会人になりたての頃から長い間お世話になってきました。この2年間の忘れられない出来事はなんといっても「コロナ」ですね、私も今年10月にとうとうコロナに罹りました。時期的には第7波が落ち着いた時だったので、発熱外来にも即日にいけましたし、PCRの結果もその日のうちに陽性だと判明しました。
この2年間慣れてきたので、10日間は会社に行けませんでしたが、普通に在宅勤務していました。コロナが治った頃にこの本の発刊予定のメールがありまして予約していました、最近送られてきたのですぐに読みました。
先日のニュースで人口が80億人を超えたと知りました、私が子供の頃、世界人口が35億人程度だったので丁度50年足らずで倍になったことになります。今までは品種改良や化学肥料のおかげで食料を賄うことができてきましたが、人口が飽和するまで食糧生産はできるのでしょうか。
それに対して進攻している計画について書かれているのがこの本になります。衝撃的な内容ですが、覚悟を持ってこれからの人生を過ごしていこうと思いました。
以下は気になったポイントです。
・90年代にはすっかり定着してしまった傾向として、農業関連研究開発が、新しい種の開発努力の大半が除草剤に対する耐性を強めることに費やされている、植物を殺す除草剤があっても死なないような種を育てることは、非常に不自然な方向に開発努力が捻じ曲げられている(p17)
・窒素ばかりか、リン酸、カリも含めて化学肥料の三大要素を全部廃絶して、下肥・堆肥・魚かす・灰・腐食した植物などの有機肥料だけで農業を維持するべきだと唱える人もいるが、そもそも地球上の人口が大激増に転じたのは、化学肥料を量産できるようになってからである(p32)化学肥料全廃を掲げてスリランカは不幸になった。(p33)
・ポルトガルから広陵諸島を奪取したオランダ人は、現地で香料となる植物の栽培に直接関与することで大きな富を得ようとした、略奪から生産現場の掌握という変化は、その後の資本主義の発展にとって非常に大きな意義あることであった。(p51)
・人類が繁栄するにつれて地球上から消えて行った野生生物種の数は、陸上哺乳類で83%、水棲哺乳類で80%、植物で50%、魚類で15%に達すると言われている(p67)
・アメリカのCIAや在ウクライナ大使館がウクライナのネオナチを含む極右勢力を使って親ロシア派の大統領を追放したのは2014年、それ以来ウクライナ政府は一貫してドンバス地方のロシア系、ロシア語を母語とするウクライナ国民を弾圧して、正規軍や民兵によって殺傷してきた、この事実がなければロシア軍によるウクライナ侵攻はあり得なかった(p78)
・ワクチンが誘因となって感染する人が増える傾向が濃厚なオミクロン株の大流行によって、人口あたり感染者数がニュージーランドに次ぐ2位になってしまった(p92)接種を1−2回にとどめた人々がCOVID 19で命を落とす確率は未摂取の人々より低そうに見える(p100)感染率、致死率が高かったのは、圧倒的に高所得の国々であっ��(p115)
・正規雇用労働者の間で、アジア系男性の方が白人男性よりも週給が高いのはかなり以前であったが、2019年にはついにアジア系女性の方が高くなった(p153)
・温室ガスの中で地球温暖化効果の圧倒的部分は「水蒸気」が担っている、二酸化炭素・メタンの寄与は2−5%程度、大気として地球を包んでいなければ平均体気温はマイナス18℃になるはずと推計されている、実際には温室ガスのおかげで15℃に保たれている。(p162)
・1950−60年代に懸念されていたのは寒冷化であって、温暖化ではなかった、その時期は太陽の黒点活動が低調であったから(p168)
・西暦1000−1200年という時期の温暖化が文明を崩壊させるどころか発展させていたのに、その当時よりずっと科学技術が発展した現在で当時とほぼ同程度の温暖化がなぜ壊滅的な打撃となるのか、この回答はいまだに行われていない(p176)
・考古学や歴史学で炭素同位体による編年法という特定の事象の年代測定を専門としている人たちは、誰でも人為的な二酸化炭素排出量が最高になったのは、1950−63年までと知っている。この時期にあらゆる動植物の体内の炭素含有量が増えてしまったが、その後に似たような事態は起きていない。だから彼らは「二酸化炭素の排出量が増え続け、現代では収拾がつかないほど多くなっている」という主張が事実無根と分かっている(p212)
2022年11月21日読了2022年11月23日作成
投稿元:
レビューを見る
難しいから一章だけ。コオロギコオロギって変だとは思ってたよ。あと牛のゲップが環境汚染とか、それも変だなって思ってた。この人信じまひょ。
投稿元:
レビューを見る
2023/04/19:読了
増田さんの本にしては、おどろおどろしい内容だった。
「おわりに」に、この本は
-『恐怖バブルをあおる世界経済はウソばかり! 』の続編であること
-今まで同じテーマで2冊の本を続けて書くことを避けてきたが、二酸化炭素削減論だけでなく、窒素削減論までもちだして、意図的に食糧危機を起こそうというグローバリスト達の陰謀について突っ込んで書くことにした
とある。
二酸化炭素の温暖化から始まり、新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)、ウクライナ戦争、コオロギ食、うしのゲップと、わけのわからない事象に振り回されつつ、最終的に早死にするのはイヤなので、そういう目論見がホントにあるなら、どうぞ失敗してくださいと、日本のご先祖様や神さまにお願いするしかないなぁ..