紙の本
人か組織か
2023/03/22 16:12
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投稿者:とめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本の組織力の強みを中心に、ビジネス創造企業である総合商社を深掘りする読みやすい書。総合商社の諜報能力についても深掘りしてほしかった。
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最近、決算発表で、三井物産は2023年3月期の連結純利益が初めて1兆円を超える見通しだと発表した。
三菱商事と丸紅も発表して、純利益を上方修正した。
景気のいい話の理由は、資源価格の上昇により総合商社の利益が拡大しているからだ。
そう言えば、「オマハの賢人」と言われる投資家のウォーレン・バフェットが総合商社の株を買ったことも話題になっていた。
そんな総合商社だが、一体何をしているのかよくわからない。
「総合商社とは、ビジネスを創造する企業です」と著者は述べている。
事業の幅が、石油などの資源から鉄鋼などの素材など幅広いので、特定のジャンルで商売している会社と比べるとどうしてもイメージしにくい。
「商社に獲って、モノやサービス付きの取引は、あくまでも仕組みを作った結果として生じるものなのである」
著者は、丸紅経済研究所所長の意見を引用している。
総合商社は、これからますます期待されるわが国の企業のグローバー企業への発展を支える、日本発の真のビジネス創造企業ですと、述べている。
日本発のユニークな存在の総合商社がこれからどうなっていくか気になるところだ。
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実際に何をしているのか良くわからない業態だが、その実は「ビジネスを創造している」企業との解釈。
かつては商取引を中心としていたが、連結決算が適用された後の近年では、子会社•関連会社への投資から得られる収益が商取引と同程度の規模まで増えているとのこと。
脱炭素はじめ環境保護対策に重きが置かれる今、どのようなビジネスを創造するのか、要注目である。