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記録が残っている人類の歴史5000年分を、タイトル通り一気におさらいするための本です。文明の起こりであるメソポタミアから現代までの過程において詳らかに記述されており、それこそ読んでいて物凄いスピード感を感じます。
出口さんの歴史に関する本は今までも何冊か読んでいますが、読むたびに新しい発見をすることができ、非常に面白いです。
・旧約聖書の「創世記」は実はバビロンでの話がもとになっていた。
・天皇号の起こりは武則天で、持統天皇も武則天がロールモデルになっていた。
・海賊のイメージが強い「バイキング」は実は海の商人であった。
・クビライはむしろ近代的、合理的に東アジアを統治した賢君であった。
また、ダイバーシティを用いた統治のコツ、中世欧州の複雑な歴史の紐解き、誰もが納得する理屈を作り上げれば外交交渉を制することができることの例示、終わらせ方や戦後のビジョンをあらかじめ描いたうえで戦争を始める例など、歴史から学ぶことができるのも出口さんの綴る歴史書の魅力の一つでしょう。
もっと詳しく触れたい人は『哲学と宗教全史』『全世界史』などもお勧めです。特に前者はまた違った視点が得られるかと思います。
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とても面白い。
世界史の面白さをギュッと一気にまとめてくれている。
自分のような世界史オンチでも大変興味深く読めた。
登場人物のセリフが関西弁なのも、フッと緊張が解けて一気に読める工夫かなと思う。
世界史の楽しさを知ってる著者だからこそ、読んでいて、もっと深く知りたいと思える人物やトピックがいろいろ出てきて楽しみが増えた。
マリアテレジアや阿部正弘、第二次世界大戦のことなど、これから更に勉強したいなと興味が持てた。
それにしても、その国の中枢にいる人物が賢いか、そうでないかで、その後の国の運命が左右されるのだなぁというのが全編を通しての感想。
日本は大丈夫か…?
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2023.2nd
山川の教科書よりは読みやすいかも知れませんが、高校の時に世界史を履修してないと、初めて聞く用語のオンパレードでほとんど記憶に残らないです(TT)
近現代史(第一次大戦あたり)になってくると、日本史選択だった人でもある程度知識があるので、スイスイ読めます!
現在の世界情勢を知るうえで、歴史的な背景も勉強してみたい!という目的で読むのには良かったかな?!と思います(^^)
あ、あと7時間では絶対読めません!
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人類の約5千年の歴史を同時期に世界各地で何が起きていたかを取り上げる独自の手法で、縦(歴史)と横(世界)を学べる良書。これを世界史の教科書にしても良いくらい。
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歴史系は覚えても覚えても忘れてしまうので、学生時代苦手だった。全体を理解した上で興味をもったとこを深堀りする学びであれば楽しめるはず。まずは本書で全体復習したい
#一気読み世界史
#出口治明
22/11/17出版
#読書好きな人と繋がりたい
#読書
#本好き
#読みたい本
https://amzn.to/3CR2I4l
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大学受験の現役生の頃、世界史ができなくて、浪人生時に他科目へ変更した。変更は上手く行って、志望校に合格できた。しかし、世界史に対してトラウマができた。
大人になってから、トラウマ解消のために、こうして世界史との再格闘が始まった。まず、高校教科書中心に勉強したら、早くも挫折!
山崎圭一本を読んでも、教科書よりはだいぶわかりやすかったが、記憶が断片的にしか入らない。その後、集英社の漫画「世界の歴史」全20巻を読破して、なんとか立て直して、次に漫画「もし世界が1つのクラスだったら」で開眼。
あとは色々な歴史書を読んで理解を深めたが、どちらかというと、近現代史に特化していたのがネックだった。
どうしても、世界史の通史を流れで押さえたい・・・。そんなときに、出会ったのが、本書だった。
本書は、まさにそんなボクが求めていた書だったのである。この本を2~3回はまた通して読みたい。最終的には、「茂木誠の世界史Bが面白いほどわかる本」レベル、すなわち今の受験生の共通テスト並みの知識をゲットするのが夢。
本書では、「もし世界が1つのクラスだったら」以来、再度の開眼を果たした。まさに渡りに船だった。ありがとう、出口先生。
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世界史初心者の私にはとても読みやすく、全体の大きな流れを掴むにはちょうど良い書籍だと感じた。
世界史を一冊にまとめた分、次々といろんなことがいろんな国や地域で起こるので、しっかり理解するには何度か読み返す必要がある。
地図などが少ないので場所を調べながら読んだこともあり、7時間では読めなかった。
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紀元前から直近まで、時間の進行(縦軸)に地域の出来事を横断的(横軸)に絡めながら駆け足で駆け抜けていく。次から次へと出てくる歴史的事実につまづかないよう、読み飛ばしていく、そんな読み方が求められている。初めて出会う人物名などを気にすることなく、そのまま受け入れて読み進める、読後には爽快感がある。7時間で読める、と謳い文句があるが、時間を気にせずに歴史を浴びる。1回の通読で流れた知識は再読で沈殿していく予感がする。書かれていることを自分で調べ直したくさせるものがある。世界は繋がっている。
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図解などは少なく、字面での説明なので、世界史と地理のある程度の知識を持ち合わせていないとなかなか厳しい。が、その知識があれば読む必要ない気もする。ヨーロッパでこんなことが起こってるとき、中国では…みたいなのは分かりやすいのかもしれない。
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地球規模で人類の歴史を俯瞰するような内容。
少し難しいところもあって時間がかかったけれど、
目から鱗の部分が沢山あって、わくわくしました。
「はじめに」にある作者の言葉。
『大きな目を持つことで、小さな目の鋭さが増します。
大きな目で見れば、プーチンは何者でもありません。
小さな目で見れば、プーチンがもたらしている現状は大変で、
必死で対応を考えなければいけません』
俯瞰することと細部を見つめること、両方大切。
これって、毎日 自分の周りで起こる出来事にも当てはまるかな。
面白いなと思ったことの一つ。
「国民国家」という意識の誕生について。
「○○の生まれの人間だ」とか「○○王の兵隊だ」
としか考えていなかった人々。
そこに「フランス国民よ、立ち上がれ」と呼びかけたのは
フランス革命時のナポレオン。
「そうか、今こそフランス人として立ち上がらないと」
人々はこれをきっかけに国民という意識を持つようになったのだとか。
日本も明治維新前は「○○藩の人」であって
「同じ日本人」という概念はなかったかもしれません。
ただ、この国民国家という概念が
戦争の原因であることも否定できない気がします。
ジョン・レノンの “Imagine” の世界は理想なのでしょうか。
日本の歴史の中で面白かったこともいくつか。
例えば、持統天皇のロールモデルは
唐を50年にわたって仕切った武則天という女帝だったとのこと。
唐というのは女性の地位が高い部族がつくった国で、
優秀な女性リーダーたちが輩出されていたのだそうです。
そもそも「天皇」という称号を作ったのが武則天で
それを日本に持ち込んだ持統天皇が
唐に見せるために作ったのが「日本書紀」という歴史書であり、
藤原京であり、律令だったとか。
『負けへんで。うちらもきちんとした国やで、と示すためです』
出口氏は、持統天皇の想いをこんな風に記述します。
他にも、興味深い内容がたくさん。
十七条憲法の作成は聖徳太子ではなかった?
幕末に功績があったのは、坂本龍馬ではなく阿部正弘だった。
アヘン戦争が世界の経済の中心を東洋から西洋に移行した。
日米安保条約時、吉田茂は一人で責任を取るつもりだった。
ゴルバチョフが西側諸国で人気の理由は?
最後に記される事象は、ロシアのウクライナ侵攻。
後ろに索引がついています。
高校の時に世界史を避けてきたので、
頭がパンパンになったけれど、
あとで何回読み返しても 面白そう。
図書館で借りて読んだけど、買おうかな。
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世界史をきちんと学んでこなかった自分が、そのエッセンスを知るにはかなり良い書物だった。
現在、自分が認識している常識は、つい最近に作られたもの、ということが多いと学べた。
日本が世界史の中で重きをなすのは戦後100年足らずでしかなく、欧米が世界の中心として展開されるのも産業革命後でしかない。
大まかな流れは掴めたので、今後はもう少し詳細が書かれた本を読んでいきたい。
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感想
厳然と目の前に存在する文化遺産。なぜか対立し続ける大国同士。そこには合理的な説明はないかもしれない。過去からの連綿と続くものはある。
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こんな本を待っていました、一人で書かれた紀元前から現代までの五千年の世界史を解説した本です、その時代の世界各地で起きた出来事のポイントが書かれています。
高校の世界史の授業では、どうしても時代の塊で授業をするので、その時代に東洋と西洋で何が起きたのかを比較しながら勉強することはできませんでした。特に試験前に一夜漬けしていた私は試験が終わると綺麗に忘れていましたから。
試験のために勉強することから解放されて、それまで避け気味であった世界史にも少しずつ興味を持つようになりました、それも同じ時代に西洋と東洋で何が起きていたのか、西洋と東洋の興隆はどのように起きていたのかに興味を持つようになりました。
この本でも書かれていますが、その起点となるのは、どうも寒冷化にあるようですね。今、CO2減少に取り組んでいるので温暖化対策ということなのでしょうが、地球が寒冷化に向かっていった場合には、今栄えている文明が衰えて、その代わりの文明が栄えることになるのかもしれませんね。今でもその兆候は見られるようなきがしますが。このような考えができるようになったのも、この本のような通史を知ったことのことのお陰だと思っています。
以下は気になったポイントです。
・産業革命の何がすごかったかというと「気候変動の関数」を打ち破ったこと、19世紀までの大国の攻防には気候変動の関数が大きく作用していた。要は地球が寒冷化すると、北から様々な部族が南下して混乱が始まり大国が分裂する、そして温暖化すると大国が復活し政治が安定する。今まではその繰り返しであった、産業革命により生まれた工業の力は、温暖化を待たずとも大国を形成することが可能になった(p3)欧米列強の覇権の土台には、産業革命と国民国家という2大イノベーションがあった、これが世界に広がっていった(p4)
・人類五千年の歴史の中で、死後にも残るグランドデザインを描き大帝国と呼ぶに相応しい帝国を作った人は数えるほど、カエサル・フェデリーコ2世、ナポレオンの3人(p5)
・興味のある時代やジャンルがあって小説やノンフィクション、歴史書を取るときに、背景となる人類五千年の歴史の流れが頭にあれば小さな物語の意味をより深く理解できる。大きな流れや文脈の中で小さな物語を捉えることで、個別の事象や登場人物の意味や造形がくっきりと浮かび上がる、目にうつる世界の解像度が上がる(p6)
・メソポタミアでは、アッカド王サルゴンが初めて統一国家を作った、これが世界初の帝国(いろいろな言語を話す人を治める1つの国)である。帝国を治めるには共通語が必要になる、アッカド語は世界初の共通語(リンガ・フランカ)(p24)
・小さな民族のフェニキア人はアルファベットをシナイ半島(メソポタミアとエジプトの交差点)、メソポタミアは「くさび形文字」エジプトは「象形文字」を使っていた。両方覚えるのは大変なので、シナイ半島の人々はアルファベット(あらゆる言葉を20数文字で表現可能)を生んだ。このイノベーションはサボりたいという気持ちから生まれる(p10)
・アッシリアが瓦解して、新バビロニアなど4国が並列する時代を経て、アカイメネス朝というペルシア人の大帝国が誕生、ダレイオス1世が道を整備し、駅伝の制度を作った、さらに共通語をアラム語に変えて、第二の共通語を作った、その後、マケドニアのアレクサンドロス大王はギリシア語(コイネーと呼ばれる口語)を共通語にした(p33)
・紙は始皇帝の頃から原型(竹簡や木簡)があったが、書写材料に、漢字という文字が揃っているので文書行政ができたところが中国の凄さである。始皇帝は、文字を統一、度量衡を統一、車軌を統一した、車の幅を揃えることで泥道に鉄道を引いたようなわだちができて物流が楽になった、貨幣の統一は二世皇帝である(p37)中国で大国が多くできたのは、漢字があり書写材料が豊富であったから(p45)
・ユダヤ人のディアスポラ(散在)はユダヤ人は故郷を失って世界中を放浪するようになったのではなく、田舎へ帰るのは嫌な人々が、都会を渡り歩いたというのがユダヤ人の歴史である(p49)
・パウロはコイネーと言われるギリシア語でキリスト教を説教した、イエスはアラム語(2番目の共通語)であった、3番目の共通語を使っていたのでユダヤ人でない人でもみんなわかった、これがキリスト教が広がった理由である(p52)
・ローマ帝国はコンスタンチノープルへ遷都して東方中心に国をまとめようとするが、あちこちで道路や役所が異民族に襲われ、自慢の情報網が機能しなくなった、そこへアンプロシウスというミラノ司教がローマ皇帝のテオドシウスへ、キリスト教のネットワークを使うことを提案し、その代わりにキリスト教をローマ帝国の国教にしてもらった。教会勢力は、さらにギリシア・ローマのお祭りである、古代オリンピックを廃止させた。さらに6世紀には、ユスティニアヌスというローマ皇帝に思想弾圧をやらせて、プラトンとアリストテレスが作った大学(アカデメイア、リュケイオン)を閉鎖させた(焚書坑儒)学者達はサーサーン朝(ペルシア)へ逃れたの歳以上、ギリシア・ローマ学問はペルシアで保存された(p58)
・奈良時代の日本で作られた大仏の大本は、北魏か伝来した、日本の平城京の語源は、北魏の首都の平城と言われる(p60)
・百済が日本に最新の技術体系を教えた理由は、当時(538年の仏教伝来)は高句麗や新羅に押されて国が滅ぶかどうかの瀬戸際にあった、538年とは百済が新羅から逃れるように遷都した年である(p65)仏教を受け入れる方(蘇我氏)が圧勝するのは、ゼネコンが喜ぶから。お寺を建てたり仏像を作ったりして工事が増えるから。旧知派についても仕事は来ない(p66)
・白村江の戦いで負けて日本は国家存亡の危機にあったが、唐と新羅が喧嘩をして時間が稼げた、持統天皇と藤原不比等はその間に日本の体制を立て直そうと努力した、日本という国号を作り、武則天が作った「天皇」という称号を日本に持ち込んで日本書紀を作り、藤原京、律令を作った(p75)
・東にセルジュク朝、西にノルマン人、東ローマ帝国は1071年(マラズギルトの戦い)以後に、戦いをやめてお金を使った外交でやっていくという転機となった(p90)
・東ローマ帝国にローマ皇帝はいるが、ローマ教皇からロ��マ皇帝として戴冠されたザクセン朝のオットー1世は後に「神聖ローマ皇帝」と呼ばれる(p91)
・1054年に東西協会が最終的に分裂し、この状態は1965年に相互破門を解消するまで900年続いた、東方教会とローマ教会はこの時から違った道を歩み始めた(p92)
・スペイン、トレドには大図書館があり、アラビア語に訳されたギリシア・ローマ古典がたくさんあった、アルフォンソ6世はラテン語に翻訳させた、それまでプラトン、アリストテレスの著作はヨーロッパにから消えていたが、それが欧州に戻ってきて、12世紀のルネサンスは始まった(p94)
・支配階級のフランス人にとって牛は食べ物だったので、牛肉をさすビーフというフランス語が英語に入った、アングロサクソンにとって牛は飼って畑を耕したりするものなので、オックス、カウという英語は家畜の牛を刺す言葉として残った(p95)
・もともと東方のイスラムの方がはるかに文明が進んでいたので、十字軍国家は歯が立ちません、十字軍がまともに勝てたのは最初だけであった(p96)十字軍のおかげで、ベネツィアといったイタリアの海の共和国が栄えた、最初はアマルフィ、それからピサ、ジェノバ、ベネツィアが地中海貿易で勃興した(p97)
・平清盛は宋から宋銭を本格的に輸入することで日本に貨幣経済を持ち込みマネーの循環を生み出した、中国は進んでいて紙幣を使い出したから(p106)
・マグナカルタができたのと同じ年1215年に、ローマ教会に告解部屋ができる、顔を見られずに司教や司祭とこっそり話ができる、これが結果的にものすごく大きい権力をローマ教会に与えた、膨大な小さな情報が全部ローマ教会に集まったら大きな絵が描ける、ローマ教会は悩みの情報ネットワークによってものすごく大きな力を持つようになる(p109)1216年には異端審問制度を作った、これを持つのはキリスト教の中でローマ教会のみ、世界の宗教でこれを持っている宗教はない、異端と思ったら追放すれば良いものを、わざわざ処罰して死刑に処すのがこの制度である、こんな制度を思いついたのは、教皇領という領土を持ってしまったからかもしれない(p111)
・テムジン(チンギスカン)の子供4兄弟は非常に優秀であった、長男のジョチの子供バドゥはボルガ川のほとりにジョチ・ウルス(キプチャクハン)。次男がチャガタイハン、4男トルイの次男クビライが大元ウルス、三男フレグはペルシアで、イルハンを作った(p116)
・クビライが日本に攻めてきたのは日本にある硫黄に目をつけた、その後に他の国でも硫黄が発見されたので日本の硫黄に対するニーズは減った(p121)
・1473年のバシュケントの戦いにおいて、オスマン朝は鉄砲を持たせた歩兵イェニチェリ軍団を作った、その軍団がユーラシアで無敵を誇ってきた騎馬軍団を破り、ここから騎馬軍団の黄昏が始まった(p138)
・5つに分かれていたイタリア半島にあった国(ミラノ、ベネツィア、フィレンツエ、教皇領、ナポリ)は仲良くしようということになった、1)オスマントルコが東ローマ帝国を滅ぼした、2)イギリスとフランスの100年戦争がフランスの勝利で終わった(p140)
・コロンブスの新大陸到達により旧大陸と多くのものが交換された、旧大陸はジャガイモ、とうもろこし、タバコを得た、新大陸は小麦を得たものの、病原菌により新大陸は旧大陸に大負けした、一矢報いたのは梅毒だが被害の規模が違いすぎる(p145)
・かつて(13−14世紀)のモンゴルは16世紀には5分割された、明の中国、ムガール朝のインド、サヴァヴィー朝ペルシア、ロシア、オスマン朝(p148)
・1721年に二スタット条約が結ばれて大北方戦争が終わる、これはスウェーデンの死亡診断書と言われる、エストニアなどの大陸に持っていた領土の多くを失い、ロシアがバルト海進出を果たす、ロシアはロシア帝国に昇格した(p185)
・1820年には清とインドで半分を占めていたGDPは半分を占めていたが、1870年には30%程度、米英が7%→20%程度に躍進、日本は3%程度(p204)1913年には中国9%から1950年5%、アメリカは19→27%、日本は3%程度(p258)1973→1998年において、中国インドは、5%,3%→12%、5%へ、アメリカは22%、日本は8%程度、ソ連は10→4%(p274)
・1899年の英蘭のボーア戦争により大英帝国のインド洋における兵力(50万人)が南アフリカに釘付けにされたので、これが日英同盟に結びついた(p224)
・第一次世界大戦のドイツの賠償金は当初1320億金マルク(ドイツ帝国で使用されていた通貨)で当時の日本国家予算の40年分、現在価値で4000兆円、最終的には30億金マルク(p239)
・民族自決の方針(アメリカ大統領、ウィルソン)は、負けたドイツ・オーストリア、オスマン朝の領地及び植民地にしか適用しないとしたので、トルコがこれに反発、今日も続くトルコのクルド人問題はここから始まっている(p240)
2023年2月24日読了
2023年2月25日作成
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割とさらっと読めましたが、
やはり世界史は人物が頭に入ってこなくて
理解としてはいまいちかもしれません。
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表紙にもある通り7時間で「読む」ことは可能かもしれないが、中高の世界史の教科書では取り上げられていない単語などが頻出し読み砕くのにかなりの苦労を要する。これまでの世界史通史では飽き足らない人にはオススメである