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下積み時代、明確な目標を設定しながらやることを誰よりもしっかりやり、ステップアップしていく。
その姿勢に改めて畏敬の念を抱かせていただく。
『料理というものは、土地に根ざしたものでなくてはならない。地域の人々のために料理をつくる』フェルナン・ポワン
『ムッシュ・シャペルは毎朝ジープで近隣の農園を回った。新鮮な野菜、搾りたての牛乳に生クリーム、卵も鶏も、牛肉も羊肉も、ほとんどが顔見知りの農家や、酪農家から毎日使う分だけ買い上げたものだった...、彼が毎朝書くメニューには、食材と産地と生産者の名前が記されていた。』アラン・シャペル
この話、身近で似たような話を聞いた気がする。
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三國清三という料理人が、いかにして料理の世界に入り、スイスの大使館で働き、フランスの天才料理人のもとで感性を磨き、自己を鍛え、自己のアイデンティティーの日本とフランス 料理を見つめ、帰国後の怒涛の生活、ミシュランへの思い、一気に読んだ。
以前1回だけ行ったことがあるオテル デュ ミクニ
オープンキッチンで、とても素敵な レストランだった。その店を閉めて、70歳でカウンター8席の三國というフランス料理店を始めるという。
チャンスがあったら行ってみたい。
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巻末にかけて明かされるオテルドゥミクニを閉じる理由と三國さんの新たな挑戦。それらに触れ、良い読後感を以て本を閉じると、ふと、映画ロッキーザファイナルでマリーが歳老いたロッキーに掛けた"心だけは歳をとらないことを証明してみせて"という言葉を思い出しました。
名誉も地位も手に入れていて尚"フランス料理を新しく始める"のだという気概で、コンセプトも新たに店を始めようという若さ溢れる情熱がとても印象に残る書籍でした。幼少期から今に至るまで自分の正しいと思ったことはやり抜くその三國さんのエネルギーに満ちた生き方を学び、そして私も三國さんの様にいつまでも心は若々しく生きれたらと思います。
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自分に出来ることはなにか、どうすれば道を打開できるのか、常に考えながら行動してきたストーリーが、これだけの多くの功績を残すことに繋がったとわかった。
「見ている人は見ている」
ありきたりな言葉だけど、三國さんにはこの言葉がぴったりはまる気がした。
営業、デザイナーなど、料理と関係の無い仕事をしている人にとってもプロとは何か、を教えてくれる一冊。
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三國さんのドキュメンタリーを観て、三國さん本人がどのようにご自身のことを語っておられるのかを読みたくなり手に取った。「事実は小説よりも奇なり」という言葉が浮かぶ。とても読みやすく、面白く、心が熱くなる自伝。
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子どもの頃から評伝というジャンルが好きだった。ポプラ社の伝記シリーズも随分読んだしおとなになってからも子ども向けの漫画の人物伝まで含めるとかなりなものだがあまり期待もせずに手に取った本書はとびきり面白かった。誰かが書評でめっぽう面白いと書いていたから読んでみたのだけれど当たりだった。おすすめです。
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もしも何かやりたいことがあって、どうしてもそれができなかったらその世界の鍋を探してみることだ。
この一言に三国さんの人生が込められてるように思う。どうにかして幸運の女神の前髪を掴むために誰よりも多く、誰よりも綺麗に、誰よりも早くきて、誰よりも遅くまで鍋を磨いた三国さん。
ここまでの成功を可能にしたのはその後先を考えない飛び込み力と下仕事を厭わない誰よりも汚れた手だ。自分の世界にも鍋はたくさん落ちている。明日からでもどんどん鍋を磨かなければと思う。
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印象に残った箇所については、以下のとおり。
【P34】「大波が来たら逃げるな。船の真正面からぶつかってけ」
逃げようとして、波を横腹に受ければ船は沈む。大波が来たら、舳先を真っ直ぐ波に向けて思い切り漕ぐしかない、と。
【P88】人づきあいの秘訣はニコニコ笑いながら遠慮なく近づくこと。窮鳥懐に入れば猟師も殺さず。懐に入るのはぼくの特技だ。人が大好きだから。そして人は、自分を好きな人を好きになる。
【P120】村上さんからは三つのことを守りなさいと言われた。大使を閣下と呼ぶこと。十年修行すること。収入は自己投資に使うこと。
【P144】苦労する覚悟さえあれば、どこかに居場所は見つかる。見つけた場所で、一所懸命にやれば道が開ける。ほんとに開けるとは限らないけど。自分にそれしかやれることがないなら、楽観的にやり続けるしかないと思っている。
【P244】どんなに巧みにフランス料理を作ろうと、そこになにか新しい価値が加わっていなければ彼らは認めない。腕のいい料理人として認めることはあっても、本物のシェフとは認めない。シェフは新しい価値の創造者であり芸術家でなければならないのだ。
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三國清三シェフのフランス料理に捧げた半生と青春物語。
フジテレビのミスターサンデーで特集を組んでいてたまたま鑑賞し三國さんを知りました。
私は、料理が疎いし36歳という歳が離れていて世代が違うというのもあり三國さんをご存じありませんでした。
ミスターサンデーを見て感動して本を手に取りましたが、三國さんは努力の人ですね。ひたすら努力、努力、努力。人間性も優れており三ツ星フランス人シェフにも好かれ友達も多くいらっしゃり人望が厚い方だった方。
70歳で始めるお店は、料理に疎い私には敷居が高そうですが、直に三國シェフのスポンタネを味わいたいなと思いました。
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世界のミクニが生まれるまでの波乱万丈のストーリー。自分の目指す夢に向かって、ただひたすらがむしゃらに、並大抵ではない努力を積み重ねるという姿が、勇気を与えてくれる。
一つのお皿に込められた物語が、巡り巡って、フランス料理というものの楽しみ方の広がり、奥行きをあたえてくれる、そんな本でした。
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テレビで見た「人のいいおじさん」的な三國さんからは想像もつかない内容だった。おもしろかった。
そんなにすごい人だったとは!
北海道の片田舎から裸一貫で出てきた中卒の少年が、東京、スイス、フランスと世界中を渡り歩いて叩き上げで世界のフランス料理界のトップまで上り詰めたんだから、そりゃすごいに決まってる。
まさに「生きざま」だ。
三國さんは料理に命をかけている。
いつも全力で、挑戦的で、捨て身で、本気。
そういう人のことばだから、自分には人生訓みたいに聞こえた部分もたくさんあった。
苦労する覚悟さえあれば、どこかに居場所は見つかる。
見つけた場所で一生懸命やれば、道は開ける。
みんながやりたくない事を、機嫌よくやることだ。
苦しそうにやっていたら周りだっていい気はしない。
人は人の苦労をそれほど評価しない。
俺には足りてなかったかな。自分の周りの鍋洗い。
自己主張しないのは、自信がないと言っているのと同じ…
ぜんぶ自分に足りないものだから、ずしんと響いたんだと思う。
自分の何かに誰かがとても喜んでくれたということは、裏を返せばそれだけ心配されていたということ…
これにもはっとさせられた。
本当は生まれ変わったら来世で果たそうと思ってた夢にまで今生でチャレンジしちゃうなんてすごすぎる!きっとやりたいことをやり切ったんだ。この人は。
やり切った人にしか言えないことばかな。
死ぬまでにいちど食べてみたいな。
三國さんの作ったフランス料理。
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パワフルさに驚いた。
ストーカーちっくではた迷惑で危ないやつだけれど、才能と運とパワーと努力と意志の力で、道を突き進んでいく姿がとても爽快!
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2022年発行
著者は1954年北海道の田舎町生まれ、中卒後、札幌の米屋で配達しながら夜間専修学校に通う傍ら、休日の週一をホテルの皿洗いに丁稚奉公する形で料理人の道に入った著者の料理人自伝。
その後、東京の帝国ホテル、スイスの日本大使館の専属料理人、休日は郊外だが評判の料理店で皿洗い…それでも最終的には流れ料理人として当時の料理人の最低月給より上の給料で採用してもらうほど腕前と実績を認められていたという。
8年間の海外修行後、いつまでもフランス人の作る料理をそのまま再現するのではなく、日本人として、北海道人として自分を表現する料理をしなければならない、と料理人として一皮剥けた上で帰国し、自分の料理店を持ち…
というお話。
各料理長とそこまで日常的に交流があったわけで無いだろうに、それでも一つ一つ、一人一人のエピソードが濃く、良くも悪くも昭和時代の雑草魂、根性主義の修行自伝として、感情揺さぶられながら2時間で一気読みしました。面白かったです。ありがとうございました。
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三國シェフの半生を書いた自伝書。北海道の何の肩書もない少年が世界で有名なフレンチのシェフになるまでのストーリー。非常に面白かった。
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先輩から頂いた本だったのですが、とても面白い本でした。内容は、世界の三國シェフの自伝です。増毛の極貧の子供がフランス料理の頂点に、そして70になる三國さんのこれからの物語です。大変面白かったです。