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記者が主人公に池袋を舞台とする大沢在昌ばりの暗黒ものかと思えば、実態は秩序を守るために働く殺し屋で、対立する謎の勢力に送り込まれたさらに凄腕の殺し屋との死闘を繰り広げる。
とにかく人が死ぬ。が、陰惨な印象はない。
主人公を追う女刑事と最後の一度だけ協力関係となるが、女刑事の性格からすれば、主人公を見逃さない展開もあったのではないだろうか。
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中国系反社組織と対立するヤクザ、そして警察のバランスを保つために裏で動いている存在があった。しかし反社組織の会長が死に瀕し、そして都市伝説ともいわれる暗殺者「送死人」がとある女優を殺害した後、危ういバランスが急に崩れ始める。またしても血を血で洗う抗争が起こってしまうのか、そして混乱を引き起こそうとしているのは誰なのか。スリリングなノワール小説です。
裏の顔を持つ記者の三砂、父の遺志を継ぐ警官の鴻上と、得体が知れないながらも魅力的なキャラクターが主体の物語に引きつけられます。パルクールの技を駆使する「送死人」の活躍は、アクション映画を観ているような感覚でした。映像化したら凄そうだなあ。
ハラハラドキドキ、わくわくしっぱなしの展開ですが、しかし裏に潜む黒幕の意図がなんとも悪辣。反社、ヤクザ、警察、三者の中で一番恐ろしいのは何だろうか、という気にさせられてしまいましたが。どこにでも悪辣な輩はいるものですね。
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129なんか大沢在昌と長浦京の作品を読んでるようで爽快感があるね。まあ人が死にすぎるけど。若気の至りが生きるための殺し屋とはちょっと飛躍が過ぎるけどね。