紙の本
寿司屋の単体営業は大変
2024/03/24 10:13
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投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
寿司屋で、昼だけもしくは夜だけってのは大変。
ネタを持ち越せないからね。
そんなことはさておき、
みんなが満足してるなら何より。
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間借りシリーズ 第1弾
第一貫 バスクの誓い
第二貫 能登栗の声
第三貫 四方田食堂
飲食店の空き時間を間借りして営業する「鮨まさよ」。
スペインでの修行を終え、独立開業した若い夫婦のスペイン料理店や、能登の栗を使った老舗洋菓子店の二代目の奮闘、千葉県竹岡で漁師の憩いの場になっている食堂の夢破れた出戻り息子の物語など。
転機を迎えるところに、雅代あり!
人と人をつなげ、食のすばらしさ、地元のすばらしさを体現する「鮨まさよ」の存在は大きい。
シリーズとしましたが、私の希望です。
一瞬、雅代はヤッさんに出てきたオモニ!?と思った。
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自分の店を持たず、間借り営業をするまさよ。ほっこり
笑顔の一見普通のおばちゃんだが、鮨を握らせたら
超一流の腕前。そんなまさよのところには、相談や
困りごとが舞い込んできて…。
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面白かった。まさよさんみたいに生きたいなと思った。苦労しつつも自分らしく生きて、人に好かれるなんて、羨ましい。
心が温かくなる話、三番だて。特に二番目と三番目の話が良かった。「人間、のほほんと笑いながら生きていれば何とかなるもんよ」、「料理には作る人の心が映っちゃうの」とのまさよさんの言葉が心に残った。まさよさんの笑顔の前で美味しいお寿司を食べないなあ。
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人に言われて、自分のだめなところを認めるのって難しいけど、認めることができたとき成長できるんだなぁと…。
お寿司食べたい。自分にはどんなお寿司を握ってくれるのかな〜
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軽トラで道具を積んで、店舗に間借りして一流の鮨をのほほんと笑って握る雅代さん。店が上手く行かずに挙げ句は離婚の危機にある東京人形町のバスク料理店。東京のハイエナ会社におちる危機に見舞われた金沢香林坊の洋菓子店。バー庵で間借りしながらその危機を救う。千葉竹岡の漁師食堂に間借りしながら破産して東京から戻ってきた晃成に食堂の再生を手助けする。鮨も胃袋も心も握るおばちゃん。そして、それぞれの問題を解決するとふらりと移転していく。おー名犬マジックのようではないかと唸ってしまった。常連の山藤がポイントだった。
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原宏一氏お得意のハートウォーミングストーリー・グルメテイスト。
飲食店の準備前に、店舗の一角 ( 主にカウンター ) を間借りして江戸前鮨を開業する雅代という中年女性が主人公。
第一貫〜第三貫の3話からなる連作短編集。
* * * * *
設えは『ヤッさん』とほぼ同じです。
挫折や悩み事に直面する人たちの前に主人公が現れ、苦悩する人たちを控えめにサポートしながら「食」に携わるというのはどういうことなのかに気づかせ成長させていくという展開。
ヤッさんのようなアクの強さはないものの、料理人としての腕や舌の確かさと物事の本質をきちんと弁えた雅代の言動は、やはり読んでいて気持ちよい。
時代の風潮に踊らされたり、目先の欲に惑わされたりすることの愚かさが、これでもかと描かれていました。
料理人にとって大切にしなければいけないものは何なのかが、各話を通して提示されていきます。
本作でも原氏のぶれないスタンスが見て取れる、安心感のある作品でした。
続編の予定があるのなら、雅代が間借り鮨職人になるまでの物語を読みたいと思いました。
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作中に出てくるけど間借りカレーはここ最近で
よく耳にしたけど、間借り寿司ってどんなん?
って思い手に取った一冊。面白かった。
個人経営や地域密着型洋菓子店、
漁港の憩いの食堂等々色々な飲食業界の
問題から社会問題まで想像していたより
読み応えのある作品ながら雅代さんや
出てくる人たちのキャラのおかげで
楽しくあっという間に読了。
その時代の流れに乗るって言うと聞こえは
いいけど今の立たされた現状から逃れるため
にやっているとなるとちょっと違うなと
思ったし、そう考えると地に足をつけてって
いう考え方は古いかもしれないけど
すごく大事な事だと改めて思いました。
作中に出てくるお店は実在するなら
行ってみたいと思ったし、間借り寿司 まさよ
があるなら是非行って食べてみたい。
どの話もいい感じに雅代が相談にのり
いい感じにフォローしていい感じの結末に
なるんですが個人的には間借り寿司 まさよの
常連山藤さんがすごくいい仕事してないかい!
と思いました。職業にもびっくりしたww
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まさよに会いたいですし、まさよさんの周りの人間にみたいになりたいですし、
まさよさんみたいになりたいです!
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自分の店を持たず、間借り営業を信条とする雅代さん。
いつものほほんとしていて一見、普通のおばちゃんだが、鮨を握らせたら銀座の一流店も顔負けの腕前。
新鮮で貴重なネタを仕入れる人脈ももっている。
そんな雅代が、間借り先の料理人や悩める若者かの相談や困りごとを解決していく。
鮨だけではなく、相手の胃袋も心も握る雅代さんの魅力あふれるハートウォーミング鮨小説。
一話「バスクの誓い」
相手を信頼しているつもりでいるが、ただ甘ったれてるだけの、いろいろ足りないシェフ。
らくな方へ流されてばかりのこの男に、本当の信頼関係とは何かを気付かせてあげる。
二話「能登栗の声」
カリスマ社長が急死した人気和菓子屋、東京帰りの娘が二代目社長に就任するが、職人とは溝が深まるばかり。
どこを見て何を大切にしなくてはいけないのかを分かっていない若社長に、信条とは何かを気付かせてくれる。
三話「四片田食堂」
上京し高級焼肉店を開業し成り上がったが大失敗して自己破産、お先真っ暗で故郷に逃げてきた男。
金も希望も勇気もないが、再び立ち上がるために雅代はまた一肌脱ぐ。
とにかく雅代さんの人柄が良い、雅代さんの仕事の流儀がとても格好良い。
雅代は決して、でしゃばらない。そこが良いっ!!
雅代さんの鮨が食べたい。
あまり深い物語でもなく、ドタバタするけどちゃんと最後は丸く収まる、そんなホームドラマのような一冊だった。
著者の原宏一さん、たぶんとっても良い人なんだろうなと思った。
もっと嫌な書き方も出来るだろうに、優しい。
まわっていない鮨が食べたい。
まわっていても好きだけど、大人の鮨食べたい。
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色々な店で間借り寿司して生活している雅代、銀座並みの寿司、その寿司を何処迄も追いかける山藤、そこで出会った人達の悩みを少し離れた所から応援し助ける、違う場所に行っても、その時出会った人達が必ずついて行く商売は助けながらやっていくものだとしみじみ思った。
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一見普通のおばさんだけど、握るお寿司は天下一品。
そして、悩める人にさりげなく優しく手を差しのべてくれる。
こんなお寿司屋さんが身近にあったら無敵だ。
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新シリーズでしたが安定の面白さでした。
短編集は面白くなったら終わってしまうので
好きではないのですが、この連作は丁度
よく話もしっかりしていて良かったです。
これから楽しみです。
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3話が、それぞれ関係もしていきながら、雅代が重要な悩める人を前に向かせていく良話。相手を思う気持ち、自分の誤りに気づき前を向く、周囲の気持ちの変化に思わずに熱く涙が溢れる。コロナをうまく活かしている点も感心。寿司への知識、食べていないが食感、味わい、見事な表現。次回作が待ち遠しくなる作品。
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全く知らなかったが、「間借りの飲食店」は実際に行われているらしい。既存の飲食店の営業時間外や、使っていないスペースを借りて、飲食店を営む方法で、借りる方は飲食店を開くハードルが低く、貸す方は収入を得て経営が楽になると。
最近、料理が登場する小説が心地よい。料理が人の心を素直に、優しくする、そんなストーリーがいい。
ほっこり笑顔がトレードマークの雅代、間借りで江戸前鮨を握っている。各章では、異なる間借り先で、ちょっとしたトラブルや、うまくいかない関係などを、雅代が触媒になって解決していく。鮨の腕前は抜群、人の心やお互いの関係を見抜く力も抜群の雅代。一つの場所で長く営業することはないが、追っかけてくる常連さんも登場する。