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「一杯のコーヒー」という目の前の事実が変わることはないが、その体験をより良くするために消費者はコーヒーに関する背景的な教養を磨く。この姿勢は人生を豊かにするためにある程度は必要だろうな。
一方で安易にビジネスと結びつけることで資本主義がチラ見えする感じは気持ち悪い。コーヒーが筆者の言う「精神の解放」をもたらす嗜好品であるということは見失わないようにしたい。
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普段何気なく飲んでいたコーヒー。セブンイレブンのコーヒーやマクドナルドのコーヒーと、いつどんなところでも格安で飲めるコーヒーから、マスターのこだわり抜いた極上のコーヒーなど、いろんな側面のコーヒーを飲む中で、「コーヒーについて知りたい」と思って、手に取った本。
コーヒーの歴史から、生産地の特徴、コーヒーの淹れ方と、コーヒーに関することがギュギュッと詰まった一冊。
毎朝コーヒーの一杯から1日が始まるわけだが、なんとなく飲むのではなく、学んだことを思い耽って飲むコーヒーもまた美味しそうだ。
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珈琲の歴史が詳しく書かれており日本独自の珈琲文化がたくさんあることが知れた。
ドリップコーヒーはその所作や淹れ方の美しさから禅と称され日本の美意識の高さが表れている。
エスプレッソが世界的に主流のようだが私は日本式のドリップコーヒーの淹れ方を極めて行きたい。
これからは珈琲と一緒に提供される空間も価値の対象とされるようだ。美味しい珈琲と上質な時間を味わえるお店探しをしていきたい。
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コーヒーについて、その歴史、製法、特にカフェインレスコーヒーの製法等、知らなかった事を多く知れた。
また、コーヒーを飲む事を通して、今後どうしていくと良いのかの多くの示唆をいただいた。
最後に、コーヒーの淹れ方があり、これもとても具体的で参考になった
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コーヒー愛が伝わってくる
かなり暑苦しくてウザい語り口調だが、著者の熱い想いが伝わってくる。コーヒーにまつわる歴史から美味しいコーヒーの淹れ方など、いろいろ教えてくれる感じでおなかいっぱい。早速、硬水を用意し、プラスチックのドリッパーと白フィルターでドリップしてみた。美味しい気がする!
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紅茶・コーヒー・ココアは古くから世界中で親しまれている。17世紀のヨーロッパでは、コーヒーハウスでコーヒーを飲みながら身分も関係なく議論を交わすことが盛んであり、これが弾圧の憂き目に会うことになったのでは無いかと言われている。
現在、コーヒーはサードウェーブと言われており、豆本来の品質が重要視されるようになった(ファーストウェーブは大量生産の段階、セカンドウェーブは飲み方の段階(コーヒー使ったドリンクやスイーツなど))。
日本では、コンビニで100円で美味しいコーヒーを飲めるようになったことから、コーヒーの味以外に、どんな付加価値をつけるかが大事である。それを叶えたのがスタバであり、カップに名前を書いてくれる、目の前で焙煎している店舗があるなどの付加価値を付けているからこそ、世界中で親しまれているのだろう。
ビジネスとしての心構えとして「なぜ」を語れなくてはならない。美味しいから、好きだからは、アマチュアであり、なぜこの豆なのか、なぜこの焙煎なのか、なぜ大会に出たいのか..それらを間違っていてもいいから自分の言葉で説明できてこそ一流である。
「美味しいコーヒー」といっても、国や考え方にやって好みが分かれるため、絶対的な美味しさというのは無い。日本は雑味の少ない味が好まれる。これらは出汁の文化が影響していると思われる。一方、中国ではフレーバー、欧米は質感やボディを重視する傾向がある。
コーヒーを一言で言うと「精神の解放」であり、日本においては禅や茶道の文化と関わりがあると考えられる。日本で流行ったのはドリップコーヒーで、一定のゆったりとして動作で心が落ち着き、目の前に集中できることに繋がるからである。トルコ式コーヒー(粉に水を加えて熱した砂で沸かした上澄を飲む)やフレンチプレスとは違った、わざわざ面倒な手間をとることが、精神の解放に繋がる。
コーヒーを飲みほっと一息つく。この小さな幸せの輪の連鎖の先に優しい社会の実現があると考えられる。これが、筆者が目指す未来の実現であり、コーヒーに携わる理由である。
所感
普段何気なく飲んでいるコーヒーの背景に様々な歴史や事情があるなんて知らなかったばかりか、そもそも考えたことすらなかった。筆者が本書を書いた理由として「漆黒の液体の背後にある物語を知ることで、皆さんが何気なく飲む一杯に彩りを与えることができるかもしれない」とある。まさにその通りで、この本を読んだ前後で、目の前のコーヒーの裏側に思いを馳せることで、味わい方は大きく変わるだろう。普段何気なく口にするものだからこそ、その背景を知ることで、人生はより彩り豊かになるのだろう。物が飽和している時代だからこそ、一つ一つのものの背景を想像することが、大事である。自分が自営業をやるのであれば、消費者にどうやってその背景を知ってもらうのかが課題であり、それをクリアして貰えば、人々に親しんでもらえるのだろう。
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2023年に読んだ本の中でも、トップ3に入るくらい面白かったです。コーヒーの教養を学ぶには、最適だと思います。この本を読んで、さらに、コーヒーが好きになりました。
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タイトルはありがちで大袈裟だと思いますが、
勉強になりました。
身につけたい教養だと素直に思いました。
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調べれば誰でもわかるような内容しか書いてありません。著者が世界一のバリスタとか謳ってますがだから何?という感じ。特に新しい発見はありませんでした。