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投稿者:みみりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
女性による、女性のためのお仕事アンソロジー。
田辺聖子さんの「美女山盛」は、ひと昔前の職場の感じかなぁ。
今だったら完全にセクハラでアウトだろうなぁ。
紙の本
いろいろ
2023/10/03 15:47
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投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
田辺さんのが良かった。
オトコのアホな部分がよーく書けてて。
今じゃ完全にセクハラだけどね。
一昔前は当たり前だったのかなあ。
有川さんは、もう飽きちゃったな。
恋愛関係が入ると、だいたい同じだから。
紙の本
働く女性
2023/05/30 10:43
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投稿者:ぽんぽん岩 - この投稿者のレビュー一覧を見る
7篇のアンソロジー「こたつのUFO」「茶色の小壜」「ファイターパイロットの君」は再読、どれも好きなお話です。
他はちょっと時代を感じるけど、働く女性のお話としてはなんか納得。
紙の本
働く女たち
2023/05/03 01:21
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
舞台となってる時代にバラツキがあって、それぞれの時代で女性たちの社会的立場や仕事への向き合い方とか感じられます。
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短編7作品
心に残った話がなかったなぁ…
有川さんの作品は、好きだったな
奥さんが自衛隊のパイロット
夫が、奥さんの仕事を応援している姿が素敵
内容が、ほぼ思い出せない…
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働く女性に焦点をあてた短編集。
「ファイターパイロットの君」が1番好きでした。初デートの様子はキュンキュンして、娘の茜ちゃんもきっといい子に育つんだろうな。男性女性関係なく、家族の一員として仕事と家庭を両立する形がいいのかなと思ったり。
女性の社会進出、なんて言われたりするけれど、それが当たり前の世の中に早くなってほしいなあ。
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仕事への向き合い方から、家庭、恋愛のことまで、女性の労働を様々な角度から切り取った短編集。
田辺聖子さんの『美女山盛』、
うわー!やっぱり梢ちゃんもそっち側なのね、、!!!となんだか嬉しい気持ちになって、声に出して笑ってしまった。
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ただ普通に心地よく働きたいだけ。自分らしい働き方を探すアンソロジー。
ストレスから職場を転々とする会社員、小壜をロッカーに隠し持つミステリアスな同僚、上京した売れない地下アイドル、30歳の誕生日を迎えた小説家、育ち盛りの子供を抱える自衛官のパイロットなど……思い通りに仕事をすることが叶わないなかで働く様々な女性たちを描いた短編7作品を収録。
周りと比べたり、羨んだり、もう辞めてやると思ったり。それでもなぜ、私たちは働くのか。「働く」の今を知るためのアンソロジー。
7編からなるお仕事短編集。好きだったのは、「美女山盛」だった。とある問屋で働くマメちゃん。同じ職場で働く美人の梢を会社の男性陣はみんな狙っている。そして、お得意様も梢のことを気にしている。マメちゃんが重いものを持っていても「あ、これもよろしく〜」ってなるのに、梢だと「美人がそんな重いもん持っちゃダメ」ってこぞって手伝う。しかも、この梢は雑用しかやってない。マメちゃんは経理で頑張ってる。だけど、この梢はマメちゃんに対していい子だし、マメちゃんもこの男性陣に対して「おもしれぇ」ってなってるの強すぎ。2人が本当に好きだった。
「茶色の小瓶」は、なんか薄暗いかんじで怖かった。なんなのあの人…ってなった。怖すぎた。看護師にならなくて良かったのではないかなと。そして、小瓶の謎。もう怖すぎた。
「おかきの袋の仕事」は、おかきが食べたくなってしまった。亀田の柿ピーの袋裏にも豆知識的なものが載っていたことを思い出した。そして、そういう仕事って大変なんだなと。そして、主人公の子は相談員の正門さんが言ってたように、仕事と愛憎関係になってしまうかんじ。真面目なのかな。
いろんなお仕事が読めて楽しかった。「僕たちの月曜日」とはまた少し違ったかんじで良かったなぁ。
2023.7.30 読了
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大学院の知人の名前を見てびっくり。仕事をする女性というテーマに選出された昭和から平成までの短編小説、それぞれの内容も順番も良かった。
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7人の作家さんによる仕事をテーマにした短編小説集。
男性版「僕たちの月曜日」の女性版。
昭和から平成にかけて刊行された女性の労働を描いている。
有川ひろさん、恩田陸さん、桐野夏生さん、田辺聖子さん、津村記久子さん、山本文緒さん、綿矢りささん。
そして、解説が三宅香帆さん。
まず、この解説が何より良かった。
それぞれの話の核心をつく辛辣とも言える解説は、読んでいて何だかスッキリするし、
同時にそうだったのかと納得もできる。
三宅さんはこの小説集について、こう書いている。
「男性版は月曜日なのに、なぜ女性版は金曜日なのか。ー中略ー やはりいまだに女性の仕事は「金曜日」ーつまり仕事以外のことをする時間と、仕事をする時間を、天秤にかけながらやっていることだと思われているのではないか。
そこまで考え、そのうえでやはり私はこのアンソロジーを「私たちの金曜日」と名づけたい。なぜなら私は、月曜日ではなく、金曜日の労働だとみなされ続けている、女性たちの働く姿をきちんと記録しておきたかったからだ。」
それぞれの話は、「そういうことあるよね」と親近感を持ちながら読めるものや、背筋が凍りそうなもの、段々読んでいるこちらも苦しくなってくるもの、痛快で爽快なもの、多種多様で飽きない。
解説を読んだ上で再度読むと、また違った感じで良いと思う。
今まで読んだことのある仕事系小説とは、またちょっと違った感じで面白かった。
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本屋さんで見たポップが「金曜日、お疲れ様のあなたに」で手に取ったが、疲れているときに読むとさらに疲れる短編集で前半で挫折。
最初の数話で挫折して、後半は気になっていた恩田陸さん有川ひろさんの作品のみ読んだが、この作者はもうちょっと文章量があった方が深みが出そうだと思ったため物足りなかった。
多様性のある働き方がテーマなので自分の働き方に刺さるか刺さらないかだと思う。あと、心に余裕があるときに読むのが良さそう。
ただあえて再読はしないかなあ。
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綿矢りささんと津村記久子さんのものは読んだことがありそれ以外の作家さんの話は運良く初見でした。
山本文緒さん…やっぱり亡くなったの惜しいなって何度もこの先思うんだろうな。社畜もよかった。
田辺聖子さんもさ、今読んでも古さを感じないのがすごいよね。
個人的にすごく好きだったのが有川ひろさん、自衛艦のパイロットのママを持つ女の子とパパの掛け合いで思わず泣いてしまった。ママは君を産むために躊躇わなかった、一年飛べないのに躊躇わなかった。あ、これ書いてても泣けてきた。意地悪なジジババに負けないで欲しい。
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よかった!編者さんの思いのこもった選書と選書順が感じられた。特に恩田陸さんのと、有川ひろさんのが好き。もちろん既読の津村さんのも、だいすき。
・社畜 山本文緒
・美人山盛 田辺聖子
・こたつのUFO 綿矢りさ
・茶色の小壜(こびん) 恩田陸
・神様男 桐野夏生
・お菓子の袋の仕事 津村記久子
・ファイターパイロットの君 有川ひろ
p.65 人間たちにコミットしようと肩を叩く、彼らが出迎えてくれる、その中で一定期間を過ごす、そして、んじゃ。と外に出ると、もう二度と元の場所には戻れない。きっと外に出るから悪いんだよね。居心地が悪くなっても、空気が薄くても、彼らに囲まれて過ごしたいのなら、自分の椅子をしっかり守り、我慢強く居続けなければいけない。私からすればタバコ休憩位の軽い気持ちで出て行き、携帯などの通信手段もあるわけだし、その場にいなくても繋がっていられるかぁ位の気持ちでいるけど、甘いのかもしれない。
p.79 まれに心の綺麗な人はいますが、他人の状況を自分の状況と一切照らし合わせることなく、相手を評価できる人は稀ですね。というのも、女は、同調意識が発達しているんです。不幸も、周りの人たちがほとんど不幸だったら、大体受け入れられます。逆に、周りが不幸で自分だけ飛び抜けて幸福なら、決まりが悪くなって、幸福の質を落としてしまう位、周りを伺うたちなのです。女は、一生、自分にとっての本当の幸福、何かわからずに生きていくいくものです。
p.94 26.7歳は、OLとして迷う時期だ。会社の中に自分を求めるか、外に求めるか。迷っている子は、知らず知らずのうちに会社で自分の感情の揺らぎを発動させてしまう。だが、結婚予定であったり別の目標があったりして、外の世界を持っている人間はえてしてドライだ。感情の棲み分けができているからである。
p.102 たいていの生徒は、教師の話が脱線するのを喜びます。ところが、彼女は私の話が脱線すると、途端に集中力をなくすんです。逆に、実用的な話にはよく反応しましたね。
p.228 常に飛び続け、技倆(ぎりょう)を磨くべきパイロットが、飛行機に全く乗らない期間を茜と高巳に1年くれたのだ。
p.236 なぜか、小説の世界で、女性の労働をテーマに捉えようとすると、「仕事」と言う言葉に変換されるのである。お仕事ってなんだ、お仕事って。この原稿を書いている作業も「仕事」なんだろうか。ただの労働である。そこにあるのは、お金を稼ぎ、生活を回し、できればより深いの少ない環境で、人と関わりたいと思う、ただそれだけの作業である。しかし、女性の労働を描くだけで、「仕事」と呼ばれてしまう現実がある。この「お仕事小説」と呼ばれる現象そのものが、女性の労働を取り巻く問題の一表象ではないだろうか。
p.241 仕事にまつわる日経と、執着と、そして執念を描いた面的な作品として選出したのが「おかきの袋の仕事」。仕事を辞めた主人公が、様々な職場を渡り歩く、連作、短編集に収録された作品である。主人公が変わる「生牡蠣の袋に書かれた話題を考える仕事」も、架空の仕事ではあるのだが、どこか絶対に存在して���そうな仕事内容や職場の雰囲気。架空の職場を描いているからこそ、友達の仕事の話を聞いているかのような短さがある。そして主人公は、どんどん「おかきの袋の仕事を」に熱中するのだが、いつの間にか、心身ともに少しずつ削られるようになる。その仕事えの熱中と疲弊のタイムラインが、なんとも「よくありそうな話」で、読んでいて、背筋が冷たくなるのだ。職場と言う場所に伴う閉塞感、そしてふと覚めてしまう仕事への熱。どちらも体験した人の多い感覚ではないだろうか。
p.243 様々な働く女性がいる。仕事は所詮、仕事だ。月曜日には憂鬱になり、金曜日にはほっとすることも多い。しかし、それでも、私たちは、仕事で、自分のやりたいことをなんとか実現しようとしたり、そんなつもりはなかったのに、うっかり仕事に邁進してしまったり、予想外に仕事に削られてしまったりする。「所詮」と言い切れないところに、仕事の難しさがある。それでも、明日への仕事はやってくる。楽しくなくても、楽しくても、仕事はただ、そこにある。だとすれば、せめて、日本で働く人々を取り巻く環境が、少しでも良いものになることを願って止まない。働く人々にとって、本書が金曜日に飲むビールのような存在になることを祈って。そして日本にもっともっと働く女性の物語が多様に増えることを、切に願っている。
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社畜:山本文緒/美女山盛り:田辺聖子/
こたつのUFО:綿矢りさ/茶色の小壜:恩田陸/
神様男:桐野夏生/おかきの袋のしごと:津村記久子/
ファイターパイロットの君:有川ひろ
「働く私たち」は働きながらいろんな事を考えている。仕事のこと、同僚のこと、明日のこと、晩ご飯のこと etc.
私も たくさん考えてたくさん動いていたなぁ。あの頃は持てるエネルギーに限りがあると思ってなかったなあ。
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ずいぶんいい話が集められていました。女の人の「お仕事小説」とのことです。津村記久子さんの話がバツグンに良かったです。