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新聞・雑誌などにすでに発表された外国語にまつわるさまざまなモノについてのエッセイ。黒田先生の外国語や外国のモノへの愛情がそこかしこに感じられて、読んでいて楽しい1冊でした。
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初めての黒田龍之助さん。
まず表紙と、本文のフォントが好きです。
特にカタカナにうっとりしてしまいました。
次に、せなけいこさんの息子さんと知って、ものすごく驚きました!
といってもエッセイには全くせなけいこさんは登場しないのですが、へぇー!という気持ちで読み続けることになりました。
黒田龍之助さんの言葉に対するクールな熱意のようなものをひしひしと感じました。
時々辛口な語り口がロシア語通訳者のイメージとぴったりでした。偏見?
私もイタリア語を本当に細々と続けているので、紹介されるロシア語の単語のイタリア語版を思い出したり出せなかったりしながら、もう一度ちゃんと勉強したいなと思いました。
今年の冬はイタリア語のカレンダーを買ってみようかな。イタリア語の絵本や雑誌を収集するのも楽しそう。CaffarelやBaciの包みをまじまじと見てみようかな。
というわけで、イタリア語学習のモチベーションが上がりました。
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旅行中に出会った物たちにまつわるエッセイ。
お土産品に限らず、レシート、しおり、チーズのラベル、時刻表、卵のパックなど、様々な品物が登場する。それら一つ一つにエピソードがあるのが良い。他人にとってはなんでもない物だが、本人からすると、それを見るたびに旅行の記憶が彷彿される仕組みをはなつ。そんなところは個人的に共感できるところ。
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面白い。
エッセイなので、気になる部分だけつまみ食いしても良い。古い洋書を飾り付けとして展示している飲み屋での考察が面白かった。門外漢にはただのインテリアだが、読めるんだよな、と思うと語学への興味が湧き、勉強に身が入る。
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外国語を仕事にしているからか、言語に触れる機会を、意識して人より多く作っているのではと感じた。机の勉強や会話ではなく、切手や広告チラシなどから外国の雰囲気を感じているのは、とても素敵だと思う。
「おわりに」で書いていた「外国語の遊園地」構想は面白い。確かに海外に行く事の楽しみの1つは、どんなに拙くても自分の外国語が通じたと感じた経験を得る事だろう。こちらの気遣いで相手の言語に合わせる事も大事だが、日本だったら日本語を使わせる事もおもてなしになり得るとは、発見である。