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呪術師の末裔が暮す島という、おどろおどろしいシチュエーションの伝奇ミステリシリーズの第三弾。これまで伏線として仄めかされてきたシリーズの謎が一応解けるのだが、完結編ではなさそう。このシリーズは一作目が生真面目なフーダニットだったのに対し、二作目はミステリ部分は付け足しでほぼスリラーだった。本作はどうかというと、崖から吊された死体が、吊り降ろすことを指示した人間に入れ替わるという、なかなか魅力的な謎を提示するハウダニットで、ミステリ色は一作目に負けずに濃い。ホワイの部分も怠っていない、このトリックは秀逸だと思います。ただ、背表紙の惹句にも触れられていないように、折角の謎を押してこないのは残念かな。
もう一つ、読んでいて気になったのは、主人公のあまりのダメダメぶり。こんなにダメな主人公だったっけ?とは思うが、何せ消えたヒロインを主人公が追いかけるというシチュエーションである。ヒロインの窮地に駆けつけるが王道のはずだが、これでは足を引っ張りに行ってるようなもの。ヒロイン側の都合とか、自分は何をすべきかとか一切考慮することなく、なんでボクを置いてったの?式で、追いかけていって、ひたすらヒロインの邪魔をする。五歳児じゃないんだから。
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いやー。とても壮絶でした。
『彼』の謎が解ける巻でもありました。その割にはちょっと拍子抜けしてしまったり…。
人形×呪いはいい感じに怖かったです。
世界観や空気が暗くて重いのに、登場人物たちはそんなに暗くないのでギャップが。
それでも最後の展開には涙が出そうになりました。姉弟がいないので分からないけれど、こんな感じなのかな。
ラストがこのまま終わってしまいそうな感じがしましたが、呪殺島はまだ残っているみたいだし続いて欲しいなと思います。
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1作目で記憶喪失になりながら幼なじみの古陶里と第一、第二の呪殺島の事件を解決してきた主人公。
彼らが抱えている秘密が明かされそうな期待を胸に自分の心も壱六八島へ飛んだ。
複雑な事情と重い業を背負う一族、姿を消した古陶里の行方、連続する殺人…時折挟まれる何者かの視点からいろいろ想像していたが、やはり真相は不気味な伝承という名の呪詛に縛られ踊らされた末の悲劇で命を落としてしまった人が多くてやりきれなさが残る。
最大の謎は解けたけど、終章の久保田女史の言葉通りになりそうな二人…。1作目からまた読み返したくなった。
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まるで、現代版金田一みたい
口調は、現代的
展開は、斬新だけど
シリーズものを、3巻目から
入ったので
主人公に、気持ちが入り込めなかったのが
残念
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呪殺島シリーズ第3弾。
突然姿を消した古陶里を追って、彼女の故郷である壱六八島(いろはじま)に行った真白。呪術師の末裔である壱六八家には、双子ではない子供が生まれたらその子が事件を起こすという伝承があった。真白の到着と同時に一族の一人の死体が発見され、壱六八家に滞在していた古陶里が失踪。真白は”双子ではない子供”の古陶里が疑われているのを知り、彼女を助けようとするが…
主人公のダメっぷりにちょっとイラッとしたが、因襲のおどろおどろしい雰囲気を堪能した。今回で主人公の決着はついたようだが、呪殺島はまだあるようだし続編があるなら期待。
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気になり過ぎてなかなか読むのを中断出来ないくらい面白かった。
最後に途中に入っていた別視点がそれぞれ誰か分かって余計に良かった。
別の人の名前を名乗った意味が全く無かったのか。
そもそも別の人の名前を名乗る必要があるのかと思ったけど最後の久保田女史が言った、実は気づいていたのではというのが本当だったら納得。
1.2巻を読んでないから言うんですが、最初に久保田女史は何故主人公の事を真白くんと呼んだのか気になる。