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擦れ切った大人の雑な関心で読んだんですが、子供たちが立派になった様子を明かす最新の新聞は感涙ものだったし、10年たった今だから書けるもの、今でも書けないものも感じる内容でよかったです。当時取材が殺到したという話は特に背後にある書けないものを感じた。
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『温故知新3.11 #8(最終) ノンフィクション』
ー田沢五月さん『海よ光れ!
3.11被災者を励ました学校新聞』ー
本シリーズ最終は、ナント新刊本! それも児童向けノンフィクションです。
皆さん! ぜひぜひぜひ読んでみてください!
大沢小の子どもたちの、なんと〝めんこい〟こと〝めんこい〟こと! 余りにめんこくて絶対に涙がちょちょぎれます!
本書の表題にもなっている「海よ光れ」は、大沢小の二つの大きな伝統の象徴でもあります。
一つは全校表現劇の名称、もう一つが児童会執行部がつくる学校新聞の名称です。
子どもたちの取り組みの詳細は、ぜひ本書を読んで確認し、感心しながら感動を味わってください。
この二つが地域に浸透し、学校と地域が互いに支え合う良好な関係が築かれているのが伺えます。
残念ながら少子化の煽りを受け、大沢小は2020年3月に閉校しました。巻末にはコロナ禍で作られた最後の学校新聞「海よ光れ」が載っています。
さらに、本書に三つ折りの挟み込みで入っている「号外 海よ光れ」。内容は、震災当時5・6年生だっ子たちが今23・24歳となり、彼らからのメッセージです! その「号外 海よ光れ 三陸で育った大沢の子から読者の皆様へ」から伝わる大人になった彼らの言葉に、また胸熱で目にゴミがいっぱい入りました(;_;)
まさしく、大沢小は地域に根ざした学校の理想ともいえる姿でした。ずーっと語り継がれるべき内容でした。全国的に進む学校の統廃合による画一化へ大きな提言にもなり得る気がします。こうした学校がなくなっていくのは全く寂しい限りです。
「温故知新」のシリーズ最終本に相応しい一冊だったと、自画自賛しながら企画を閉じます。ありがとうございました。
(閉じたのに余談です)
実は、2012年毎日新聞社発行の『震災日記 津波に負けない 大沢の子どもたちが綴った3・11からの一年間』を数年前に読了し、痛く感銘を受けていました。
小学生とは思えないほど視野が広く、(憐れみなどではなく)言葉が深く読み手に伝わりました。
今にして思えば、低学年から個人新聞に取り組んだり、日記や全校劇による表現活動が、大沢小の子どもたちの〝言葉の力〟を育んだのでしょうね。
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2024年度読書感想文課題図書 小学校高学年の部
「東日本大震災の避難所となった小学校で、被災者といっしょに寝泊まりしていた子どもたち。何を感じ、そして自分たちに何ができるのかを考え取り組んだこととは…。子どもたちの思いをつぶさに伝える感動のノンフィクション。」
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体験した人にしか分からない混乱と不安の中で、自分たちに出来ることを探した子どもたちの姿は大人たちを励ます。