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失うことを恐れないように
私は宇宙という国家に属している。
世界市民 コスモポリタニズム
自分に起こり織り込まれたもの(運命)を愛し、歓迎すること。
運命と自由意志
災いは運命
再生は自由意志
他者、天災、社会を変えることは出来ない。
自分の認識を変える。
自分の内と対話する。哲学。
再生とは人間の尊厳である。
生死は、自然の流れに組み込まれている。
恐れる必要はない、美しい循環であるのだ。
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自省録のガイドブック。岸見先生が執筆してることからも分かるように、アドラーとの共通点(権内・権外、共同体感覚)もあって、面白く読めた。善悪無記は、仏教にも通ずるのかなと思った、中には、その境遇からか堪え忍ぶような事を勧める記述もあって、その辺りはまだ今の自分にはしっくりこない感覚。
次は、実際の自省録を読んでみたい。
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NHKの100分で名著シリーズは大好きでよく見てたので本も買ってみた。動画と解説本と原作を読むことでより一層古典が理解しやすくなるし、非常に良いコンテンツだと思う。
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皇帝ではなく哲学者になりたかったアウレリウスが、人間関係や目標実行への心構え、生死に対する捉え方などの自省の訓戒を記録した「自省録」を解説する本作。
翻訳の文でも意味を捉えづらい原著の言い回しを、わかりやすく説明してくれる点が良かった。アウレリウスのことばをそのまま肯定するのではなく、著者自身の疑問や意見なども交えていた点も悪くない。
一方で、引用のことばも多くなく、原著の長さも知らないため、これを読んでも「自省録」を読んだことにはならないと思った。あくまで偉人の名言として気持ちを励ます程度の本かなと思う。
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生や死を考える上でとても参考になる。マルクス・アウレリウスの自省録を読みたくなった。本書を読んでも、本書の意味すら十分に理解できていないが、アウレリウスの訳本を読めばまた違った理解ができるのではないか。以下の記載が心に残った。▼事物は魂に触れることなく、お前の外に静かにある。苦悩はお前の内なる判断からだけ生じる。▼災いはどこにあるのか。災いについてお前の思いなす部分があるところにだ。▼アウレリウスは怒りは抑えるもの、コントロールするものと考えているのではなく、怒りはためにならない(善ではない)ことを真に知れば、怒りから自由になると考えているのです。▼各人はつかの間のこの今だけを生きている。それ以外は既に生き終えてしまったか、不確かなものだ。▼人は「協力するために生まれてきた」。
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■評価
★★★★☆
■感想
◯嫌われる勇気の著者の岸見先生が、アドラー心理学の切り口から自省録を解説する本。
◯自省録は誰かに向けて書かれた本ではなく、野営のテントの中で自分を戒めるように書いたと考えると、ものすごく味わい深い本である。自分を奮い立たせようとして、文字に起こした姿が眼に浮かぶ。自己の内面と向き合って、強い言葉で戒めて、人としてあるべき自身と理想を示す姿は、2000年以上経っても読み継がれるものとして残っている理由がよくわかる。
◯救いを神に求めるのではなく、自らが理想とする哲学に求めた姿。これまで多くの人に勇気を与え2000年もの間、読み継がれてきた本。こんな本とも出会えるから、歴史や哲学書を知ることはよく生きることに本当に役立つ。
◯古典を読むことの重要性を感じさせられる一冊だった。長く残っているものにはそれなりの理由があるし、数々の人々を勇気づけたり、楽しませてくれたものだと思う。現在は古典がたくさん読める状態にあるので、これに触れないのは単純に損だと思った。
◯自省録は手に置いておきたい本だと感じた。
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自省録の原本は難しくて読めなかったが、この本で考え方を知れた。自分がする判断によってその後の考えが変わることは当たり前のように思えるが、新しい視点ができた。ストア派の実践を大事にする思想についても面白いと感じた。
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『自省録』
「ローマ皇帝の日記」から学ぶ、自己省察と成長の教訓
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【序章: 古代ローマの智慧】
約2000年前、ローマ帝国の16代皇帝マルクス・アウレリウスは、哲学者としての道を歩むことを望んでいましたが、運命は彼を皇帝の座に導きました。彼の日記「自省録」は、自己反省と内省のための彼の個人的な書き込みを集めたものです。
【第1章: 自己省察の重要性】
アウレリウスは、自分自身の心に集中することの重要性を説いています。他人の心や考えを完全に理解することは不可能であるため、自己の内面に目を向けるべきだと彼は主張します。
【第2章: 社会との共生】
人間は共同体の一員として存在し、互いに助け合うべきだとアウレリウスは述べています。怒りに任せるのではなく、教え、示すことが大切です。
【第3章: 評価と自己認識】
他者からの評価と自分自身の存在意義や役割は別物であるとアウレリウスは考えています。起こることはすべて正しい理由があって起こると彼は信じています。
【第4章: 人格の形成】
毎日を最後の日のように生きることが、人格を形成する上で重要だとアウレリウスは述べています。自分の義務に集中し、それを果たすことが彼の生き方でした。
【結章: 未来への展望】
アウレリウスの教えは、現代にも通じる普遍的な価値を持っています。私たちは、他者と共同体であるという解釈が、心を穏やかにし、安全、安心な世界のしるべとなります。
また、自分に起こる事象を受容し、過去でも未来でもなく、今生きることの大切さを認識する必要があります。
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<本書より>
・自分の心に集中をすること。他者の心・考えを読み切ることはできないから。
・人間は互いのために存在すること。共同体であること。
・怒らず、教え、示せ。
・他者からの評価と自身の存在意義・役割は別個のものである。
・起こることは正しく起こる。
・つらいと感じるは当然である。なぜならば、明日が今日よりもよくなる過程だから。
・人格。それは毎日を最後のようにすごすこと。
・私はわたしの義務を果たす。それだけに集中する。