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力作なんだろうな…って感じ。なんだけどとにかく読みづらい。夢中になって読むこともできずダラダラとなんとなく読み続けておわった。秘密だらけすぎて読んでる方が疲れてしまうほど。好みではない、けど一生懸命書かれた大作なことはすごく伝わる
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一粒で二度美味しいってなんのことだったっけ?
読み終わってまず思ったことだった。
一度読み終わってももう一度最初からページをめくりたくなるような小説ってそんなに出会わない。
時々はあるけど、そんなときは一粒で二度美味しい気持ちになるってこと。
でも今回はそれに少しだけ苦味を感じた。
6章にわかれたこの小説は2029年から10年ずつさかのぼりながら登場人物を変えて展開していく。
わたしが気に入ったキャラクターは杏一郎と、それからどうしようもない、いのり。
二人の関係が明らかになったとき、全部が本物か嘘で固められた疑似の関係なのかそこがめちゃくちゃ気になってしまった。
どんなに好きでも無理だし仕方ないそんな二人の関係が哀しい。
いのりは、たぶんなんとなく気がついていてでも杏一郎よりそれ以上に選ばなくてはいけなかったんだと思った。
つらくてつらくて、餃子を作るいのりがつらくて見ていられない気持ちになる。
好きな人は好きなひとで大切だけど自分のものにはならないひと。
だからそばにいるためにどういう選択をするかってこと。
いちばん最初の選択をたぶん間違えたから、すべてが変な方に走り出してしまってどんどん大切なことから遠く離れてしまったのかもしれない。
すごくすごく物語が面白くて、どうしてこんな風に書けるんだろう、まるで生きているひとたちみたいだって思いながら、また最初から読み始める。
そうするとあちこちにヒントがあってそこにペタペタ付箋を貼り付けた。
この文章はあのことを示唆してるとか誰かと話したくなるような、そんな物語でした。
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面白かった。
内容はすごかったけど、、
先が気になってどんどん読んだ。
色んなびっくりする展開が出てきたけど、10年追いかけてプロポーズまでした人の妹と結婚するっていう、妹夫婦に1番ぎょっとした。
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おもしろい!2回読んだけど、最後まで全ての謎について確信のもった答えが分からず、、誰かに読んでもらって相談したい。。。
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今までのトリコ小説のいろんなカケラたちがぎゅっと詰まった一冊。『グッモーエビアン』も『少女病』も『ミドリのミ』もみんなみんなこの一冊のためにあったのか、と。
そしてそのカケラたちに全身を刺され半死半生状態。
いや、どえらいものを解き放ったなと、トリコさんやっぱすげーなと興奮が収まらない。
10年ごとに過去へ過去へとさかのぼる二つの家族のクロニクル。
10年さかのぼる度に、見えていた風景の色が変わっていく。なめらかで柔らかかった手触りが、少しずつ少しずつざらつき始める。うっすらとした怖さがひたひたと足元を濡らす、このまま読んでいって大丈夫だろうか、と不安になってくる。あんなに楽しそうだったのに…
ぼんやりと遠景だった人の輪郭が少しずつ濃くなっていく。焦点があって行くような、見えないものが見えてくるような。最後にくっきりと見えたそのど真ん中にあったのは覗き込んでいた自分の目。映っていたのは恐怖。
そう、読み終わった後、全身の肌が粟立った。「こわい…」と思わずつぶやく。つぶやいた瞬間、目が覚めた。やばばばばばばば、と頭を強く振る。読み直さなきゃ、もう一度読まなきゃ、としびれた指先でページをめくる。
読み始めたときには思いもしなかった、こんな始まりがまっていたなんて。
入り組んだ人間関係、こんがらがった糸のような関係、と思わせておいて、実はまっすぐつながっていたんだ、ただただひたすらまっすぐに。
複雑に見えてものすごくシンプルな思い。誰かを愛すること。
でも、これを読んだらもう二度と簡単に「愛してる」なんて言えなくなる。愛って怖い。怖い怖い怖い。
ああぁ、残酷なまでにシンプルな打算。鈍く光る透明で真っ黒な純愛。恋愛小説の、これが1つの頂点。
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家族の歴史。知りたいこともある。教えたくないこともある。誰にでも秘密があるのは知っている。それが自分の家族なら。受け止め切れるか。
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読みにくい
誰が誰だかよくわからない
しかし、そこがこの本の肝なので、
たちが悪い
メモをとって読んだほうがいいかもね
でも、そこまでして読む価値はないかな
オススメはしない
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吉川トリコさんの作品好きだけど、これは読みづらくて途中諦めた。そして話も過去に遡っていく短編集なのだが、よく分からなかった。
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話の流れが2029年から10年ごとに過去に遡っていく過程で、ある家族の秘密が明らかになっていくのは面白かったです。それぞれの話の終わり方は良いが全体を通して終わり方がモヤモヤしてしまうのはなんでだろう。
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「読者に想像力をゆだねる物語が昔から好きなんです」
吉川トリコさんはそう語る。
なるほど、第2章「二〇十九年のクルーズ船」に登場する
牧野弥生はどう生きて、その後、どう過ごしたのか
気になるところだ。
物語に登場する人たちだけでなく
世の中のだれもが多少なりとも秘密を持ち
それぞれが擬態化しているのかもしれない。
〈どうせほんとうのことなんか、他人にはわかりゃしないんだから。
善良で平凡な人間のふりしとけば、みんな放っておいてくれる〉
弥生さんの言葉。
登場人物の中で、いちばん魅力的だった。
秘密は秘密のままでそっと封印し、葬り去るのが幸せなのかもしれない。
擬態化したままで。
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中々エグい人々を描いているんだけど,なんだろ?全然刺さらない…人物描写が薄いからなのか,各時代を遡った時に,「あーあの人にはこんな歴史が!」との驚きには繋がらず,読者に自由に想像させる「余白」ではなくて,作者が勝手に納得する「空白」が多くて,奇を衒いすぎた駄作になってしまった残念な感じ.同性愛者が脈々と連なるのも人口比から考えてもリアリティに欠けて,カラクリのネタ扱いしているようでやや不愉快.
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著者初読み。
世代を巻き戻していく物語、今までも読んできたけれど良い意味で異質である。
読み進める毎に謎をつまびらかにするのではなく、さらに疑問が湧いていき、想像力を掻き立てる。
そうなのだ、自分の気持ちも含めて、人の行動は不可解なのである。真実など本の一握り、ようやく少しわかってきた歳に差し掛かってきたと実感させられた。
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価値観が時代によって変わっていくのが面白かった。こういう空気感あったよなって思った。一番好きなのは、2019年の章。「普通のおばさんへの擬態」にクスッとした。◇物語を最後まで読み、最初の章を読み返した。回収された謎もあったけど、回収されてないのも結構あった。まぁ、家族なんて謎だらけで、全部を理解するのは無理ってことかな
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2029年から1979年まで10年ごとに遡る連作短編集。同じ人物の過去を描くなら分かりやすいが、別人が主人公になっていたり、親の世代になっていたりして、わざと分かりにくくしているテクニカルな小説。
最初は意味分かんねえな読みにきーなと思っていたが段々とハマってしまった。分かりにくさをど真ん中に置くという珍しいタイプ‥
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10年ごとに時代が遡って行くのですが、
6まで読んだら1に戻りたくなって、戻りました。
(帯にサスペンスって書いてて、初めてサスペンスの意味を調べました笑笑火サスの威力が凄すぎて、意味を履き違えて生きてきてた笑笑)