紙の本
女の子だって悪知恵を働かせるし、悪い奴をやっつける
2023/07/26 13:57
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投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
女の子や女性が主体となって動く、世界の昔話。高貴な男性と結ばれてめでたしめでたしの話もあるが、知恵と勇気で困難を乗り越えて自ら仕合せを掴む女性の姿がある。
世界の昔話は類話が多く、それって聞いたことがあるかもと感じるものがあるが、男性が主体になってこない。
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『きみはいい子』の中脇さんが手がけた1冊。
世界の女の子たちの物語、18作品。チリ、スペイン、エクアドル…(大きくなった子も含めて)どの女の子も自分らしくて元気。たまにしたたかな女子もいたりして大人から見て絶対的にいい子ばかりではないのもこの本の魅力。挿絵も各話の特徴を捉えつつ可愛く線がすっきりしていて見やすいです。
お話の冒頭や最後の決まり文句が各国で違っているのも雑学として楽しい。カメルーンの昔話のお話の〆が好きになりました。(「お話はみじかく、わたしの命は長い。」(P90))お話からは各国の食べ物や風習もさりげなく学べ、巻末には30ページほど各話について解説があり、それも興味深く読みました。
読ませていただきありがとうございました。
男の子の母親としてはこれは逆に男の子版も欲しいなぁと思いました。
#世界の女の子の昔話 #NetGalleyJP
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小説家の中脇初枝さんが選ぶ、世界に伝わる女の子の昔話。知恵と機転で幸運をつかむ女の子、友だちと力を合わせてピンチを切り抜ける女の子、怠け者だけど幸せになっちゃう女の子…。勧善懲悪だけではない、昔話の豊かさを感じます(「あとがき」の、末っ子、3人目3番目についての考察も興味深いです)。「女の子はなんにでもなれるし、なんにもならなくたっていい」。中脇さんがすべての女の子に送る最高のエールです。
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世界各地で語りつがれてきた昔話のなかから、
女の子が自分で人生をきりひらいていくお話を集めた本
チリ、スペイン、フランス、ドイツなど世界が広がる
18話
エクアドルの昔話の最後は、
コロリン、コロラド。このお話は、これでおしまい
カメルーンの昔話は、
ちいさなおはなし、ちいさなおはなし。ではじまり
おはなしはみじかく、わたしの命は長い。で終わる
うん、うん、語り継がれた言葉たちが心地よい♪
挿絵や装丁、文字の大きさから
子どもも大人も読みやすく面白いおすすめの一冊!
おはなしについて(終わりに著者の中脇初枝氏)
それぞれの昔話について詳しく書かれているので、
ぜひココも読んで欲しい(^。^)
あとがきより
「幸せな結末も、結婚ばかりではありません。
女の子だってなんにでもなれるし、もちろん、なんにもならなくっていいのです。
彼女たちの昔話は、なやみながら今を生きるわたしたちを、力強くはげましてくれます。」
なんにだってなれる!ならなくてもいい(^-^)v
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「女の子だって何にでもなれるし、もちろん、なんにもならなくっていいのです。」筆者のあとがきのフレーズが印象に残った。
読んだことのないお話ばかりだったけど、お話の随所に各国の文化や風習が散りばめられていて、興味深かった。怠け者で食いしん坊の女の子のお話が、バッドエンドかと思いきやスーパーハッピーだったり。なかなか日本の昔話にはない流れだと思うので、これまた良かった。