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マルクスの経済理論 MEGA版『資本論』の可能性 みんなのレビュー
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紙の本
「マルクス」を剔出
2023/09/13 18:05
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:いほ - この投稿者のレビュー一覧を見る
久留間鮫蔵ー大谷 禎之介直系で、(おそらく自他ともに認めるであろう)大谷先生の秘蔵っ子といった感じの著者(1983生)です。MEGAに基づいて現行版をクリティックし、かつ(最近よくある)資本論第1部出版後の「研究ノート」を過大視することもなく、その名のままに「マルクスの経済理論」を剔出しています。まさに「あまたある、いわゆるマルクス主義」から「マルクス」を剔出した、といった感じです。
個人的には、資本論第2部のいわゆる「再生産表式論」が何のためにあるのかよくわからなかったのが、この本でよくわかって、ありがたかったです。マルクスは「ほら、これで万事快調!」と示したかったのではなく、「これでは絶対うまくいかない」と言いたかった、と。ローザ・ルクセンブルクの「外」や、レーニンの「帝国」に依るまでもなく、「内」で、はなから壊れている、と。うまくいかないのは「利潤率の傾向的低下法則」が貫徹するから、です(←あくまでも個人の読みです)。
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