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法の近代 権力と暴力をわかつもの みんなのレビュー

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紙の本

権力と暴力を分かつものから、近代における法とはから次々と考えさせる

2023/05/21 18:04

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:雑多な本読み - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は、最初から権力と暴力を分かつものを問う。自力救済や略奪、侵略(戦争)を暴力とし、避難されるが、公権力の行使は肯定される。例えば、税金を課し、集めることや道路等を建設するために、土地を収用することを指す。しかし、公権力の行使は何でもいいかと言えば、法律で定められた範囲でとなる。だったら、法律で何でも決めることができるのかといえば、最高法規の憲法で規制される。さらに、国際的な条約でも規制される。近代は法の支配に服する時代とされるが、その淵源を問う。さらに、国家とは何かに踏み込む。経済のグローバル化、新自由主義の掛け声のもと、国家は企業等の自由な活動を制限しているといわんばかりに、公的事業を民営化(といっても私営化にすぎないが)によって、国家は国際機関との橋渡しか、調整役に過ぎないのかという話になってくる。国家の切り下げを覆い隠すのに、決断主義が現れる。日本の場合は、明治以降に近代憲法と万世一系の仕組みを接ぎ木してしまう。そのために、一章を割いている。目次を見ると、
 序 章 法と近代―問われるべきことは何か?
 第1章 何が法をなすのか?―正当性と歴史
 第2章 「大日本帝国ハ万世一系ノ天皇之を統治ス」―近代法と日本
 第3章 茶番としての危機―法と主権、そして議会制
 終 章 〈無〉の主権論へーイデオロギーの消尽の後に
 主要参考文献
 あとがき
 人名索引     となっている。
 哲学の思考が必要であり、専門用語も多く出てくる。数多くの憲法学者、法学者の名前が出てくる。戦争は法と近代を考えさせる重大な場面である。当然、本書でも取り扱われている。統治権というコアなところにも触れる。国民主権というが主権者とは、主権論が出てくる。教育の中立性とは何かと次々考えさせられる。日本の戦前における家父長制はいったい何だったのか。日本の伝統みたいに言っているが、歴史的に見て、明治以降の制度であることは明らかであるが、法的にはどうだったのか。民法制定に迫っていく。法と国家の正統性をめぐっての議論は幅広く深い。一読してほしい本である。

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2023/04/03 08:01

投稿元:ブクログ

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