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11歳のティリー・ページズは書店を営むおじいちゃんおばあちゃんと3人暮らし。母親は小さい頃に失踪し、父親のことはよくわからない。ある日、本が大好きなティリーがページズ書店の中で本を読んでいると、目の前に赤毛のアンそっくりの女の子が現れた! 本の中を旅する「ブックワンダラー」になったティリーは、様々な本を旅するうちに、不気味な男イ―ノック・チョークに目を付けられてしまう。本を愛する人なら一度は夢見る本の旅を味わえる冒険ファンタジー。
名作の主人公たちがいかにも名作からそのまま出てきたかのようにティリーと会話するのがとても楽しい。知らない作品についても読みたくなる。美味しそうな食べ物も登場するのでどんなものなのか想像してまた楽しい。原作ではシリーズものだそうなので、ぜひ続きを出してほしい。
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書店で実物を見て、帯の「ある日、目の前にあらわれたのは本から出てきた『赤毛のアン』だった!」に釣られて購入。読み始めたら止まらない!
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面白かった!
名作文学の中に入れるって楽しそうと思ったけど実は危険が潜んでて…消えた母の行方を推理したり、サスペンス要素があってドキドキした。
全6巻刊行予定のシリーズの1作目なので続きが気になる。
名作文学はあまり読んでこなかったので、この物語に出てくる『不思議の国のアリス』と『小公女』は未読。読みたくなったから読んでみようと思う。
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帯に「赤毛のアン」が本の世界から飛び出してくるというのを書いていて、おお、これは面白そうと思って読んでみました。
ヒロインは読書大好きな11歳の女の子。
祖父は個人書店を経営していて、父母は既にいない。
ある日、突然、目覚めた「本の登場人物が見えたり、本の世界に行く能力」で本の登場人物と話したり、本の世界を冒険するお話。
1巻にあたる本作はその能力の紹介であったり、ヒロインの素性に迫るお話です。
まず、赤毛のアンが登場するところからが既に面白い上に、赤毛のアンのキャラクターが本当に私が知っているアンでした。
不思議の国のアリスや小公女セーラ、宝島を読んだことのない私はどういうキャラクターなのかわからないですが、アンが想像通りの知っているアンということは、その辺のキャラクターもきっと原作通りのキャラクターなんだろうなと思いながら読んでいました。
ミステリー要素に、本の世界に入り冒険するという設定などはとても小学校高学年向けでは少し難しいのでは?と思ったりもしましたが、ハリーポッターだって小学生が読めるんだから、以外と小学生とかのほうがこの世界をすんなりと受け入れられるかもなと思いました。
本好きならば、1度は本の世界に行って冒険してみたいななと思うもので、私が、ヒロイン、ティリーなら、どの本の世界に行きたいかを真剣に考えてしまうほどに魅力的な世界が描かれていて、児童書と侮っていると痛い目にあうかもしれない作品だなと思います。
ちなみに、私が、入ってみたい本の世界は
『この本を盗む者は』(著 深緑 野分)
です。
この本だけは読んでて、どんな世界なのか全く分からなかったので、「ブックワンダラー」の力が私に目覚めたら是非チャレンジしてみたいところです。
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本の中に入れたり、キャラクターが現実の世界に出てきたり、やっぱり憧れますよね。 今の異世界ものに通ずるところがあると思います。 原作の赤毛のアンは読んだことないのですが、アニメで見てたアンはこんな感じだったなと思いました。 朗らかでおしゃべりで可愛いなと思いました。 マイナスなところは、お父さんの件ですかね。 お母さん何してんの…ってちょっと引きました。 適役の人も元を正せば、現実の人間が規則を守らなったせいですよね。なんか不憫でした。
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憧れの本の中の登場人物に会えるとしたら?
みなさんは誰に会いたいですか?
アリスのティーパーティに参加できるとしたら?
どんなことを話しますか?
本屋が舞台になるお話しが好きでよく読みますが作者も本当に本が好きなんだろうなと思う描写がたくさんあって嬉しくなります。
オススメです。
高学年から中学生にもオススメかも?
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名作の登場人物がこっちの世界に出てきたり、自分があっちの世界へ行ったり。うらやましいけど、設定としてはわりとあるあるだったりも。そんな中で、行方不明の母の謎が織り交ぜてあって、しかもわりとびっくりな展開に……。
ここでもまた思い出す『病院図書館の青と空』。そちらは挿絵の中に引き込まれていく話で、『秘密の花園』やなんかが出てきたかな。
ジャスパー・フォードの「サーズデイ・ネクスト」シリーズは、もっとSFで、がっつり平行世界のイギリスを作り出している。1巻はジェーン・エアの中に入り込むお話。
ティリー・ページズは造本がとても可愛いので、本好きな子にプレゼントしたら喜ばれそう。
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大好きな本の中に入れたら…。本好きなら一度は想像したことがあるような、夢のようなお話。ただなぜかお話の中に入っちゃって、というよりか、わりと細かい設定がされているなぁと思った。
ブックワンダー、してみたいけど色々ルールがあってちょっと怖そう。シリーズはまだまだ続くみたいなので楽しみ。
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「本の中の世界」へ入り込む!?
11歳のティリーは、自分が本の中の世界へ旅する力をもつ「本の旅人」だと気づく。ティリーは、親友のオスカーとともに『赤毛のアン』『不思議の国のアリス』『宝島』、そして『小公女』の世界を訪れ、冒険をくり広げていき……。
本の中の世界にワープして、アンやアリス、ジョン・シルバー、セーラたちと話をするという、ワクワクするお話です。「本の旅」の発動条件や母親の失踪の謎が明かされていく様子も面白いよ! 先生がこの本でいちばん好きなところは、「本がもつ力」や「本を読む楽しさ」について、いろいろな人が語っているところです。
「あたしらしさを見つけるための冒険があったらいいのにな」ティリーはぽつりといった。
「あら、冒険が来るのをただ待っているだけではだめなのよ、ティリー。自分で見つけにいかなきゃ。そして、その手でしっかりとにぎって、地平線に向かってつきすすむのよ」アンが言葉に力を込めた。
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大好きな登場人物と話したり、本の中の世界に入ったりできる、ワクワクする本。第1巻では、ティリーは親友のオスカーとともに『赤毛のアン』『不思議の国のアリス』『小公女』『宝島』の世界に入っていく。
「本の旅」には一定の発動条件や危険も伴う。それらを「大英『地下』図書館』で学んでいくところが面白いうえに、ティリーやオスカーだけに発動する現象もあり、その謎が明らかになっていく過程に引き込まれる。ティリーの母親の失踪や、誰なのかもわからない父親の謎に迫るシーンは最ものめりこんだところ。
ページズ書店の店主であるおじいちゃんが、本を読むすばらしさについていろいろなシーンで語っていて、本好きな子は「そうそう!」と共感しながら読めるだろう。ページ数は多いが、章は短く区切れていて会話も多く、次々とページをめくっていくことができるという意味で、本が苦手な子にも勧められる作品。
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お話に出てくるキャラと友達になって本の世界を冒険して、というのはまあ見る話でも、赤毛のアンとか小公女といった冒険に向いてなさそうな面子がメインなのは少し珍しいですね。中盤で結構驚きの事実が判明してからぐっとアドベンチャー感が増して面白く読んだ。
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簡単な文章で注釈も同じページ内にあるからすごく読みやすい。出てくる物語のあらすじも巻末に載っているので未読でも大丈夫。
学校に関しては「小学校」って翻訳せずに「プライマリースクール」「セカンダリースクール」って注を入れて欲しかったかなあ。多少混乱してしまった。
イギリスではディスレクシアの方向けの本が普通に売られてるって話はいいなあ。
本の中に入れて、本のキャラクターと友達になれる!というのは本好きの夢が詰まっている設定。
イラストもかわいくて好き。
また、この本の見返し(一番最後のカバーがかかるところ)に「見返しに閉じ込められないように気をつけて」という一文があるのは良い演出だった。
肝心の内容はというと、お子さん向けに色々な策が講じられて(文字が行から離れてバラバラになったり、ページの色が反転したり、イラストがページにちりばめられたり)飽きさせない作りになっていると思う。思うんだけど、私は大人の読者なので、あんまり出てこられると正直疲れてしまうし集中途切れるなあと多少思わなくもない。(日本だけのデザインなのかもしれないので強く言えないんだけど、せっかくディスレクシアのキャラクターを出しているのにディスレクシアとまでは行かなくても集中が難しい障がいを持った人がなおのこと読みづらく感じそうなデザインの本文にしちゃうのは本末転倒すぎないか?とも少し思う)
また「本を読む喜び!本を読むの素晴らしい!」というメッセージがかなり盛り盛りになっていて、子供の私なら「うんうんその通り!」って同意して楽しんだと思うんだけど、くたびれた大人になってしまったので「そんなに何回も言われなくても十分わかっているのになあ」とちょっとだけ反発してしまった…。ごめんなさい…。子供向けの作品なので私が対象読者でないだけか。この本を手に取る人はもうすでに本を読む楽しさなんてじゅうぶん知ってるんじゃないかな。
ブックワンダラーの決まりの説明なんかでちょっと疲れちゃったり、ティリーの父親は本の中の登場人物でした(小公女を知らないのでどんなキャラか私にはわからない。妻とは死別した人らしいから問題はないのかもしれないけど…)、母親はその相手を死なせないために原典(作品のストーリーの根幹)を変えようとする大事件を起こしました、という流れがかなり苦手だったもので全力で楽しめなかったのが残念でした。
本の中に入りたい気持ちはわかっても、登場人物と恋に落ちたい子供まで持ちたい、さらに作品の中身まで変えたいというティリーの母親の気持ちが全然理解できなくて受け入れられなくて本当に困った。ブックワンダラーは登場人物も実在の人物のように感じるらしいとはいえど。
例え最高に大好きで何回も読んで二次創作しちゃいたくなる作品であれ、ちょっと苦手で「自分ならこうしたかな」と夢想することがあるような作品であれ、作者の意向を無視して書き換えてしまいたいとまでは全然考えないし作者と作品への冒涜じゃないかと思っちゃうんだけどそれは私が大人だからだろうか……。
途中まで楽しかったの��そこから話に入れなくなっちゃってつらかったです。
チョークもティリー目線では得体のしれない母親を奪った悪いやつに見えるけど、(本の登場人物でそれを知られたくなくて強引に暗躍してた部分もあろうけど)ワンダラーのルールや本の世界を守ろうとした姿勢もわからなくもないと思ってしまったし、母親の方が悪いことしてるからお怒りごもっともですという気持ちだった。これから続編で彼の悪事なりが暴かれるのかなとは思うけど。
母親のやったことがそこまで罪に問われず(チョークの正体をあばく為だったり、本の世界に十年以上閉じ込められてたりしたとはいえ)罰も受けず、「よくあることだよね」的な反応だったのも違和感あって、ブックワンダラーの意味とはなんぞやと反発してしまった。
本の中に入る描写やアミーリアのキャラクター、原典のルールの設定とかはかなり好みだったのになあ。残念。
この作品をきっかけに古典を読みたくなる子を増やそうという試みは応援するけれど、たぶん続編は読まないかなと思いました。
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名作文学✗ファンタジーという設定が凄く良い。主人公には特殊な能力があって、本の中を旅することができる。自分が好きな本の登場人物と会話をしたり、本の中に入って有名なシーンを間近で体験できるのは楽しそう。主人公の家が5階建ての書店なこと、電車で行ける距離に大英図書館があること…ファンタジー要素を抜いても夢のよう。ほぼ本好きな人間しか出てこず、実在の名作について語らうシーンもあり、大人から子どもまで楽しめる作品だと思う。原書は全6巻。3巻まで日本語版が出ているので、続きも楽しみだ。