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中年男性はまだまだやれるんだなぁと励まされました。個性あるおやじたちのキャラも面白おかしく正義ある流れに読む手が止まらず、素晴らしいエンタテインメント小説、ラストは胸をつく素晴らしい終わり方あなたもぜひ読んで感動して下さい。
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CL 2023.3.4-2023.3.6
わりと淡々と進んでいくのでちょっと盛り上がりに欠けるという印象。事件が大きいわりに全体的に小粒にまとまってしまったかな。
終盤の真相は出来過ぎだけど嫌いじゃない。
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4.5点くらい。
他の本を借りたついでに借りた本だったが、面白かったー。
不正融資に気がついた銀行員がヤクザといざこざのなかで誤って橋から転落し、溺死してしまうところから始まる。
その不正融資疑惑から病院、政治家、ヤクザ、金融ブローカー絡みの金と利権が入り交じる、大きな展開に。
出世抗争で踏み外し、愛媛に戻ってきた記者の弘之。弘之と同年代の2人と吾郎との銭湯での仲間感もよかった。
銀行員の恋人で無念を晴らしたいと相談してきた女は、恋人ではなかった 果たして誰なのか? 徐々に真実が明らかになっていく描写もテンポよく、飽きなかった。
最後の方に実直な吾郎が詐欺集団から搾取した1億9000万を女性へと渡したという展開や中世の投擲器具で黒幕を殺害してしまったのではないか?と思わせる描写も最後まで面白く読めた作品であった。
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丸岡将磨という銀行員が松山市内の川で溺死体で発見されます。欄干から落ちた事故死とみなされますが、同じ銀行で働いていた恋人だったという友永礼美が、初老の男5人が集まるみなと湯にやってきて「あれは殺人であり、銀行と病院のあいだの不正融資を知って殺されたのだ」とみなと湯に集まっていた初老の男たち、新聞記者の宮武弘之らをたきつけます。
弘之は事件を調べ出し、病院で医療過誤があったことを発見します。また、みなと湯の常連客の小松富夫は元暴力団の巽達郎と組んで氏家という悪徳金融ブローカーからみなと湯に融資されるはずだった一千万円を横取りしようとしますが、果たしてその辺のおじさん達のたくらみが上手くいくものなのか…?
そしてまた、あとになって死んだ丸岡には10年来の彼女がいて礼美とは恋人同士ではなかったことが発覚します。礼美は銀行を辞めて姿をくらましています。なぜ、礼美は他人の丸岡のためにみなと湯にやってきたのか…?
以下、ネタバレ含む感想なので、これから読まれる方はお気をつけください。
出てくる人物は初老のおじさんばかりですが、事件はとても上手く解決します。
警察や法の力を借りず、みなと湯に集まる5人の男達が大活躍します。
病院の不正は明るみに出て、悪徳ブローカーから取ったお金は大変有意義に使われます。
おじさん達、あっぱれ!!
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スカッとする一冊。人生の下り坂にいるオヤジたちが一念発起!ただの逆転劇じゃなく、しっかりとミステリー要素もあり、どんでん返しも用意されていて、読み応え十分でした。
冒頭である銀行員が殺されます。その銀行員の恋人という女性がオヤジたちの集まるみなと湯にやってきて、彼は殺されたのだと言い、気の良いオヤジたちは、彼女のため、事の真相を探ろうと動き出します。
その真相は、巨大な悪が潜んでいて、それが発覚した頃には彼女がいなくなり、殺された銀行員の恋人ではなかったことがわかり・・・。
色んな謎が絡んでいて最初から最後まで楽しく読めました。世の中の中年オヤジたちにエールと檄を飛ばしてくれる一冊。読後感もスッキリ!
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松山の銀行員が死んだ。新聞記者の宮武は不審に思う。知り合いの銭湯への融資を前向きに検討してたと思ったら急に躊躇してた矢先の死。仲間の銭湯、古道具屋、元ヤクザの協力。政治家と病院理事長の悪を暴く。
痛快!面白かった。文章に無駄がないので読み飛ばせない。真相の披露のプロセス、タイミングが絶妙で心地良かった。
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池井戸潤もどきの展開で期待しながら読み進めたが、途中で飽きてしまい、投げやりの気分に。
話の展開もドキドキ感もなく、ありきたりの終わり方。勧善懲悪ではあるが、スケールが小さい。書評に期待したのが間違いだった。
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こんな宇佐美さんも、ありかな?と思いますが、私はイーグルスはそれほど好きではありません。おなじ様にこんな宇佐美さんはどうもねえ。
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吾郎!おまえかよっっ!!!
いやいや、三匹のおっさん的な感じかーと思ってたら、スケールが違いましたわ!www
めっちゃオススメです♪
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導入が少し長い気はするが、最高のプロットで還暦間際のみなと湯で交錯する男たちの人生と哀愁の描き方が抜群に上手い。巨悪と対峙する新聞記者の弘之が、人生を振り返り、省みなかった自分を取り戻していく様は、多くの団塊世代や少し下の世代の男性の共感を呼ぶと思う。宇佐美氏の作品の面白さを十二分に堪能できる傑作。
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NetGalleyで先行して読んでいたのだが公開期限までに読み切れず、図書館で予約してようやく読了に漕ぎつけた。読み始めてから1ヶ月以上もかかってしまった。
本で読んだのは残り50ページほどの一番おいしい部分だったが、最初から読み直す気力はなかった。でも、ぼくの頼りない記憶力でも、すべての疑問は解消し納得のいく終わり方だったと思う。謎の展開にもちゃんと意味があったのね。やっぱりうまいなあ、宇佐美さん。
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地方の町で親しまれていた銭湯への融資を担当していた銀行員が事故死した。順調に進んでいたはずの融資も下りず、彼の死に不審を抱きだす新聞記者の宮武が調査を始めようとしたところ、銀行員の婚約者だという女性が訪れる。そこから判明する巨悪と、それに立ち向かおうとする者たちのわくわくするようなサスペンス感溢れるミステリです。
地方の町でくすぶるように、平穏だけれど刺激のない生活を送っている老年に差し掛かった男性たち。たいした力もない彼らなのだけれど、安穏とせずに立ち上がる姿に力づけられます。そしてそれまで自分自身の姿すらを見ようとしていなかった宮武が、「人間」というものをしっかりと見られるようになっていくのも印象的です。人間はいつだって成長しようと思えばできるのですね。
さて、巨悪に対していったいどのように立ち向かうのか。そしてあの人の本当の目的は何だったのか。驚きのトリックもあり、最後まで胸がすくような読み心地の作品でした。
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アラ還オヤジたちが巨悪に立ち向かう姿に応援したくなる。
ひとりの銀行員の死に疑問を持つことから始まった。
みなと湯の融資の為に親身になってくれた彼が何故という疑問から常連客である新聞記者の宮武が動く。
病院の不正融資を計画した金融ブローカー絡みだけでなく、難病治療においての問題など背後には人間の欲望、邪念、自己保身、傲慢さ、脆弱さなど数々の感情が溢れていた。
アラ還オヤジたちの家庭の在り方などもまた興味深くて楽しみながら読み進めた。
しかし、元チンピラヤクザで、みなと湯の釜焚きで、へたくそな手品師で、天狗堂に出入りして玩具や古道具に歓声を上げる無邪気な男にやられたなぁ。
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宇佐美まことの逆転のバラッドを読みました。
銀行員が不正融資に気がつき、ヤクザに脅されて誤って川に落ちてしまいました。
主人公は、みなと湯という潰れかけた銭湯に集まる幼なじみで、1人は全国白新聞記者だったのですが、地元に帰ってきました。そこに集まる仲間たちのもとに、亡くなった銀行員の恋人と言う女性が相談にやってきました。
そこからみんなで協力して不正を暴いていくのですが、最後はどんでん返しで面白かったです。
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第一線を退き地元の支局に移動してきた新聞記者の弘之と、老朽化した風呂釜修繕の金策に走る銭湯主人の邦明と、儲からない骨董屋の跡をイヤイヤながらも継いだ富夫と、元暴力団員の使いっ走りだった釜炊きの吾郎と…人生の折り返し地点を過ぎたアラ還の4人のオヤジたちが巨悪へ挑む、社会派ミステリです。
読み始めの頃はなんとなく進みが悪く、図書館の返却期日もギリギリだったので、もう諦めて返してしまおうか…なんてことまで考えていたんですが、3章から一気に展開し始めおもしろくなり、最後は図書館の駐車場で読みきって返却してきました〜。
最後のある仕掛け?真相?は私的にはリアリティに欠ける気がしていまひとつだったんですが、読後感はなかなかに痛快でほっこりもできてよかったです。ドラマ化したらおもしろそう。