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絵本。1.2年。落ち着いた語りの中のドキドキが程よい。絵本だが少し長めで、こういう落ち着いた海外文学的な雰囲気を味わうにもよい。
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図書館本。ネズミが苦手な猫。ネズミを捕まえられず、追い出される寸前で機転がきいて、存在価値を伝えられるネコの話。
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ピンキーは、美しい黒猫。自分でもそれを知っていて、いつも身だしなみに気を配っていた。粗末な食べ物には手を付けずアイスクリームはピンクでないと口にしない。
そんなピンキーの心配事は、バレエ団をクビになること。ピンキーはバレエ団のネズミ取りとして雇われていたのにネズミが怖くて役目を果たしていなかったのだ。
しかしピンキーはバレエが大好きで、見る目も確かなのは周知だった。
そんなある日、新作公演会の前日、すばらしい仕上がりの最後のリハーサルの最中、悲劇が起こる。主役の足元をネズミが走り抜けたため、彼女は倒れ負傷してしまったのだ。
ピンキーは解雇され泣いたが、代役に抜擢された少女もリハなし本番に泣いていた。そこでピンキーはいいことを思いつく。
ネズミ捕りが苦手な猫ピンキーが、自分の好きを活かしてバレエ団の役に立つ物語。
******* ここからはネタバレ *******
ネズミ捕りが苦手な洒落者の猫が、自分の好きなバレエで活躍し、(きっと)居場所を取り戻す物語です。
ありがちなテーマですが、ネズミ捕りを猫にさせるなんてとっても古い時代のお話ですよね。
原書の出版は2019年。
ですが、きっとこれは復刊ですね。
1951年に発刊されたもののようです。
ピンキーと代役の女の子にはハッピーエンドですが、私には怪我をしてしまった主役も心配です。致命傷になっていないといいのですが……。
ちょっと複雑な気持ちにはなってしまうのですが、ピンキーがかわいいから許してしまいそうになる絵本です。
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短い絵本だけに、すぐに物語と絵に引き込まれて、ピンキーが悲しむ様子に胸が詰まりました。ねこの表情やポーズが愛らしい。