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ほぼ埼玉から出ていないだけでメンタルも行動力もありすぎる著者は、コロナ禍で外に出られないから何もできない!と諦めていた自分に喝を入れてくれた。
部屋の中から出なくても、facebookや語学の勉強、映画を視聴することで海外に繋がることができると勇気をくれた。
(この本を読み始めた時、ちょうどルーマニアが舞台の映画を見て運命を感じてしまった。
『バレットオブラブ』→主人公の恋敵マッツミケルセンがイケイケ悪男。ルーマニアのブタペストを舞台に、悪い男に囚われたヒロインを母を失ったばかりの傷心中の主人公が助けようともがくストーリー。)
Facebookで友達申請してルーマニアの言葉をより深く、またはネットスラングのような今時の表現も勉強していくのが小説を書く時に役立って、つながっていく。
引きこもりながらも怠惰に過ごさず、好きなものに対して一生懸命に向き合い続けていることに精神的な強さを感じた。その基礎固めの綿密さ?コツコツ続ける力を見習いたいと思う。
ex 映画レビューを数百本書いて文章力up
本の感想を書いたノートが40冊に上る
など外から見たら修行に見えることを本人が生活の一部として続けていった結果に、ルーマニアでの小説家デビューがあったんだと納得できた。
ルーマニア文学界の特殊さ(兼業作家が多い)は初めて知った。それぞれの国に文学があるのはわかっているが、その立ち位置というか、国の中で作家がどう扱われているのか?も違いがあるんだなと興味深かった。
巻末に添える、というには中身が充実しすぎているルーマニアの文学、音楽のリストも良い。『吸血鬼すぐ死ぬ』などのライトな漫画までも網羅し、そのファンに『令嬢クリスティナ』を勧める著者の狂気が眩しい。
音楽についても充実していて、読みながらyoutubeで非公開リストを作って聞くようになってしまった。
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ルーマニアで自分が思い浮かんだのは、ドラキュラとヴラドツェペシュのみ。そんな国の言葉をなぜ学ぼうと思って、更に小説を書こうと思ったのか気になって購入。
大学生活から鬱になり引きこもり、映画を見てルーマニアにはまり、ルーマニア語を学び、Twitterでルーマニアの人に友達申請しまくり小説家や詩を書き、難病のクローン病にかかり、ルーマニアにはいくのが難しい人。
いつか、ルーマニアにはいけるといいなあ、詩の師匠にあって欲しい。その前にルーマニアで小説を本で出せるといいなあ。
言いたいことを理解できたかはわからないが、面白かったし文章も読みやすい。
しかし、多言語を学ぶのにまず英語ができなきゃいけないなんて、先が遠すぎる。そしてテキストの少なさにびっくり。ルーマニアに小説家だけでやっていける人がいないのにもびっくり。ルーマニアまで及んでる村上春樹や村上龍の影響が何か怖い、、
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すごい期待してたんだけどなぁ。
ルーマニア語を学ぶこと、読むこと、書くこと話すこと全てすごいと思うし、ましてや小説家になるなんて本当にすごいことなんだけど、とにかく読みにくい。
エッセイだから、どんな風に書いてもいいのだろうけど、自分に酔ってる感じがどうしてもダメで断念。
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RPGのような、どんどん物語が進んでわくわくしてしまう本。facebookを使って千葉から東欧のルーマニアへ、じわりと広がる世界。でもご当人は家から出てないのだけど。
ルーマニアで本が出せたらいいなあ。まあでも絶対彼なら出すだろうな。楽しみだな。
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SNSを使ってルーマニアの人脈を広げ、やがて作家になる経緯は面白いし、努力もされていると思うのですごいと思う
でも文体がなんか苦手
何を読まされているのだろうという気になる
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p028 鉄腸野郎 Z-SQUAD blog
p030 シネマート新宿 韓国映画
p059 VICE Romania
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海外に行かなくとも海外の言葉は学べる。熱意と行動力さえあれば。この本はそういうことを教えてくれた。
ただし、熱意たるや半端ではない。
ルーマニアに関係する作品にこれでもかと言うほど触れ、ルーマニアの人にFacebookで友達申請を送り付ける等、私には真似出来ない。
そもそもルーマニア語を学ぶ以前に英語が必要だとサラッと書かれているが、英語ですら未だに覚束無い。
ルーマニア大好きで日本なんて大して好きではないんだろうなと思っていたが、アジア人であることを誇りに思っているようで、何となく嬉しい。
私も日本は好きだし。
著者の文学や文法への想いが深く、理解が難しいところが多々あった。
間違った文法について、間違ったことをバカにするのではなく、どうしてそのような間違い方をしたのかを考えるといったことを書かれていたが、素敵な視点だと思った。
死ぬまでやりたいことを見つけた著者は、幸せだろう。
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「千葉からほとんど出ない引きこもりの俺が、ルーマニア語の小説家になった話 済東鉄腸 左右社」前半のルーマニアで小説家になるまでの話が異常に面白かった。後半は残念ながら面白くなく読み飛ばした。とは言え新しい外国語を勉強したくなる一冊。
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独学で日本ではマイナーな言語であるルーマニア語を習得する過程はいい意味で凄まじかった。Facebookでランダムにルーマニア人に友人申請したり、交流したり。最終的にはかけがえのない人と人間関係を築いていく。
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軽快な語り口とは裏腹に、最早狂気とも思えるレベルでルーマニア語と東欧文学への熱量と愛が矢継ぎ早に語られる1冊。ここまで熱いと大抵読者は置いてきぼりにされがちなんだけど、この本には不思議とそれがない。むしろ「たまにはルーマニアの映画見てみるか」なんてウッカリ思わされてしまうような、不思議な魅力が詰まっている。
要所要所に現れる「ところで俺はこう思うんだけどさ」という、まるで飲み会の席のような軽いノリで語られる筆者の価値観にはとんでもなく心を揺さぶられた。新進気鋭、彗星の如く現れた、なんて言葉じゃ収まりきらない。「一体なんだコイツは?」って感じです。もちろんいい意味で。今後の作品にも期待!
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タイトルに惹かれて読みました。確かに大学卒業後は働けていなかったりしたみたいですが、好きなことを突き詰めていく力が凄い。心が疲れている間に唯一できることが映画鑑賞だったというが観ている本数が半端じゃない。そしてルーマニアの映画に出会ってルーマニア語を学び始め、学ぶためにFacebookでいろんな方と出会い世界を広げていき、チャンスを掴んでいく過程にとても感銘を受けた。どんな時も前向きに行動していくことで自身の人生を変えていくのですね。
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タイトルどおり、千葉県の実家の子ども部屋からほとんど出ない引きこもりの映画オタクである著者が、インターネットを通じて、ルーマニア語の小説家になったいきさつを熱く語るノンフィクションエッセイ。
本書からは著者のルーマニア語などへの「熱」がむんむん感じられ、読んでいてとても楽しかった。こういう人生もアリだと思った。
本書は「俺」という一人称で通されているが、最後のほうの著者の「俺」論には、「俺」という一人称に複雑な感情を持つ自分として、共感するものがあった。
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読んでいくにつれて暑い展開になり、それに伴ってめくるスピードも上がっていきました。とてもおもしろいです。済東鉄腸というひとは。
オモコロの原宿さんがおもしろいといっていたのをなにかで見て知り、すぐに買ったあと積読を経て今読み終わりました。自分のことを文章にするのって面白くて、話しかけるような文章っていいですね。そして本の内容と関わることでいうならば、私も自分の一人称について悩んでいて、ネット上での一人称は「私」にして性別がわからないような感じの口調にわざとしています。2023年は挑戦の年としていろいろな初挑戦を自分に課していたのですが、いろんな挑戦のおかげで成長を顕著に感じ、精神的に大きくなった私はやっと自分の一人称が定まってきました。やったー。済東鉄腸さんは一人称「俺」の再獲得おめでとうございます。
本を読んでの感想を書くのは学生時代の読書感想文以来なので、なにを書けばいいのか状態ですが素直に思ったことを書けばいいことはわかっているので自分の文章で書いていこうと思います。とても久しぶりに本を読みたい心理状況なので、今のうちに積極的に読むぞ。えいえいおー。批評はあまりしないでおこうね。
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熱量,という言葉がある.エネルギーでありカロリーであり,ひとから人へと伝わるが目には見えない力.
ルーマニア語やルーマニアの文学事情も興味深かったが,それを語る著者の熱量の大きさに読書としてすっかり暖められてしまった.
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学ばされるではなく、能動的に学んでいく
自分の専門。遠く離れたものに親しまないかぎり、豊穣にはなれない、
病気を克服することができない以上、私たちのなすべきことは、病気を育て、病気を楽しむことである。
だが俺はアンタにこそ、他にはない可能性があるって信じてるよ
良かれ悪かれ、今お前がそこにそうしているのが最大の強み