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目黒孝二さんのご冥福をお祈りいたします。
本の雑誌は順調に部数を重ねていく。
意外だったのは、本を置いてもらう書店の開拓や配本を担っていたのが目黒さんだったこと。
「新宿・石の家2階のクーデター」で、それまで目黒さんの編集だったのが、椎名さん主導に舵が着られる。純文学の批評からコラムマガジンへの路線変更だが、その際に去った人や切られた関係もある。触られたくない過去じゃないかと思うが、赤裸々書かれている。しかし、現在の「本の雑誌」は、そんなに軽佻浮薄ではないよね。
「もだえ苦しむ活字中毒者地獄の味噌蔵」は、昔読んだ。こういう状況で書かれたものだったとは。喧嘩しながらも理解しあっているんだな。
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まさか連載中に
訃報を聞くことになろうとは(TへT)
たくさんおもしろい本を教えてくれて
ありがとう、北上次郎さん。
人見知りなのに、単独で売り込み。
しかも、商品はほぼ同人誌のような
誰もまだ知らない新しい雑誌。
好きなことだから頑張れたのかな…。
でも号を重ねるうちに
商業的に続けられる雑誌にしたい椎名さんと
真摯な書評姿勢を大切にしたい目黒さんが対立。
創業期はいろいろあるものですね。
次の巻では配本隊も本格稼働か。
ふたりのまわりの人も
妙なキャラ多いから楽しみです。
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いざ第二巻!自分が初めて「本の雑誌」を買うようになったのは8号からだったか…9号からだったか…いや10号になってからのような気も…でも個人的「本の雑誌」史が射程に入って来ています。昭和軽薄体の軽やかなノリの裏にある熱い青春。石の家クーデター事件なんて、知らなかったけど、新宿紀伊國屋書店の裏の石の家にしょっちゅうムースーロー食いに行ってたこと思い出しました。すっかり記憶から欠落していたけど「本の雑誌」で知ったお店だったのかもしれません。この雑誌の編集メンバーの飲み会に憧れて、新宿三丁目の池林坊や陶玄坊に行ったことは覚えていたけど…そういうお店も第三巻では出てくるかも知れませんね。70年代から80年代に変わる時に、読書をメインカルチャーとして捉えるのではなくサブカルチャーとして捉える気分に巻き込まれた空気が蘇りました。今回は登場人物として糸井重里も出てくるけど、「本の雑誌」って本をめぐる「おいしい生活」現象だったのかも知れませんね!
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500冊の創刊号から始まった『本の雑誌』、5号4000部まで成長したところで、椎名氏と目黒氏が対立、編集方針が変わり実権は目黒氏から椎名氏へ。8号は実に8000部刷られることに。軽めの読み物に衣替えした『本の雑誌』は、今後どのように大きくなって行くのか、3巻が楽しみだ。