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開かれた社会とその敵 第1巻下 プラトンの呪縛 下 みんなのレビュー
- カール・ポパー (著), 小河原 誠 (訳)
- 税込価格:1,430円(13pt)
- 出版社:岩波書店
- 発売日:2023/04/18
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文庫
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紙の本
厳しさを増すプラトン批判
2024/02/18 22:16
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:マルクス・アウレリウス - この投稿者のレビュー一覧を見る
ポパーのプラトン批判のトーンはますます鋭さを増す。プラトンを愛する者として、複雑な思いは禁じ得ないが、プラトンにラディカルなところがあるのは紛れもない事実であり、いくつかの点で首肯せざるを得ない。ソクラテス、デモクリトス、ペリクレスについては比較的好意的で、古典ギリシアを敬愛する私にとってはうれしかったし、リュコプロンやパレアス、アンティポンなどマイナーな思想家にも目配りがなされているのは驚きだ。プラトン批判の全てに同意することはできないが、ポパーの民主主義やピースミールな社会改革に対する信念は一貫しており、その誠実さは賞賛に値するし、まさに民主主義が困難に突き当たっている現在読まれるべき書であり、未来においても読まれるであろう。
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